Re:Re:Re:「ちいちゃんのかげおくり」と「ごろごろにゃーん」
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がのさん (2007年08月15日 21時49分)
みかんさん
【その1】
>10年以上前でしょうか、子どもが主人に読んでもらいたがり、一度読
んでもらったのですが、延々と続く「ごろごろにゃーん…」に耐えられ
なくなったらしく、途中から、読まなくなり、ページを繰るだけになっ
たことがあります。その困ったような反応も、妙に、印象的だったこと
を覚えています。
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ハッハ、そうですか、ご主人は読むのをやめてしまわれた! それは
ですね、おじょうずに読みすぎたからではないでしょうか。わたしがこ
の絵本を子どもの前で読んだのは、一度や二度でなく、そうですね、数
回になりますね。わたしの読み聞かせがヘタだ、ということでしょう
か、あるいは、何人かはこのおはなしを知っていたこともあるでしょう
か、14回繰り返される「ごろごろ にゃーん…」の3回目くらいから
は、子どもたちが声を合わせていってくれましたよ、楽しげに、得意げ
に「ごろごろ にゃーん…」と。おもしろいおはなしてすね、ぜった
い、これ。
>アランブースさんの本も『山の郵便配達』も、読み終えました。これ
からの人生、ちょっと、考えました。
⇒ラボの夏はいろいろな活動が錯綜し、落ち着いた時間を持ちにくい
季節。それに、赤道直下にいるような熱暑のこのごろ。きょう群馬・館
林では40.2℃という狂ったような暑さになったと聞きます。こんなとき
の読書は、いくら冷房が効いた部屋にいても、集中しにくいもの。とり
わけわたしの部屋は、おびただしい本や資料に埋もれていますので、ヘ
タにクーラーや扇風機を使おうものなら、吹き飛ばされて何が何やらわ
からなくなり、悲惨(飛散)なことになります。とにかく汗まみれの一日
です。こんなときの本の読み方として、わたしはタイマーをだいたい40
分にセットして、その間はトイレにも行かず、飲み物も取らず、ひたす
ら集中します。
【つづく】
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地域活動の難しさ
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candyさん (2007年08月15日 18時40分)
お久しぶりです。
暑い中、連日の行事をこなしておられるご様子に頭が下がります。
昨日、知人と地域活動について話をする機会がありました。
その方は、子どもが好きで地域の小学生の登下校に毎日付き添っておら
れました。2年前に地域の回覧板で募集を知り、応募されたのですが、な
んとその方一人しか応募しておられなかったのだそうです。そこで、お
一人で2年間続けられたのですが、なんと地域で色んな嫌がらせにあい、
今年の1学期で中止されたそうです。
その地域は駅前開発でため池を埋め立てた土地の膨大なお金が地区に入
り、自治会が大変なことになっているようです。
聴いていて悲しくなってしまいました。
今、日本中のどの地域でも、地域で子ども達を守ろうという動きになっ
ているのに、逆行しているのです。
がのさんも、これほどひどいことはないと思いますが、地域の苦情処理
はいろいろと大変だと思います。
子どもたちとの楽しい触れ合いと喜びに(^^)地域の為にご活躍下さい
ね。
先日行った「アインシュタイン展」で、購入した本に
「わたしたちは、人々に奉仕するために最善を尽くさなければなりませ
ん。それこそが人間としての尊い責務です。」
と言う言葉がありました。
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Re:Re: おひさしぶりです。
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ケイコちゃんさん (2007年08月15日 12時58分)
>無垢な精神の輝きを持つ子ども達とのふれあいに格別のよろこびと張り合
いを感じております。
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嬉しいですね。私がいつまでも、ラボから身を退けないのは全く同じ理由か
らで~す。おかげで高齢者福祉施設にはまだご縁が無いのは、まさに「子ども
達」とのふれあいによるものでしょう。感謝です。
23日~24日~25日はパーティ合宿です。仰るとうり、「決して教えること
をしない」「何事も彼らと一緒に汗して」をモットーに一人ひとりを見守り、
頑張ります。 娘のパーティとここ何年か一緒にやっていますが、リーダーの
年代はまだ私の方にいますので、23日~24日のプレ・リーダー合宿は毎年の
ことですが私が入ります。
本当に今、健康で元気で居られることに感謝です。
13日に亡夫の墓参をすませましたので、
今日はこれから亡父母のお墓にお参りに行きます。
そして、宮沢賢治や良寛さん、西行法師など---の高潔な魂に又少しでも触れ
るよう、ときどき、がのさんのところにお邪魔させて下さいね。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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Re: おひさしぶりです。
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がのさん (2007年08月14日 22時53分)
ケイコさん
【その2】
そうした欲を去った生き方のなかで自然に出会うことになったのが、
ここにその一端を挙げていただいたような一連の活動といえましょう
か。それぞれ、たいへんと言えばたいへんですが、なんだかんだと言っ
ても、それをいちばん楽しんでいるのは、自分だということを感じてい
ます。
もっとも、最近は高齢者福祉方面にかかわるケースが多く、“がんち
ゃん”は、以前でしたら子どもたちのアイドルでしたが、このごろは特
別養護老人ホームや老人福祉施設にあってすっかりご老人たちのアイド
ルになっていまして、そのためか、無垢な精神の輝きをもつ子どもたち
とのふれあいには、格別の張り合いと喜びを感じております。子どもに
対しては、決して「教える」ことをしない、何事も彼らと「いっしょに
汗して」おこなう、をモットーにしています。これって、テューターの
あり方そのものと言えませんか。
ところが、自治会や連合自治会、社会福祉協議会といったようなとこ
ろの地域活動では、イベントをひとつ実施するにも、なかなかそうはい
かず、リーダーシップが問われます。リーダーシップとともに多くの他
者との連携が。摩擦があり利害や意地の衝突があり、いつだって激浪に
揉まれて命をすり減らすことになります。その点、子どもとの時間は、
やはり黄金の果実に包まれたひととき。テューターさんの日々の幸せの
謂いはそこにありますね。
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Re: おひさしぶりです/長崎の夏を想い
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がのさん (2007年08月14日 22時52分)
ケイコさん
【その1】
> いろいろなボランティア活動、それも内容の濃いものをいっぱいや
っていらっしゃるのですね! 吃驚しました! 私も行けるものなら
「ギリシャ悲劇の口演」など是非聴きに飛んでいきたいものです! 自
作の怪談を子どもたちに聞かせたり、きも試しをしたり、神社のお祭り
の神輿担ぎの差配をしたりですって? なんとも楽しそうですね!
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お変わりありませんか。長崎で暑い日々をお過ごしのことでしょう
か。この時期は、広島のその日、長崎のその日に、思いをいたす季節。
とりわけ、軽率な大臣が原爆投下を容認するような不見識な発言をした
り、市長が暴漢に襲われたりしたこともあって、長崎に注がれる平和の
祈りには、熱いものがありましたね。
ケイコさんはその祈りの季節、祈りの街で、どうお過ごしになるのだ
ろうか、と想っておりました。平和公園の故西村西望氏による平和記念
像、わたしはそれを長崎でじかに見たことはありませんが、金箔で覆わ
れたその原像を東京・吉祥寺の井之頭自然園のなかで見ることができ、
あの大きさ、あの力強さ、威厳に満ちた風韻に、見るたびいつも圧倒さ
れ、非戦の思いを強くしています。
ぼちぼちモノを書いてかすかすメシのたしにするつつましやかな日々
でして、ラボを退職したあとは、他人さまへの思いやりを失った、自分
ひとりさえよければよい、とする慳貪な生き方を根底から捨てること、
物質的な欲を捨てて貧しさを愉しむこと、を目指しました。自分に忠実
であり、身を軽くして無理な生き方をしない、と。それを教えてくれた
のは、宮沢賢治であり良寛さんであり、西行や兼好法師だったかも知れ
ません。
【つづく】
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Re:Re:「ちいちゃんのかげおくり」と「ごろごろにゃーん」
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みかん(でこぽん)さん (2007年08月14日 20時58分)
がのさん
「ごろごろにゃーん」を久しぶりに本棚から出してみました。
う~ん、やっぱり、おもしろい。最初のページと最後のページはちょっ
と文章が違いましたね。「ごろごろ にゃーん、ただいまー。」か~!
10年以上前でしょうか、子どもが主人に読んでもらいたがり、一度読
んでもらったのですが、延々と続く「ごろごろにゃーん・・・」に耐え
られなくなったらしく、途中から、読まなくなり、ページを繰るだけに
なったことがあります。
その困ったような反応も、妙に、印象的だったことを覚えています。
『長新太 こどものくにのあなきすと』(河出書房新社)という本に出
会ったのは半年くらい前でしょうか。私の知らない長新太さんがいっぱ
い。
なんじゃもんじゃ博士やブタ山さん、おなじみのキャラクターも登場し
ますが、大好きな「ジャリおじさん」の作家であり、現代美術の大竹伸
朗さんによる、なんじゃもんじゃ博士のコラージュなんかもあり、私の
宝物の一冊になりました。
今、福岡市美術館で大竹伸朗展が、開催されていて、今週行くのが楽し
みです。地方都市でも、待てば海路の日和あり!?でしょうか・・・。
あ、アランブースさんの本も『山の郵便配達』も、読み終えました。こ
れからの人生、ちょっと、考えました。
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おひさしぶりです。
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ケイコちゃんさん (2007年08月14日 16時24分)
いろいろなボランティア活動、それも内容の濃いものをいっぱいやっていら
っしゃるのですね!! 吃驚しました!!
私も行けるものなら、特に「ギリシャ悲劇の口演」など是非聴きに飛んでい
きたいものです!!
自作の怪談を子供たちに聞かせたり、きも試しをしたり、神社のお祭りの神
輿担ぎの差配をしたりですって?
なんとも楽しそうですね!
でも、がのさんがこんなに活動的でいらっしゃるとは本当に私のイメージと
はかけ離れていました。文学者で、深ーい、広ーい知識の持ち主というだけの
イメージしかありませんでした。時々このページを読ませて頂くだけですもの
ね。
本当に良かったです。嬉しかったです。頑張って下さいね。
そしてこれからも、全国のテューターに、いろいろな事、教えて下さいね。
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Re:「ちいちゃんのかげおくり」と「ごろごろにゃーん」
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がのさん (2007年08月13日 14時49分)
みかんさん
【その2】
いまこの「ひろば@」はキャンプの話題一色ですが、これらのアイディ
アや手法こそ、かつてのラボ・キャンプからわたしが学んだものと言え
るかもしれませんね。
ただ、この夏は、いろいろあって怪談をつくった
り、その子たちと遊んでいる時間があるかどうか。すぐこのあと16日に
は、地域の文化講座で、先回のソポクレス『オイディプス王』につづい
て、『アンティゴネ』を中心にギリシア悲劇を口演する仕事が控えてい
るし、この土曜・日曜は神社の祭礼に全面的にかかわらねばならず、玉
串奉天のあと、18日は子ども相撲、19日はお神輿かつぎと町じゅうの練
り歩きを差配することに。この暑さのなか、かなわんですよねぇ~!
『ちいちゃん…』は、もうあのころの記憶はおぼろですが、ほら、日
本の夏は、かつての戦争の悲劇を想い、みんなで平和というものを考
え、非戦の意思を改めて固める季節じゃないですか。そんなことからこ
の作品を選んだように覚えています。わたし自身に戦争の実感がないこ
とから、その読み聞かせのあとには、沖縄戦のことを知る地域の老人に
語ってもらいましたね。わたしにとっても驚異でした、その話は。
>『ごろごろにゃーん』は、我が家のお気に入り絵本のひとつ! お布
団で家族四人、川の字に寝ていた頃を思い出します。言葉がずーっと一
緒だから、かえって、絵に集中できますよね。
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『ごろごろ にゃーん』、おもしろい絵本ですよねぇ。「ごろごろ
にゃーん」が14回くりかえされます。これについては「ページ一覧」の
うち「小夜&GANOトーク=2」、または昨年7月3日の日記「ナンセン
スの極み『ごろごろ にゃーん』」で書いていますので、繰り返しは避
けますが、幼い小夜は「ばかばかしくてあきれてしまう」「カッコわる
い飛行機!」といいつつも、「おもしろい!」と、だいすきなおはなし
のひとつ。ただ、笑いの止まらないナンセンスの向こう側にある、作者
のやさしいいたわりの目についてもしっかり受け止めよう、と、小夜に
は絵本の読み方について言ってありますが。
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Re:「ちいちゃんのかげおくり」と「ごろごろにゃーん」
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がのさん (2007年08月13日 14時38分)
みかんさん
【その1】
>先ず、質問です。「ちいちゃんのかげおくり」は、どこで読み聞かせ
されたのですか? これ、昔、小学二年生の国語の教科書に載ってい
て、教室で読んでいたら、涙ぐんでしまって、生徒達に気付かれないよ
うに、教科書を持ったまま、教室の後ろに歩いていったことを覚えてい
ます。”かげおくり”を、やってみたりしました。
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熊本の夏も茹だるような暑さでしょうか。高校野球の熊本代表は…?
さて、なんとも胸がしんしんとしてくるおはなしでしたね、これ。
この横浜市には、現在、おおかたの小学校に「はまっ子ふれあいスク
ール」というものがあります(この春から、ここの小学校では「キッズク
ラブ」といって、民間組織が有料で運営するものに変わりましたが)。こ
のごろの若い両親は仕事に出てしまい、子どもだけが家に残されてしま
うケースがよくありますね。そういう子どもを集めて、放課後とか休日
に地域のおとなたちがボランティアでいっしょに遊ぶ活動なんですね。
遊び場、子どもの居場所の提供というほどで、学童保育に似ているでし
ょうか。小学校の空き教室や体育館を使ってやるのですが、これを最初
に起ち上げて3年ほどスタッフとして関わっていました。現在は関わっ
ていないのですが、「がんちゃん」はいまもなお町じゅうの子どもたち
には人気者でして、ときどきそこに呼び出されます。とはいえ、悲しい
かな、以前ほどには体力はありませんので、いっしょに汗まみれになっ
て駆け回って遊ぶというわけにはいかず、おとなしく読み聞かせなどで
ごまかす仕儀になります。今年は、夏休みの終わりのころ、怪談をして
くれといわれています。以前にも2回ほどやっているのですが、これは
なかなか評判の催しで、父兄もたくさん参加、校庭で焼きそばづくりや
ゲームをしたあと、教室に入り、わたしの自作の怪談を自演するんで
す。教室の窓という窓に暗幕を張って真っ暗にして、シーンとした空間
をつくり、ローソクひとつのあかりで。そのあとはキモ試し。明かりの
ない校舎のなかにさまざまな脅しの趣向(父兄がつくった)が施されてい
て、キャー、キャーとたいへんな騒ぎになり、なかには泣き出す子やオ
シッコをもらす子も出たり…。
【つづく】
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「ちいちゃんのかげおくり」と「ごろごろにゃーん」
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みかん(でこぽん)さん (2007年08月13日 09時34分)
どういう組み合わせ~?と、思われたかもしれませんが、ふたつとも、
思い出深いお話しで、かつ、がのさんのHPに登場していたか
ら・・・。
先ず、質問です。「ちいちゃんのかげおくり」は、どこで読み聞かせさ
れたのですか?(今週の本棚②の2006年7月にありました。)
これ、昔、小学二年生の国語の教科書に載っていて、教室で読んでいた
ら、涙ぐんでしまって、生徒達に気付かれないように、教科書を持った
まま、教室の後ろに歩いていったことを覚えています。”かげおくり”
を、やってみたりしました。
「ごろごろにゃーん」は、我が家のお気に入り絵本のひとつ!
お布団で家族四人、川の字に寝ていた頃を思い出します。言葉がずーっ
と一緒だから、かえって、絵に集中できましよね。長さんが亡くなった
こと、最近知りました。子ども達といっぱい、いっぱい、絵本で楽しま
せて頂きました。感謝!
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