「アジア」の渚で―日韓詩人の対話
吉増 剛造 (著), 高 銀 (著) 藤原書店2005/05
価格: ¥2,310 (税込) 243p
高 銀 (コ・ウン)韓国の詩人
1933年韓国全羅北道生。詩人。
吉増 剛造
1939年東京生。詩人。
二人の詩人の対話 2001年4月、それに続く手紙、
対話 2004年12月 で構成された本です
高 銀
p46
日本も韓国も中国も陸地中心で自分の城の中で
篭城体制で生きてきたがために
古代に共同体をなしていた海の現場を記憶からなくしてしまった
これから東北アジアの人々は
自分の生活の中心を海の広場に置くべきだ
西欧の中世社会から学べるところが一つだけあります
そこには必ず広場があり、その広場にみな集まります
けれども我々はそういう皆が集まってこられる普遍的な空間や広場など
をすべて破棄してしまいました
われわれのの過去にあった美しい海の共同体を取り戻すことが
東北アジアの生存方式の基本だと思います
これは現実的にはグローバル化、市場経済の独占を調節してくれる役割を果たしてくれるでしょう
海の広場を取り戻すという美しいイメージが胸を打ちます・・・・
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