今日の一冊 加藤周一『20世紀の自画像』
筑摩新書553
2005年9月刊行
加藤 周一
1919年東京生まれ
1943年東京大学医学部(血液学専攻)卒業
医学博士、評論家・作家
カナダ、ドイツ、スイス、アメリカ、イギリス、
イタリア、メキシコ、中国などの諸大学や、
上智大学、立命館大学で講座を持った
著書『日本文学史序説(上・下)』(ちくま学芸文庫、大仏次郎賞)
『夕陽妄語』(朝日新聞社)
『羊の歌(正・続)』(岩波新書)
p10「20世紀後半の日本で起こった衣食住の変化は、
明治維新後前世紀の末に起こった変化よりも、はるかに大きい」
p34「小さく美しいものを愛して、戦争賛成というのは筋が通らない。
そういう人たちに対して私の中に怒りがあった。」
p67「言葉は戦車に対して無力。しかし戦車は言葉に対して無力なので
自分自身を正当化することは出来ない」
p100「一年に一回も、憲法のことを書かないのはちょっと無責任だと思う」
p107「私は真珠湾を日本軍が攻撃したとき、
東京が焼き払われることは、直ちに見抜いた。」
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