Re:ホトトギスに金木犀
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がのさん (2007年10月16日 17時30分)
みかんさん
【その2】
やれやれとはいっても、こちらはふらふら。無事に車の運転ができる
かどうか…。途中で食べた夕食も、何を食べたのか、ほとんど記憶にな
いほどにくたくた。帰宅と同時におふとんにもぐりこんで意識もなく眠
りこんでしまいました。届いていた地域活動に関するいくつもの重要書
類も、知ったものかわ! クークークー…。おかげで今日の夕刻、この
時間には体調はだいぶよくなりました。
あれっ! キンモクセイのことでしたね。例年ですと、この花の咲く
季節がいちばん気持ちのよい季節。ほてりの夏から空気が入れ替わり、
秋のすっきりした空とまっ白な雲に、このオレンジがひときわ映えるこ
ろ。失われた恋に泣いた日の思い出もこのやさしい香りに誘われて…。
>ホトトギスって、こんな花だったんですね。初めて見ました。がのさ
んのHPって、季節感があって、いいですね。今、気づきました。ヤマ
ホトトギスですか? ホトトギスとは、違う趣ですか?
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ホトトギスの花としてわたしたちがふつう目にするのは、このヤマホ
トトギスですね。夏の終わりに行った奥多摩でも何度か見ていますが、
どうしてなのか、このように汚れなく誇らしく咲いているのにはなかな
か出会えませんでした。
〔ホトトギスについては、「今月の花神=1 のOctober 2004 で、萬葉の
歌や、文学にあらわれた鳥類のほうのホトトギスについて雑文を書いて
おりますので、ご一読ください〕
かつての豪商、生糸貿易で巨万の富を築き、近代経営で横浜を世界の
大都市にし、岡倉天心との親交篤く、橋本雅邦や横山大観、下村観山、
菱田春草らといった芸術家を支えた原富太郎(原三渓)。インドのノー
ベル賞詩人タゴールや和辻哲郎、夏目漱石、芥川龍之介、佐々木信綱、
高浜虚子…。何度もここを訪れているこれらの文人たちも、あまり目立
つことのないこのホトトギスをその目で見て愛でたろうか。
この名園「三渓園」については、このすぐ近くにお住まいで、ご自身
の庭のようにされているぼっくりさんが詳しいはず。横浜においでの折
には、みなさんのご存知の、あの厚化粧のうすっぺらな街、ばかでっか
いだけの「みなとみらい21地区」ではなく、ぜひこういうところを見て
いただきたいと願っています。
【さらにつづく】
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Re:ホトトギスに金木犀
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がのさん (2007年10月16日 17時22分)
みかんさん
【その1】
>もう、金木犀が咲いていますか? 10月の香りですよね~。この香り
が庭からしてくると、毎年、10月生まれの息子の誕生日が近づいている
のを思い出します。
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いえいえ、こちらではむしろ例年より遅いのですよ。どうやらこの夏
に雨が比較的少なかったことによる、といわれています。
いま街を歩いているとどこでもこの甘い香りが漂っています。ちょっ
といい気になりすぎたのでしょうか、その後、いささか鼻炎を起こして
しまいました。原因はよくわかりませんが、ひょっとするとキンモクセ
イの花粉によるものか、と思っています。
わたしの体質は情けないことに、花粉症を引き起こすとされるスギ・
ヒノキ、ブタクサといった代表的な植物のほか、ユリでもトウモロコシ
でも、多くの種類の花粉に反応してしまいます。“東の桂離宮・三渓
園”で、ひとり心地よく甘い香りに浸った代償でしょうか。
そんな症状をかかえながら、きのうは家内のことで大学病院へ。早朝
7時に家を出、帰宅は夜の8時。自宅から車で15分足らずのところにあ
る病院。まさに病人のデパートで、日本じゅうの人が病気かと思えるほ
ど。で、待たされるんですね~。あっちへ行け、こっちへ行け、と振り
回されて検査。そのたびごとに待たされ、午後からは医師の診断。患者
数が多く、待たされることを聞いていたので、午後はすこしのんびりと
1時半に控え室へ。まだかまだかと名前の呼ばれるのを待つ時間のむな
しさ。こらえ性のないわたしにとって、わけもなく待たされるのがいち
ばん苦手。だんだんいらいらし不機嫌になる。あと何人の患者の診察の
あとになるのか、と何度も問いをかけるが、はっきりとは言ってくれな
い。気分だけでなく、いよいよ体調もおかしくなり、背中のあたりがぞ
くぞく。あぶない、風邪らしい。しかも重症らしい。
診察室によばれたのが6時半。名医と呼ばれる評判の先生で、40分ほ
どにわたり、なるほどていねいな診察と説明はされたが、こちらはも
う、先生のいうこともあまり聞いていられる状態にない。終わって、会
計やら入院の手続きやら、薬をもらうにも、もう中央ホールの照明は消
され、ガラーンとしている。わずかな照明の下で残っていた係の人と用
事をすませて、非常口からやっと車に。
【つづく】
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ホトトギスに金木犀
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みかん(でこぽん)さん (2007年10月15日 15時39分)
もう、金木犀が咲いていますか?10月の香りですよね~。
この香りが庭からしてくると、毎年、10月生まれの息子の誕生日が近
づいているのを思い出します。
ホトトギスって、こんな花だったんですね。初めて見ました。がのさん
のHPって、季節感があって、いいですね。今、気づきました。ヤマホ
トトギスですか?ホトトギスとは、違う趣ですか?
もうひとつのは、ムラサキシキブというのですね。薄紫が素敵で、可憐
な花ですね。
ああ、ゆっくり、散歩か、せめて、自転車で、家々の庭木を眺めなが
ら、自然に浸りたい。
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Re:Re:★フェルメール/「牛乳を注ぐ女」 [ 関連の日記 ]
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がのさん (2007年10月12日 22時30分)
Hiromi~さん
>フェルメールの作品は一点だけ今回日本にきているそうですね。よく
見かける絵ですが、実物を見てみたいと思います。
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世界で広く愛されている絵ですね。Hiromi^さんはよくヨーロッパの美
術館めぐりをなさいますが、この作品のあるオランダのアムステルダム
国立美術館にはおいでになっていませんか? わたしもこの画家の絵を
そんなに知っているわけではありませんが、この「牛乳を注ぐ女」と
「真珠の耳飾の少女」、それに「刺繍をする女」については、ずうっと
以前から大好きな作品でした。あまり話題にはなっていませんが、とり
わけ、下うつむいてひたむきに「刺繍をする女」の肖像なんて、たまら
ない魅力を感じます。もちろん、オランダへ行きじかに観たわけではな
く、画集で見ただけにすぎませんが。
日本人画家はほとんど、人物の着る衣服に黄色をつかうことはありま
せん。まれにあっても、どうも落ち着きがなく、こちらをホッとさせて
くれるものはないように思います。ところが、フェルメールの描く女性
はこの黄色い衣服を着ています。日本と西洋の感覚的な相違でしょう
か。上記3点の作品とも、けばけばしい印象はなく、むしろ静謐さと緊
張感とともに、つつましやかで自然な庶民性を、この色で出しているよ
うに思います。
この水曜日(10月10日)の朝日新聞夕刊の「美の履歴書」で編集委員
の人がこの絵のことを紹介していましたね。おもしろい着眼で、「牛乳
を注ぐ女」の絵の「心地よさを生む最大の要因は、背景の白いしっくい
壁ではないだろうか」と書いていました。「白」といっても純白ではな
く、相当くすんでいます。柔らかい光の濃淡はあっても、そんなに細工
を施しているとも思えません。その単調さが人物の存在感を浮き立たせ
ていると見られます。
どうやら、X線や赤外線で調べたところによると、その壁面の部分には
もともと、暖炉や地図や絵の入った額など、いろいろなものが描かれて
いたらしい。女の足元には洗濯かごがあったとも。そういう不要な夾雑
物を排除して、存在そのものを描きだした作品と言えないでしょうか。
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Re:★フェルメール、いや、小野かおるさんのゲーテ「ライネケ狐」(09月26日) [ 関連の日記 ]
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Hiromi~さん (2007年10月12日 21時09分)
ご無沙汰いたしております。今回の小野先生の作品はなにかいいです
ね!!
私はご無沙汰していますので・・・。えいちゃんは行ったと思います
が。というようなメールを送らせていただきましたが、届きませんでし
たか???
フェルメールの作品は一点だけ今回日本にきているそうですね。
よく見かける絵ですが、実物を見てみたいと思います。
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Re:Re:Re:Re:★フェルメール、いや、小野かおるさんのゲーテ「ライネケ狐」(09月26日) [ 関連の日記 ]
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がのさん (2007年10月08日 21時13分)
dorothyさん
>「雲英」で「きら」と読むのは初めて知りました。以前、女の子の名
前で、「雲母」と書いて「キララ」と読ませているのを見かけたことが
ありました。そのとき、なぜそう読める(読ませようとする)のか気に
なって調べたことがあります。
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十年ぶりにその珍しい読み方をする旧友と会いました。展示資料はそ
れぞれ貴重なものなのでしょうが、残念ながら芭蕉、蕪村、一茶の自筆
の文字がほとんど読めない! 格調高い達筆です。しかし、案内されい
っしょに見て歩きながら、わかったような顔をすることにいささか疲れ
てしまいました。古人の残した筆文字がどんどん読めたらどんなにいい
だろう、と悔やむことしきり。情けないことでした。
ここを借りて、ひとつ訂正させていただかねばならないことがありま
す。
9月30日、ばーばーじゅこんさんの書き込みに応えて、
「じつはこの「牛乳を注ぐ女」、その印象からしてもっと大きなものか
と思っていましたが、事実は、意外に小さいんですね。一辺が60~70セ
ンチくらいだったでしょうか。にもかかわらず、描かれた“女”の存在
感には圧倒的なものがある! 傑作とはそういうものなのかもしれませ
んね」
なんて書きましたが、絵のサイズを、改めて資料を見て調べました
ら、60~70センチくらい、なんてとんでもない、41.5×41.0センチだそ
うです。ヘェーッ! て感じ。わたしの目も完全にだまされましたね。
小さい! にもかかわらず、小ささを感じさせないパワーがある、とい
うこと。レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」、あの傑作を見た友人
も言っていました。もっと大きいものと思っていたが、意外に小さなも
のだった、と。タテ77.0センチ、ヨコ53.0センチ! その倍寸くらいの
印象がありますよね、あの作品には。
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Re:Re:Re:★フェルメール、いや、小野かおるさんのゲーテ「ライネケ狐」(09月26日) [ 関連の日記 ]
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dorothyさん (2007年10月08日 10時32分)
がのさん
「雲英」で「きら」と読むのは初めて知りました。
以前、女の子の名前で、「雲母」と書いて「キララ」と
読ませているのを見かけたことがありました。そのとき、
なぜそう読める(読ませようとする)のか気になって
調べたことがあります。
そのときも、見つけられなかったのですが、今、これを
知って、語源がわかりました。
東京に行って、さまざまな文化や美術展に触れたいとは
強く望むのですが、近くて遠いので、なかなかその
夢は実現できません。残念です。
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Re:Re:★フェルメール、いや、小野かおるさんのゲーテ「ライネケ狐」(09月26日) [ 関連の日記 ]
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がのさん (2007年10月05日 09時19分)
dorothyさん
【その2】
ちょっともろもろの私的な事情があっていまはあまり出歩くことがで
きないのですが、明日10月5日には、早稲田大学大隈記念タワー10階で
開かれている「芭蕉・蕪村・一茶 ――雲英コレクションに見る俳諧の
美」展に行く予定。雲英末雄教授はわたしの大学の同期の友人。日本近
世文学、好色文学の名物教授・故暉峻康隆教授のあとを継いでいるその
方面の重鎮です。(ところで、読めますか、「雲英」。キラと読みま
す。珍しいですね。静岡の辺地のお寺の息子です)
それから、いま両国の江戸東京博物館で「文豪・夏目漱石――そのこ
ころとまなざし」展。また、17日には狂言鑑賞会もあるし、きのうたま
たま新聞で見てしまったのですが、埴谷雄高の「死霊」の構想メモが見
つかったことを機に神奈川県立近代文学館で「無限大の宇宙――埴谷雄
高『死霊』展」が開かれ、その構想メモが展示されるとか。わたしたち
の世代の思想形成に大きな影響を及ぼした難解な哲学小説で、わたしな
どまだその呪縛にはまって出られないでいる、そういう曰くつきの作品
の原型を見ることになるかも知れません。
秋はなんだか超特急で駆けすぎていきます。
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Re:Re:★フェルメール、いや、小野かおるさんのゲーテ「ライネケ狐」(09月26日) [ 関連の日記 ]
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がのさん (2007年10月04日 20時54分)
dorothyさん
【その1】
>フェルメールが来ていること、しりませんでした。以前、大阪に来
たときには、きんたが生後半年だったにもかかわらず、この世界の至宝
を見逃せない、と家族五人で見に行ったものでした。ぜひ、見たいもの
です。
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時間を割いてぜひご家族そろってまたご覧になってください。わたし
の場合、「新制作展」をまわったあとのハシゴで、疲れはててなお無理
して観たものですから、フェルメールの あの“MILK MAID” の印象ばか
り。あとは、はじめて観るファン・デル・ヴァーイという画家の作品
「アムステルダムの孤児院の少女」。光の射す台所にスッと立って本を
読むその横顔の美しさが忘れられません。
フェルメールの影響を受けた画家たちはこぞって台所を舞台にさまざ
まな時代風俗を描いています。ここにこの時代のオランダ社会の断面を
見ることができますし、絵画の分野において17世紀オランダというのは
稀有な黄金期だったのかも知れません。
この展覧会のホームページは、
http://milkmaid.jp/
です。そこで案内されていると思いますが、10月13日、11月24日は聴講
無料の講演会があり、10月19日にはロビーでコンサートも開かれるそう
です。もうおいでになっていますか、春にオープンした国立新美術館。
わたしはあまり好みではありませんが、これから何度も行くところでし
ょうから、どうぞこんな機会に。来年3月末~6月には「モディリアー
ニ展」が開かれるそうです。
【つづく】
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Re:★フェルメール、いや、小野かおるさんのゲーテ「ライネケ狐」(09月26日) [ 関連の日記 ]
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dorothyさん (2007年10月04日 04時01分)
小野かおるさんのことをかくべきでしょうが・・・
フェルメールが来ていること、しりませんでした。
以前、大阪に来たときには、きんたが生後
半年だったにもかかわらず、この世界の
至宝を見逃せない、と家族五人で見に行った
ものでした。
ぜひ、見たいものです。
12月まで、ですか。行けるかしら・・・。
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