おめでとう!「おはなし よんでるせん」10周年 |
11月18日 (土) |
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金曜日、娘の通っている高校の行事『チャレンジ大会』なるものに参加した。フルマラソン42.195キロか30キロか選択して走る全校生徒の応援と、ゴール後にふるまわれる豚汁とおにぎりの準備に、親は手分けして参加。私の担当は調理。
その調理室で、懐かしい人に出会った。合志市南が丘小学校をベースにした読み聞かせグループ「おはなし よんでるせん」の立ち上げから一緒に頑張ったYさんである。当時、彼女のおなかの中にいたSちゃんも小学5年生。「もう、11年も続いていますよ!まだ、小学校にお世話になる前からでしたから・・・」と、彼女。
この活動に関わることが出来たことは、今も私の誇りである。
ラボを始めて、物語や絵本の勉強をするうちに、「今は、子ども達が忙しくて、なかなか、お話し会に来てくれないのよ~。」という声を聞いた。
「じゃあ、こちらから出かけていけば・・・?」と、単純に思った私は、たまたま、小学一年生の息子の、小学校の担任の先生が、自分の大学の同級生だったこともあり、話を持ちかけてみた。すんなり話は通り、息子のクラスで、放課後や昼休みに絵本を読むようになった。子ども達の反応は、本当におもしろかった。たくさんの絵本を一緒に楽しんだ。
他のお母様方も、自分の子どもの好きな本を読んでくださったり、協力的だった。校長先生が様子を見に来られたりした。でも、2年生が終わる頃は、読み手は、私一人になってしまい、毎週金曜日昼は帰宅しなければならないのがちょっと苦痛になってきた私は「3年になって、クラス替えがあれば、もう行かなくて済む」と、少しほっとしていた。
そこに、新しい司書の先生が転勤して来られ、今度は図書館での読み聞かせを依頼された。迷ったが、仲間を募ってみた。まだ、小学校に通う子どもがいなかったYさんもその一人。長子が幼稚園の年長さんだった。毎週2,3人の人で分担すれば、個々人が行くのは月に一回。何とか続けられるのではないかと考えた。
この会に、名前を付けてくれたのが、当時の小学校の図書委員さん。お話しを「よんで」くれるおばちゃん達に、アンデルセンをかけて「おはなし よんでるせん」。この名前が、また、誇りでもあった。子ども達がつけてくれた名前「よんでるせん」!大切にした。大好きな名前である。
嬉しいおまけも付いていた。司書の先生の骨折りで、毎年一回、先生達を巻き込んだ「おはなしかい」が開かれるようになったのだが、先生方のお話が、個性的でおもしろいのである。「よんでるせん」のお母さん方の役得は、この先生方のお話しを生で聞けること!一番身近にいる先生方の発表に、子ども達は身を乗り出す。ある年は「あらしの夜に」、またある年は「ヤギとライオン」を、各学年の担任の先生方がされた。私たちは同じ話を6回聞いても、毎回、学年によって全く違った表現に聞き入る。
初めから、そうだったわけではない。最初の年は、外部のセミプロの方や、私の「がらがらどん」のエプロンシアターなどをした。そのうち、担任外の校長先生や専科の先生が参加されるようになった。そして、定番になった各学年の担任の先生によるお話し。もちろん、司書の先生の上手な提案と楽しむ姿勢が効をなしていたと思う。
三年目ぐらいから、外部に頼らず、「よんでるせん」で、するようになる。毎年、秋は大忙し。集まれる人で集まり、大型巻物絵本を作ったり、お面を作ったり、元幼稚園の先生のママに手遊び教えてもらったり、練習したり・・・。一人では出来なくても、みんなで協力すれば出来ることはたくさんある。司書の先生にはいろいろ教えていただいた。秋晴れの日、多目的室に集まって、わいわい、がやがや・・・。
司書の先生が転出されても、活動は続き、最初から関わっているYさんも三人目のSちゃんの卒業とともに、あと、一年ちょっとで「よんでるせん」卒業。始まりの頃を知る人がいなくなっても、その精神を継ぐ人々が、”子どもにお話しのプレゼント”をという気持ちを持って、脈々と続いていくのだと思う。
「今も、先生方されていますか?」という、私の問いにYさんは「”この小学校に来たら、すること”として、受け継がれているようです」とのこと。そして、他の学校に転校していった子供を持つお母さんから、そちらの学校でもしたいので、協力を!という、申し出があったり、広がりを見せているそうだ。
子どもが小学生の時代はそう長くない。子どもの小学校卒業とともに、「よんでるせん」は卒業したが、sustainableな活動に成長していることが、とてもうれしい。
子供が高校時代はさらに短い。21年目という、阿蘇西外輪を越える難コースに挑戦した高校生のチャレンジを、今回、初めて目の当たりにして、21年間この大会を支えてきた学校・保護者・地域の協力を思った。
sustainableな活動を支えるのは、一人一人の熱い思いと、無理のない役割分担かな~!?それと、その活動を楽しむことですよね!!
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Re:おめでとう!「おはなし よんでるせん」10周年(11月18日)
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cherry♪さん (2006年11月24日 23時36分)
私も学校で「読み語り」やってみたいなあ・・・と思いつつ、
なかなか行動が起こせないでいます。
ほかのテューターでなさっている方のお話を拝見して、
すてきだなあ、と思いながら、(でも、だれも賛同してくれなくて、
ひとりぼっちだったらどうしよう・・)と小心になっています。
「秋祭り」見ている子どもたち、とてもよく参加してくれていますね。
ラボッ子たちも緊張しただろうけど、すごい充実感で、
自信が増したでしょうね♪インタビューまで!すごい。
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Re:おめでとう!「おはなし よんでるせん」10周年(11月18日)
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みかん(でこぽん)さん (2006年12月12日 07時18分)
書き込みありがとうございました。今頃、ごめんなさい。cottonさんの
ページの方に書いたのでいいか~と、思っていたのですが、やっぱり落
ち着かないので、こちらにも書きますね。
是非是非、「読み聞かせ」「読み語り」チャレンジしてくださいね!!
子どもが幼児、小学生年代だからこそ、出来る活動はたくさんあると思
います。大学、高校生になった今も、時々「あの時は・・・」と、一緒
に思い出せる、共有した時間は、確実に”あったか~い想い”と共に残
っています。
絵本や「お話し」のある空間に、どれだけ救われていたことか・・・
と、今更ながら思います今は、それをラボっ子たちと一緒に出来るの
が、私にとっての、最高の”幸せな時間”です。
「秋祭り」の”一瞬”も、大事な空間でした。「楽しかった~!」と言
う思いは残りますもの・・・。
「一歩踏み出す勇気」必要かもしれませんが、やってみると、案外出来
ます。”楽しんだもの勝ち”かな~って、最近思います。
\(^^)/Have fun!
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