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035
風のかよい路、〔がの〕さんの庭にて。
どうぞお気軽に。互いの率直な感性をそのままに交換いたしましょう。


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がのさんの掲示板 [全2358件] 481件~490件 表示 << 前の10件 | 次の10件 >>
Re:Re:★小さくても、弱くても、かけがえのない命、みんな同じ命(09月06日) [ 関連の日記 ]
がのさん (2007年09月15日 22時31分)

みかんさん

【その2】

 白状しますと、チビのころのわたしがそうでした。小夜の胸につっか
えている不快感は、かつてのわたしのものでした。宗教的モラルとも関
係なく、何か罪悪感に襲われ、そんな自分は生きているに値いするのだ
ろうか、と。人ずれし、こころにナイーブさが失われ、ざらざらしたコ
ケが生えてきて図図しくなり、いつの間にかその胸のつかえは消えてい
ましたが、かつては母親を悩ませ、父親を怒らせたものでした。

 テューターのみなさんの多くが、子どもたちのこの素朴にして真率
な、本源的な疑問に立ち会って立ち往生するようなときがおありではな
いですか。いやあ、そんなことより、英語だ、英語だ、という人がもし
いるとすれば、ホンモノのテューターではない。素朴ながら本源的なこ
の種の大きな疑問にテューターはどう応えるのか、そんな興味から紹介
したのがこの一文でした。
 あるメディアにこの1月から週1回ずつ連載しているコラムがありま
すが、そこからハミ出したもの。ふだんはもっと温雅な、子どもをニヤ
ッとさせる短い楽しいものを書いていて、こんな詰屈な、堅苦しいもの
はぜったい出さないのですけれど。
 長々しいものをよくぞ読んでくださいました。感謝いたします。
Re:Re:★小さくても、弱くても、かけがえのない命、みんな同じ命(09月06日) [ 関連の日記 ]
がのさん (2007年09月15日 22時25分)

みかんさん

【その1】

>今年は国際交流委員でした。この夏、ホストファミリーの家で飼って
いたウサギが死んで、「埋葬するのかなと思っていたら、焼いて食べて
た~!」と、ショックだったけれど、ホストマザーに「あなたも鶏肉や
ブタや牛肉は食べるでしょう?」と言われ、自分も食べたらおいしかっ
たというラボっ子がいたよ! という話をうちの娘にしていたら、「そ
れ、同じことを、ばあちゃんちで体験した!ウナギのつかみ取りしてい
て、後で、それが料理されて出てきて、ショックで食べれなかった時
に、おじちゃん(私の弟)に同じこと言われた! 私は、食べれなかっ
た~」と、言われました。子どもたちは、色々な経験をすることで、
色々なことを考え、育っているのだな~と、思います。

     ----------------------------

 この夏の国際交流でも、子どもたちはたくさんのエピソードを抱えて
帰ってきたことでしょう。いいことも悪いことも含めて。こうした子ど
もたちの体験を、新聞にのったから、雑誌で紹介されたから、というの
ではなく、すぐ近くにいる、顔の見える子の体験の事例をていねいに受
け止めて、それを地域に「見えるように」提供していくのが、ラボ・パ
ーティを主宰する立場の人、とりわけ国際交流委員の大事な役割なんで
しょうね。
 きれいごとだけの報告は、もういい。そこには、ほんとうの出会いと
ふれあいはないから。子どものひとりだちの旅は、不安なこと、苦しい
ことのみ多かりき、のはず。きれいごとで終わった旅はろくな旅じゃな
い、といっていいかも知れません。それぞれの「体験」をみんなで磨い
て積み上げて昇華してこそ、それが大事な「経験」になっていくのだと
思います。

 アメリカ4-Hクラブとの交流で、馬に乗ったというような体験ととも
に、子どもがよく目にしてショックを受けるのが、動物を賭すシーンで
すよね。牛を、豚を、ヒツジを、ウサギを…(「命を賭す」と勇ましく
言っておいて政権をトスしちゃっただだっ子宰相もいますが)。感性す
ぐれた子、ものをよく考える利発な子、潔癖で純粋な子、あるいはまた
深窓で育てられたヤワな子ほど、そのショックは大きいようで、食事の
たびに泣いてゴハンを食べないというケースを耳にしたことがありま
す。みかんさんにはそんな幼時の覚えはありませんか。
【つづく】
Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:★雨にぬれて舞う白い妖精と毒を吹く魔女(09月02日) [ 関連の日記 ]
さちこさんさん (2007年09月15日 22時15分)

がのさんへ

>トップページで紹介したショウガの花。

ショウガの花!!!
ちょっと想像を超えていました。
ショウガ、食べるのは大好きなんですが、花ですか!

>さちこさんのご近所にはショウガ畑はありませんか。
 
うわ~、思い当たりません・・・どうやって探しましょう!?
周りを見渡す楽しみをまた一ついただけました。
ありがとうございます!
Re:Re:Re:Re:Re:Re:★雨にぬれて舞う白い妖精と毒を吹く魔女(09月02日) [ 関連の日記 ]
がのさん (2007年09月15日 15時32分)

さちこさんさん

>(ヒイラギ)小さな白い花です。去年の冬、実家のそばを母と散歩し
ているとき、ふと気がついた香り。

     ----------------------------

 花の楽しみのひとつは、神がもたらした奇跡のようなその色と形とと
もに、「香り」がありますよね。キンモクセイ、クチナシ、…大好きな
香りです。
 また、ハーブの葉一つひとつを指先に軽くつまんで、その香りをかぎ
分けるたのしさ。ハーブ園をもつ大先輩の友人がおりまして、わたしは
その幸運にも恵まれています。川崎のテューター、みっちゃんをそのご
老人に紹介、わたしがあまり行けないでいる分、このごろは代わりに愉
しんでもらっていますが。

 それと、この際ぜひご紹介したいのは、トップページで紹介したショ
ウガの花。この香りが、思いのほかすばらしいんです。わたしは、その
ことをハワイの教会での息子の結婚式で初めて知りました。式に参列す
る両親に神父さんから掛けられるレイ。なんともいえぬいい香りでし
た。それがジンジャーの花のつぼみを編んだもの。むこうでは、ショウ
ガの花といっても、白のほか、赤や黄やピンクや、いろいろあるんです
ね。さちこさんのご近所にはショウガ畑はありませんか。
 今度、どこかでショウガの花を見ることがありましたら、ぜひ一度
鼻を近づけてみてください。(わたしの場合は、鼻を近づけて花粉を吸
おうものならアレルギーを発してたいへんなことになるのですが)
Re:★小さくても、弱くても、かけがえのない命、みんな同じ命(09月06日) [ 関連の日記 ]
みかん(でこぽん)さん (2007年09月15日 00時29分)

今年は国際交流委員でした。

この夏、ホストファミリーの家で飼っていたウサギが死んで、
「埋葬するのかなと思っていたら、焼いて食べてた~!」
と、ショックだったけれど、ホストマザーに
「あなたも鶏肉やブタや牛肉は食べるでしょう?」
と言われ、自分も食べたら、おいしかったというラボっ子がいたよ!と
いう話しを、うちの娘にしていたら、

「それ、同じことを、ばあちゃんちで体験した!ウナギのつかみ取りし
ていて、後で、それが料理されて出てきて、ショックで食べれなかった
時に、おじちゃん(私の弟)に同じこと言われた!私は、食べれなかっ
た~。」
と、言われました。(私は知りませんでした!)

がのさんと小夜ちゃんの会話を読みながら、小学生の時、ラボの交流会
に行って、蝉の抜け殻を山ほど持って帰って、机の引き出しにしまって
いた息子や、上記の娘の話を、思い出しました。

子ども達は、色々な経験をすることで、色々なことを考え、育っている
のだな~と、思います。親が知らないところでも・・・。色々な方にお
世話になって、わが子達も、全うに育ってきたかな~と、感謝です。
Re:Re:Re:Re:Re:★雨にぬれて舞う白い妖精と毒を吹く魔女(09月02日) [ 関連の日記 ]
さちこさんさん (2007年09月14日 12時34分)

がのさんへ

>ヒイラギの香りがいい、…ですか?
>それは、葉ですか、あの白い小さな花ですか。

小さな白い花です。
去年の冬、実家のそばを母と散歩しているとき、
ふと気がついた香り。
香りの主を探して枝を少し拝借し、本で調べたら「ヒイラギ」でした。
私も母もヒイラギが香ることを知らず、
何だか得をした気分でした。
名古屋に帰り、図書館の前でまた同じ香りに出会い、
上を見上げたらヒイラギの木。
とても素敵な発見をした去年でした。

>男として女々しいでしょうかね。
>もちろん花は女々しいだけではないですけれど。

女々しいだなんてちっとも思いません!
女々しい、雄々しい、最近はそういう感覚が薄れていますね。
よいか悪いかわかりませんが・・・
Re:Re:Re:Re:★雨にぬれて舞う白い妖精と毒を吹く魔女(09月02日) [ 関連の日記 ]
がのさん (2007年09月14日 10時21分)

さちこさんさん

>(花は)庭仕事に入れ込むほどではありませんが、好きです。万葉集
を勉強していた祖母の影響もあると思いますが、小さい頃、本に出てく
る花や木の名前を写真集で探すことは日常でした。年齢を重ねるごと
に、花を、自然を求める気持ちが強くなっていると感じます。去年の発
見はヒイラギ。あんなによい香りなのに今まで全く感じませんでした。
     ----------------------------
⇒ そうでしたね、お祖母さまは立派な歌を詠まれる方でしたね。昨
年、家集を送っていただき、読ませてもらいました。花にこと寄せて人
の思いと感性をそれぞれに表現するのが、日本人の優雅なならわしでし
た。さちこさんの、あわてて突き進むことのない、ワン・テンポ置いて
考えてから動くスタイルも、もしかするとお祖母さまゆずりなのかもし
れませんね。「西の魔女が死んだ」にさちこさんのこころが寄るのも、
それと関係がありそう。“魔女”とは、あの怖い妖婆のことではなく、
少女のお祖母さんのことで、老人がかわいい孫娘と「死」のことを語り
合う、というものらしいですね。ギンリョウソウのことはともかく、新
潮文庫にもなっているとのこと、探して読んでみます。

 ヒイラギの香りがいい、…ですか? それは、葉ですか、あの白い小
さな花ですか。同じモクセイ科のキンモクセイの花、そろそろその季節
ですが、あれ、すばらしい香りですよね。わたしには覚えがありません
が、きっとヒイラギ(オニオドシ)の花の香りもいいのでしょう。
 キンモクセイ、嵐のあとなどにびっしり下にじゅうたんのように敷き
つめられるオレンジ色の細かな花。そのすがたが大好きで、近くの公園
に大きなキンモクセイの木があるのですが、秋の嵐が去ったあとにはす
ぐ飛び出していきたくなります。

 “花の五徳”、萬葉学者から聞いたその話にわたしはなぜかえらく納
得してしまったのですが、せめてわたしも花の五徳(如く)ありたい、
といったら、男として女々しいでしょうかね。もちろん花は女々しいだ
けではないですけれど。
Re:Re:Re:★雨にぬれて舞う白い妖精と毒を吹く魔女(09月02日) [ 関連の日記 ]
さちこさんさん (2007年09月13日 09時01分)

がのさんへ

>だれの何という本ですか。

「西の魔女が死んだ」(梨木香歩著・小学館)です。
以前から読んでみたいと思っていたのですが、ついそのままに。
先日、図書館の児童文学のコーナーで目にとまり、
読むことができました。

>さちこさんはお花がお好きですか?

庭仕事に入れ込むほどではありませんが、好きです。
万葉集を勉強していた祖母の影響もあると思いますが、
小さい頃、
本に出てくる花や木の名前を写真集で探すことは日常でした。
年齢を重ねるごとに、
花を、自然を求める気持ちが強くなっていると感じます。
去年の発見はヒイラギ。
あんなによい香りなのに今まで全く感じませんでした。
山歩きもはじめたいと思っています。

>花には「五徳」が備わっているから

自分自身もそう存ることができればよいのですが・・・
美しくあることは本当に難しいですね。
だからこそ「花」を求めるのかもしれませんね。
Re:Re:★雨にぬれて舞う白い妖精と毒を吹く魔女(09月02日) [ 関連の日記 ]
がのさん (2007年09月12日 23時00分)

さちこさんさん

【その2】

 一、運命に逆らわない徳。…手入れの行き届いた花園に咲く花であろ
うと、路傍の石のあいだに咲く花であろうと、花は不平をこぼすことな
く、それぞれの美しさを見せて咲いてくれる。

 どうでしょうか、人間の生き方に置き換えて考えても、そんなふうで
ありたいという理想、魅力ある生き方に通じませんか。とりわけ、日本
人の精神、日本人の文化の根底には「花」がありますね。咲いて散って
いく花に「もののあはれ」を感じる民族、散り行く花のはかなさから、
存在するものへの信頼と慈しみを覚える民族。こんな民族は世界にめっ
たにはないと思いますよ。
 美しい民族――。「美しい国」を標榜したヒトは、テロ対策法―米軍
支援法で、きょう、ひっくりかえってしまったようですが。
Re:Re:★雨にぬれて舞う白い妖精と毒を吹く魔女(09月02日) [ 関連の日記 ]
がのさん (2007年09月12日 22時29分)

さちこさんさん

【その1】
>先日読んだ本の中に「銀龍草」がでてきました。あっと思いました。
以前、がのさんからいただいた素敵なお花の写真。物語にサッと色がつ
くのを感じました。
     ----------------------------
⇒至仏山から尾瀬ヶ原に下りてくる途中で見つけた花、キノコかと見ま
ちがえそうなふしぎな花でしたね、ギンリョウソウ。「今月の花神=1」
で紹介したあの画像、偶然目にして撮ったものですが、たいへん珍しい
ものらしく、全国の尾瀬ファンから送ってほしいという依頼がたくさん
寄せられ、びっくりしたものでした。わたしにとっても初めて見る花
(いまもって「花」とは呼びにくいのですが)でしたけれど。
 さちこさんがお読みになったという本、だれの何という本ですか。わ
たしも読んでみたいです。

 バソコンの不調で入院させておりまして、お返事が遅くなりました。
ごめんなさい。

 ほんとうのところ、さちこさんはお花がお好きですか? ラボ・テュ
ーターをやっているような人で、花だ、蝶だ、昆虫だ、という人は稀れ
ですよね(Kさんのような「虫愛ずる姫ぎみ」もおいでではあります
が)。どうも、四六時中バタバタ心に余裕なく追いたてられているよう
で…。でも、瑞々しい花を求めてときには山を歩くなんて、ほんとうに
いいですよ。自分の精神の奥のところが澄んできて整うという感じ。

 全国の錚々たる国文学者、萬葉学者が顔をそろえる「萬葉花の会」と
いう組織があります。先日、その会の会長をつとめる辰巳正明先生(国
学院大学教授)の話を聞く機会がありました。古来、なぜ人は花を大事
にしてきたか…。花には「五徳」が備わっているから、というんです。
すなわち、
 一、すべてを隔てなく受け容れる徳。…そうですよね、人間も昆虫も
等しく受け容れ、心地よくしてくれますよね。
 一、美しいという徳。…美しいということ、健康だということ、それ
は人を、生きものすべてを幸せな気持ちにしてくれます。
 一、さまざまな文化を生み出す徳。…美術、文学、その他さまざまな
方面で文化に香りをつけてきました。
 一、お互いのあいだをとりもつ徳。…ささくれだった気分も花を見る
とホッとあたたかくほころびますしね。
【つづく】 
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