映画評論家 佐藤忠男
日本経済新聞社1980年 1200円
古書店で400円で買ってきました
読みやすい一冊です
佐藤忠男
1930年新潟市生まれ
少年飛行兵として終戦を迎える
戦後国鉄、電電公社に勤めながら映画雑誌に投稿を続け
認められて
1957年上京「映画評論」編集部に入る(1961年まで編集部に)
1962年以降フリーの著述業・・・
はじめて見た映画?
「キングコング」「オーケストラの少女」
戦争中の戦意昂揚映画
小学校6年生「ハワイ・マレー沖海戦」1942年暮れ
2年半後少年飛行兵入隊
戦後はじめてのアメリカ映画
ハリウッドが私を占領した
1946年「春の序曲」を見てこれが文化というものだと背筋に感動が走った
「キューリー夫人」「心の旅路」
「我らが生涯最良の年」
「オペラハット」と続く・・・
地方都市に住み
軍国少年として育ち、日本が敗北はしても
それまでは日本の立場の正しさを信じていた少年が
アメリカ映画によって描かれた
アメリカの文化に文化的な敗北を感じ、脱帽する様子が
映画を見た自分自身の実体験として丁寧に書かれている
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