Hot cross buns! Hot cross buns! One a penny, two a penny, Hot cross buns!
<「一個一ペニー、二個一ペニー」 という値段のつけ方に 疑問を抱かなかった子供はいないだろう。 知ってしまえばまったく「なるほど」だが、 私も見当がつかなかった。 子供たちは知っているのかな、と興味があったので、 息子の友だちに訊いてみた。 みんな口を揃えて、当然のことのように言った。 「決まってるじゃないか、大きいのは一個で、小さいのは二個で、という意味だよ」……中略 ……確かにそう言われればもっともである。まさにコロンブスの卵だった。>
以上は楠本君恵さん(現在法政大学教授)の 『マザーグースのイギリス』からの引用です。 楠本さんが1993年にケンブリッジのホマトン・カレッジに 5年生の息子さんを連れて1年留学をされたとき書かれたエッセイです。
『1ヶ1ペニー 2ケでも1ペニー』という 日本語訳からは想像もしなかったことだったので 目からうろこでした!
<このクロス・バン売りの言葉はつぎのように続く。
If you have no daughters, Give them to your sons! One a penny, two a penny, Hot cross buns!
But if you haven't any these pretty little eleves,もし可愛いチビがいないなら
You cannot do better than eat them yourselves.自分で食べるのが一番だよ>(『マザーグースのイギリス』から引用)
私がロンドンの古本屋で手に入れた 『Mother Goose』(Wordsworth ・Classics)では つぎのようなライムがArthur Rackham(ア―サ―ラッカム)の挿絵入りで 紹介されています。
Hot cross buns! Old woman runs! One a penny, two a penny, Hot cross buns!
If you have no daughters, Give them to your sons! One a penny, two a penny, Hot cross buns!
イギリスではGood Friday(ラマダン前の金曜日)に このホットクロスバン(Hot Cross Buns)を食べるのですが、 それを買うために女の人が走っている様子を歌ったものと 何かの書物で読んだことがあります。
冷えていても焼き立ての如く Hotなパンの話しでした!

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