”体が覚えている”ということと”言語習得” |
06月08日 (金) |
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この4月から、懐かしの母校に通っている。(学生として)
狭い路地を通り、大学へ向かう。とても久しぶりで、どっちだっけ?と、思いながら、進んでいると、何故か自然に体が動く。
分かれ道に来る度に、あ、こっち!今度は、こっち!
ここのアパート誰か住んでたよね~。遊びに行ったことがある!
この店、まだある!
なんて思っているうちに、大学だ。
不思議。
もうずいぶん昔のことながら、何十回、何百回?と、通った道は、体が覚えている。
今朝の一限目は、中国語の授業で、この先生が、いつも、いいヒントをくださる。
「アジア人の語学学習は実践的。使えるようになるまで、何度も口に出して、慣れさせる。二年くらい、国で勉強してきた日本語で、すぐに授業を受けられるようになる。対して、ヨーロッパ系、英語系の人は知識的に学んで、口慣らしが足りないから、いつまでも、英語を話せる教授につき、英語である授業に頼る。日本人もこちら」
日本語の堪能な先生の日本語に頼っている私たち、耳が痛い。
理解できる言葉がいくら増えても、話せるようにはならない。使用できる言葉を増やす努力を勧められる。
いくら教室に来て、座って話を聞いていても、話せるようにはならない。何度も音読、自分が納得するまで、口慣らし。毎日、5~10分の実践だ。
これ、実は、中学の時、英語でやっていました。毎日、10回読みなさいと、先生に言われ、素直に読んでいたら、いつの間にか、教科書を覚えていました。それに気付いたのは、高校に入ってから。
「ほら、教科書のあそこにあったじゃない!」と、言っても、他の子は知らなかった。私の英語の基礎は、音読1日10回です。あれこれ問題集やったり、塾に行っていた子より、基礎はしっかりしていました。
”体が覚えている”って、実はとても大切なことのような気がします。
だから、ラボ・ライブラリーをいっぱい聞いた子達は、苦もなく、長文を読むし、説明は出来なくても、選択問題で、こっち!と分かる。(英語の先生になりたい人は、ちゃんと文法勉強してね!授業中寝てちゃダメ!)
ラボの英語は、遊びながらだから、体によく入るのだと、私は思います。楽しいから、何度も何度もやっているうちに、体にしみこむのだと思います。
”体が覚えている”ものは、とっさの時に、出てくる。”体が覚えている”言葉も、とっさの時に、出てくる。
これ、昨日書いたお医者さんが、『大人になったピーターパン』のインタビューの中で、語っていたことに通じます。
「医療界ではあわてて”医師のコミュニケーションスキル講座”などを開いたりしていますが、そういうスキルや能力は講座や講義で得られるものでも、一朝一夕に得られるものでもなく、幼少時から様々な他人(様々な年齢、地域、国の人)と接して混ざり合う経験から得られるものかなと私は考えており、その経験を与えてくれたのがラボであったのかと思っています。」(P64~65)
”体が覚えている”ことは、言葉だけでなく、コミュニケーションのやり方にも現れるんですね。言葉はコミュニケーションの手段なのだから、当たり前ですね!
あ、やっと、つながりました。スッキリした!長い日記を最後まで読んで下さってありがとう!m(__)m
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Re:”体が覚えている”ということと”言語習得”(06月08日)
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サンサンさん (2007年06月09日 07時57分)
みかんさん、大学に復帰されたのですか。
素晴らしい!
いくつになっても学ぶ姿勢は大切ですよね。
私もそのうちにと考えているのですよ。
学生時代に学んだことは、身体に浸みているものですねぇ。
骨の髄に浸みていると言いましょうか、
忘れません。
ラボの物語もことばだけでなく諸々のことと一緒に
身体に浸みていきますねぇ。
口に出す、、、の所ですが、
テーマ活動でも口には出していますが、
あと一歩踏み込んで、それを自分の表現として行くには
何か、活動が必要かも知れませんねぇ。
これからみかんさんたちが頑張ってくださいね。
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Re:”体が覚えている”ということと”言語習得”(06月08日)
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みかん(でこぽん)さん (2007年06月11日 05時48分)
口に出す、、、の所ですが、
テーマ活動でも口には出していますが、
あと一歩踏み込んで、それを自分の表現として行くには
何か、活動が必要かも知れませんねぇ。
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サンサンさん、
書き込みありがとうございます。
そうですね~!そこが一番難しくもあり、大切でもある点でしょうね。
ホームステイを一ヶ月後に控えた子ども達の事前合宿に参加して、大学
生達のワークショップやインターンのワークショップに参加する子ども
達の様子を見ながら、普段のラボ活動やテーマ活動との間に、ワンステ
ップ必要だな~と、感じました。
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Re:”体が覚えている”ということと”言語習得”(06月08日)
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おみやさん (2007年06月12日 13時58分)
そういえば、「ライブラリーを聞いてこよう」とは
口を酸っぱくして言っているのですが
「ライブラリーといっしょに言ってみよう」とは
あまり言ってなかった気がします。
まだ小さいからとの思い込みがあったから???
でも「口に出してみる」ことが大事だわって
今気付かされました。ありがとうございました~。
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Re:”体が覚えている”ということと”言語習得”(06月08日)
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みかん(でこぽん)さん (2007年06月13日 08時09分)
口に出すことが出来ると、嬉しいかな~と、思います。
英語は何とか出来ますが、スペイン語や中国語の歌とかは、いつもさわ
りの所だけで・・・、CDと一緒に歌えたらいいのに!と、思いつつ、
未だにレパートリーが増えていません。
去年の夏は「ケグリ」を韓国語で歌えたのに、今じゃあやしい・・・。
この辺で復習すると、定着するかもですね~。まずは自分が実験
台???
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