Crossroadで、アラン・ブースさんに”再会” |
05月21日 (月) |
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Today we have May Crossraod.
今日はクロスロード5月例会。
Bill Hobden from Canada talked about his experience of waliking from Sata penincular in Kagosima to Soya penincular in Hokkaido.
カナダ人ビル・ホブデンさんが、鹿児島の佐多岬から北海道の宗谷岬まで日本を歩いた経験を語ってくれました。
Well. it was quite an experience!
なかなかすごい体験です。
He loves travelling, walking, biking, and hiking.
ビルさんは、旅行、散歩、ツーリング、ハイキングがお好き。
What made him decide to walk to Wakkanai is reading two books, "Walking through the Alps" and " The Road to Sata."
ビルさんに、この徒歩の旅を決心させたのは、二つの本。「アルプスを歩く」(正確には何という日本名タイトルかわかりません。1900年頃の本だそうです)と、「ニッポン縦断日記」(1985年)
The latter book was written by Alan Booth!
二番目の本はアラン・ブースさんの本だ。
I love his voice.
アランさんの声が大好き。素敵な声だ。
He is the evening star in Peter Pan for me. He passed away in 1993.
私にとっては、ピーターパンのナレーション”イブニングスター”の声優さん。1993年に亡くなっている。
I was so sad at that time to think we could not expect more of his work in Labo Library, but thanks to the CD we can listen to his voice whenever we want.
あの時、もう新しいラボライブラリー作品は望めないのかと思うと悲しくて仕方なかった。でも、CDはいつでも聞ける。ありがたい。
I borrowes the book, "The Road to Sata" from Bill.
アランさんの本をビルさんから借りる。
It seems he took road from Hokkaido to Kyushu.
アランさんは、どうやら、北海道から九州へと下って歩いたらしい。
The obituary which was taped on the first page of Bill's book said "Alan Booth, writer and critic,...Born in London, came to Japan in 1970 after working as an actor and stage director..."
ビルさんの本の表紙裏に貼り付けられた死亡記事によると、「作家であり批評家であったアラン・ブース氏は、・・・・・ロンドンに生まれ、役者、舞台監督(演出家)を経て1970年に来日」とあります。
He was 46 when he died of colon cancer. Too young to die.
大腸ガンでなくなったとき46才。若すぎる死だ。
I would like to thank Labo for finding him as labo library actor.
ラボライブラリーの声優さんとしてブースさんを見いだしたラボに感謝したい。
His voice is forever.
アランさんの声は永遠である。
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Re:Crossroadでアランブースさんに”再会”(05月21日)
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がのさん (2007年05月24日 11時41分)
【その1】
ここのところ、多事に追われ、何日もこの「ひろば@」をのぞくことなく
すごしましたが、
アラン・ブースのことを書いている人がいる! ということで、久々、
なつかしい思いに浸りながら日記を読ませてもらいました。
ええ、アラン・ブースの語りは、文句なく「ピカイチ」でしたね。
何度いっしょに仕事をしたことででしょうか。ライブラリー制作の英語
吹込みを構想するとき、T.Clark、G.Sorrellsとともに
いつもまっ先に思い浮かぶのは彼のことでした。
あの、よくよく透る、北ヨーロッパの空のように澄んで
クリアな声は、ほかのだれにも求め得ないものでしたね。
「トム・ティット・トット」や「ガンピーさん…」を録ったあとのころ
でしたでしょうか(1989-90)、
仕事を離れても、とつぜん電話をしてきて、新宿東口の
或る和風の飲み屋にときどき呼び出されたりしたものでした。
わたしよりいくつか年上でしたが、お酒の飲めないわたしは
よく「おまえなあ、そんなに飲んだら肝臓をこわすぞ」と
言わずにいられないくらいの日本酒党で、わたしはやっかみ半分で、
「ほどほどにしておけよ」と脅したものでした。
元気でしたが、あのころから病気が彼の体を蝕んでいたんですね。
お読みになった本は「津軽―失われた風景を求めて」ですか、
それとも「ニッポン縦断日記」ですか。飲み屋でのはなしの多くは、
いまはもう細かなことは忘れてしまいましたが、
わたしの行ったことのない津軽や佐多岬の話であり、
太宰治の話であり、志賀直哉や夏目漱石の話などなど。
「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される…」漱石のあの「草枕」
に描かれた女性、那美さんのことから、日本女性の魅力について、際限
もなく。九州のひなびた温泉で湯気のむこうのやわらかな光線に
つつまれて見えた、なよやかな女性のすらりとした裸体、
すべてが幽玄に化すその瞬間の感動を、わがことのように語った彼。
西郷隆盛について熱く語ったこともありましたね。
【つづく】
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Re:Crossroadでアランブースさんに”再会”(05月21日)
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がのさん (2007年05月24日 11時42分)
【その2】
とにかく、日本古典文学をふくめ、けっこう日本のことは
比較的よく知っているほうだと自認するわたしなんぞより、
よっぽど日本の文化の奥を知っている男で、少々執拗で
閉口することもありましたが、彼との話はおもしろかったです。
「平知盛」や「狂言二番(柿山伏、三本柱)」にかかわっているのは
ご存知ですよね。
彼は、ロンドンでシェークスピア演劇をずうっとやっていました。
彼がいうには、演劇とはギリシア演劇に見るように神に捧げることが
根底にあるはずのもの、シェークスピア演劇にはそれがない、
という知的昏迷を抱えるなかで出会ったのが
日本の能楽。それを知って矢も楯もたまらず日本に来た、そうです。
ですから、お能についてもかなり詳しく、多少ながらわたしにも
その方面に馴染みがあることもあって、最終電車を乗り過ごすほど
よく話しました。才能もあり、よくものを知ったたのしい人物で、
彼を失ったことは大きなショックでした。
なんだか、次つぎにいろいろなことが思い出され、
眼のまわりが熱くなってきて、PCの画面がよく見えなく
なりましたので…。
あの声を懐かしく思い、大事を思ってくださる方がいてくれることが、
わたしには大きなよろこびです。ありがとうございました。
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Re:Crossroadでアランブースさんに”再会”(05月21日)
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みかん(でこぽん)さん (2007年05月24日 22時28分)
読んでいるのは「ニッポン縦断日記」です。
書き込みありがとうございました。アラン・ブースさんの声、大好きで
す。
今、「うみのがくたい」を、聴いていますが、これも、アランさんです
よね!。「平知盛」も、確かに、そうですね。本当にたくさんのライブ
ラリーに関わっていただいて、嬉しいです。私たちは幸せ者です
日本語の声優さんとの組み合わせで、また、受ける感じが違ってくるの
もおもしろいです。
アランさんも、ラボ・ライブラリーに関わることが出来て、きっと、お
幸せだったのでないかと思います。がのさんのような、よき友人にも恵
まれて。
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Re:Re:Crossroadでアランブースさんに”再会”(05月21日)
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candyさん (2007年05月25日 21時00分)
みかんさん
がのさん
アランブースさん死亡のニュースは私がテューターになってまもなくの
時、ちょうどピーターパンをラボッ子と取り上げていた時だったと思い
ます。
ラボッ子たちもそれぞれに思いがあったようで、その中の一人高校2年生
のicchは一人でイブニングスターをやりました。
すばらしい声と共に日本に対する深い造詣があった方なのですね。
お目にかかったことはないけれど、アランブースさんに思いを馳せなが
らライブラリーをお聞きしたいと思います。
ありがとうございました。
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Re:Re:Re:Crossroadでアランブースさんに”再会”(05月21日)
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みかん(でこぽん)さん (2007年05月28日 07時39分)
candyさん
>みかんさん
がのさん
アランブースさん死亡のニュースは私がテューターになってまもなくの
時、ちょうどピーターパンをラボッ子と取り上げていた時だったと思い
ます。
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candyさん、
それでは、なおさら、アランさんのことを書いた「イブニングスター、
逝く」の記事は、悲しかったですね。ラボっ子達にも印象深かったこと
でしょう。
ライブラリーには本当にたくさん方々の思いが詰まっているのだという
ことが、今回、よく分かりました。
アラン・ブースさんの声に出会えるのは
「ピーターパン」
「太陽の東・月の西」
「平知盛」
「三本柱」
「柿山伏」
「うみのがくたい」
「ガンピーさんのふなあそび」
「こつばめ チュチュ」
「ポアン・ホアンけのくもたち」
「長ぐつをはいたねこ」
「グリーシュ」
「巨人シュトンぺピルト」
「三人のおろかもの」
わあっ~、いっぱい!調べてみて、びっくり。もし他にもあったら、ど
なたか教えて下さい。
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