2014 地区交流発表会を終えて・・・ |
05月08日 (木) |
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発表会前の活動の後に~

発表直前のみんなの顔~

2014年 地区交流発表会を終えて・・・・
(わんぱく大将トム・ソーヤ ~へいぬり遊び~ )
今年も年に一度の大きな舞台発表、地区交流発表会を終える事ができました。本当にありがとうございました。
今年1月よりみんなでトム・ソーヤの世界を楽しんできました。
ご家庭でライブラリーを聴き、楽しみ、週に一度のラボの時間を迎える。そして、ライブラリーを聴きながら、仲間と一緒にトム・ソーヤのように遊び、そして、トム・ソーヤの世界について話し合ったり、疑問を出し合ったりして家に帰る~
すると、また家でライブラリーを聴くと、ちょっと違った世界が見える、聴き方が変わる・・・そんな繰り返しを4カ月間繰り返しました。
「ことば」を言う、「セリフ」を言う・・・言えた、覚えた・・・それだけの成長ではなく、たくさんの力が総合的に成長する「テーマ活動」・・・・その成長を目で測れるわけではないのですが、皆様にも少しでも感じて頂ければ幸いです。
1人1人がそれぞれの壁に阻まれ前に進む事が苦しかったり、つらかったり、面倒だったりしたこともあると思います。少し後ろ向きになったこともあるでしょう。でも、何とか前に進もうと、逃げずに本当によく頑張ってくれたと思います。ひとりひとりがそれぞれの達成感を感じ、またさらに一歩前進、成長してくれることでしょう。
トム・ソーヤの世界は、子ども達にとってはワクワクする世界、自分達の日常と似ているところもあるけれど、もっとワクワク、ドキドキすることがいっぱい。
今回は、昨年のナルニアの世界とは違って、自分達の生活の中でやってはいけないと言われているけどやってみたいな~と思ういたずらだったり、冒険だったり・・・
みんなのイメージがそんなにかけ離れたものではなく、初めから同じようなイメージを持って楽しんでいました。 みんなで思い切り遊ぶイメージは、黒姫キャンプのイメージだという子も多かったです。
1話から4話までのお話全部に取り組みましたが、
子ども達からは、「自由に毎日暮らしていて羨ましい・・・」「怒られている最中に逃げ出すなんてありえない。」「今の小学生とは違う」「夜に家を出ていかだで出ていくなんて、ありえない」「学校とかさぼってそう」「鍾乳洞で迷子になってもなんとか脱出するなんてすごい」・・・という声。
そして、「家のお手伝いをみんなやっている。」「お手伝いを遊びに変えたり、毎日を楽しんでいる。」との声も。
ありえない!!と思うけれど、ちょっとやってみたい~
なら、お話の世界で思いっきり楽しんでしまおう~と。
ラボの発表会は、演出家がいるわけではなく、テューターが動き、表現を考えるわけではなく、また、小道具、大道具を使いません。
発表までの過程で、みんなでイメージしたことを「表現」することをみんなで話し合い、意見を出し合っていきます。
ライブラリーから聴いた「ことば」「音楽」などをもとに、自分なりにイメージし、それをみんなに紹介し、お互いに意見を聞いたり話し合ったりしながら前に進んでいきます。
違う意見に出合った時に、どう対応していくかが大切なところです。時には、どうしても納得できないときもあるでしょう。でも、話し合いながら、お互いに認め合い、納得できるものを探していくのです。
この過程は、「異なるもの」を受け入れ認め合う力を育て、国際交流にも大切な力となります。
今回、ミシシッピー河を表現する事、みんなでたくさん話し合いました。
川、・・・・河・・・・はじめは、誰かが川~と言って手をくにゃくにゃさせると、「あれ?それじゃ・・・桃太郎が流れてくる小さい川だよ。」大きく体を動かしてみると、「それじゃ、トビウオが跳ねてそうな海だよ。」と、自分達で色々と試していました。
多摩川が近くにあるので、みんな大きな川はなんとなくイメージの中にあったのですが、もっともっと大きな川を表現したい子ども達。
じつに多くの表現方法を考えました。横向きに並んでみたり、大きな波、小さな波・・・色々と挑戦しました。表現を、見る側にたって見ながら意見を言ってみたり・・・・・
毎回、毎回、表現方法が変わるので、一度休むと違う表現になっていて、戸惑う子も。
みんなで色々、色々と考えて決めた表現でしたが、もっと回数を重ねれば又、違ったものになっていたかもしれません。
発表後に、他のパーティのラボっ子たちに「大きな大きな河が見えたよ!!」と言ってもらい、本当にとても嬉しく思いました。
1人では思いもつかなかったことが、人が集まれば、それぞれの想像力がたくましくなり、 世界がどんどん広がるのです。
意見がぶつかることもあるけれど、苦しいこともあるけれど、おもしろいのです。
結局、納得のいかないままの表現になってしまったこともあるでしょう。やっぱり、こうだと思う・・・とひそかに思っていたこともあるでしょう。
また、そうやってぶつかったり、苦しみながら、いしょうけんめい話し合って、動いて、やっと決めた表現も、毎回のパーティ、また、毎回の合同練習で、「あれ・・・・?やっぱり、そっちに変えちゃおう!!」と表現が変わることもあります。
だから、毎回毎回のラボの時間を大切に、その過程を楽しんで欲しいなと思います。
最後に形だけをなぞって「覚える」のではなく、そんな「テーマ活動」の取り組みの「過程」を本当に大切にしたいと思っています。
今、子供たちは毎日、とても忙しく過ごしています。指示された事は出来るけれど、自分から自主的には何も出来ない、思いつかない子が増えているのが現状です。
それは、忙しすぎて、そういう「考える時間」「色々とイメージしてみる時間」が少ないので、仕方がないのかもしれません・・・・
「僕は、何をしたらいいですか?」「次は、何をすれば良いですか?」と指示待ちの子が多くなっています。「何も言われていないから、やれ・・って言われていないか、やらなかった」という言葉もよく耳にします。
何をやるべきか、考えるには「想像力」も必要です。ラボでは、「自分で考える時間」「自分でイメージしてみる時間」「仲間と意見をぶつけ合う時間」を大切にしていきたいと思います。
また、「役決め」はいつもと同じように頭を悩ませました。
今回は初めの段階ではトムをやりたい子が12人もいました。ひとりひとりが何故その役をやりたいのか、どんな風にやりたいのか・・・とみんなの前で発表したり、色々と考えさせました。
その中で、トムをやると決めた子が3人、その他の役になった子も、それぞれ責任を持ってその役をやりきることをみんなで約束して役決定。
でも、なかには、なかなか気が乗らず聴き込みも進まない子もいました。最後の最後にエンジンがかかり、猛スピードで走った子。今までの積み重ねがあってこそ、猛スピードでもなんとかなりました。初めからゆっくりじっくり進んでくれるのが理想ですが、お話によっては、どうしても乗らない気分で時間が過ぎてしまうこともあります。 そんな時のために、日々のライブラリーの聴き込み、毎週毎週のラボの活動を大切にしてほしいと思います。
そして、今回大変だったのは、とにかく早い英語・・・
どうやっても聴き取れず、無理!!と決めつける子もいました。言えるつもりでも、いざ言おうと思ったら口が回らない子。
それが、何度も何度も聴き、ラボの仲間とセリフを言い合っているうちに言えるようになったり・・
ことばというものに対して、 子どもたちは、人と関わりながら声に出して使っていくことで、日々(というより一刻一刻)成長、進化していることを目の当りにしました!
「あれ?ラボにさっき来た時には言えなかったのに、言えるようになってる~!」と喜んで帰っていく子もいました。
また、みんなでテーマ活動に取り組むなかで、言えていないセリフを助けてあげたり、表現をみんなで支え合ったり、足りないところ、困ったこと、状況をみんなで補い合いながら、力を合わせて毎回取り組みました。
みんなが、みんなで取り組むことの大切さを感じてくれていた事だと思います。
今回も、 昨年同様、やすながパーティの第2世代とも言える小学生、 たくさんライブラリーを聴き、毎週のラボも週に何度も何度も出席してくれ、キディさん、小学生、高学年の橋渡しをしてくれたり、やる気満々で臨んでくれた子がたくさんいました。
異年齢の活動はみんなが同じ割合・ペースでラボに向かうことが難しいです。
そんな今、本当にお互いの立場を思いやり、補い合い、刺激し合い、高めあっていければと思います。 色々な子がいるからこそ、高め合えると思っています。
ご家族の皆様のサポートにも心より感謝します。 ラボ゙の活動は、どうしても家でのライブラリーの聞き込みが欠かせません。ご家族の方の大きな大きなお力添えがあること、ラボに対するご理解があることに支えられているラボの活動です。
何回も何回も聴く事・・・これだけの量の英語を耳から入れる事の出来る英語教室は他にはないと思います。これは、かけがえのない財産になります。 1回1回が決して、無駄にはなりません。自信を持って英語にかかわっていく力強い根っことなり、幹となることでしょう。
また、春の発表会は他パーティの発表も見る事が出来る「交流発表会」・・・・この「観る」ことが子ども達を大きく成長させてくれるものだなとあらためて感じています。
もちろん、それぞれ、やり残した課題もあることだと思いますが、それも、前向きにとらえて、新しい目標にしてほしいと思います。
苦しいことにぶつかって、それを乗り越えた子供達は、たくましく成長してくれます。
今の世の中・・・苦しいこと、つらいことを大人が排除してあげる傾向にあるように思います。
思春期・大人になって初めて壁にぶつかり、その壁を打ち破ることが出来ず、前に進めなくなってしまうよりは、幼少時代から、少しずつ、壁にぶつかりながらも、それを超え、前に進んでいく力をつけて欲しいと思います。
ラボには、仲間がいます。
仲間がいるから、投げ出さずに前に進みました。1人だったら、挫折していたかもしれません。
子供達の「頑張り」に、心から拍手を送り、そして、また、一緒に歩いていきたいと思います。
本当に、ありがとうございました。
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Re:2014 地区交流発表会を終えて・・・(05月08日)
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みかん(でこぽん)さん (2014年05月24日 11時26分)
何回も何回も聴く事・・・これだけの量の英語を耳から入れる事の出来る英語教
室は他にはないと思います。これは、かけがえのない財産になります。 1回1回
が決して、無駄にはなりません。自信を持って英語にかかわっていく力強い根っ
ことなり、幹となることでしょう。
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こちらの日記を読ませていただいてから、しばらく『トム・ソーヤ』のCDに浸
っておりました。私も去年の今頃、フェローの方との発表を控え、苦労していま
したが、本当に楽しい世界ですよね。蘇りました!(^_-)-☆
どこも説得力ありますが、ここ、特に好き。力強い言葉ですね。励まされます!
(^_^)
でも、それだけ、よっこさんとラボっこ達の日々の活動が充実しているというこ
とですよね。
あ、One Elephant Went Out To Play、パーティと教務研修でやって見ました。
数回目で、やっと、”蜘蛛の巣”になりました。ありがとうございました!♡
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Re:Re:2014 地区交流発表会を終えて・・・(05月08日)
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ラボやすながパーティさん (2014年05月31日 00時15分)
みかん(でこぽん)さん
ありがとうございます。
即、結果を!!と求めがちな世の中。
積み重ねていく少し、少しが大きな力になること、
テューターがぶれずに伝えていきたいなと思います。
時間がなくても、一日に少しでも聴き続けること、何度でも
何度でも言っていきたいです。
クモの巣、、、良かったです~(*^。^*)
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