Re:Re:Re:芍薬がボタン/「チップス先生」
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がのさん (2006年05月06日 09時56分)
Play with meさん 【その1】
>接木から人の終焉にと話が行きましたね。「チップス先生さような
ら」を読みました。静かに最後を迎えられたチップス先生を想います。
⇒勝手に話を逸らせてすみません。花の美しさがどうしても、梶井基次
郎や坂口安吾の作品のイメージにつながっていってしまうものですか
ら。そして、西行法師の歌ですよね。
願はくは花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ
あるいはまた、
仏には桜の花をたてまつれ わが後の世を人とぶらはば
このところ、春ごとに西行のサクラについていろいろなところに雑文を
書いておりまして、そうしているとまたぴったりハマる歌があるんです
よね。
春ごとの花に心をなぐさめて 六十路あまりの年を経にけり
なんて。そして、わが身の無為を思い、
世の中を思へばなべて散る花の わが身をさてもいづちかもせん
ということばに寂寥の思いを強くする、といった昨今です。
>誰からも愛され、尊敬されそれでいて、しゃちこばっていない 先生
の生き方。飄々として居られる姿が浮かんできます。やはり静かな最後
でしたね。素晴らしい人生だったと想います。なんと深い味のあるチッ
プス先生なんだろうと読み終わってふ~~と息をしました。
⇒わたしのこのホームページは、ラボの関係者よりもそれ以外の方がよ
く見てくださっているような気がします。折々、「がのさんファンだ」
と称し、丁寧な感想文をメールで送ってくださる方がおり、ありがたく
思っています。このところ断然多いのが『チップス先生 さようなら』
をめぐっての感想。(これなどはテューターの皆さんにこそ読んでほしい
と思って書いたものなのですが。)Play with me さん、ドロシーさんと
のやりとりも含めてのさまざまな感想で、この作品はちっとも面白いと
思わなかったけれど、こんな読み方もあったのか、感動した、というよ
うなことや、小学校の先生、中学校の先生をなさっておられる方の、子
どもたちの前での先生としての「立ち方」、たたづまいが、ズシンとこ
ころに届いた、といったようなこと。(小夜ちゃんて、誰か? というの
も) からだを使って共に汗しながら何かをすることの大事さに共感する
人が多かったように思います。【つづく】
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Re:Re:芍薬がボタンにへんしん!!
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Play with meさん (2006年05月05日 21時17分)
がのさん
あれっ、どうしてこんな話になっちゃったのかな。ちょっと疲れたか
な。ごめんなさい。
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接木から人の終焉にと話しが行きましたね。
「チップス先生さようなら」を読みました。
静かに最後を迎えられたチップス先生を想います。
誰からも愛され、尊敬されそれでいて、しゃちこばっていない 先生の
生き方。飄々として居られる姿が浮かんできます。
道路を挟んで隣り合ったウィッケット夫人の家で学校の時間で生活さ
れ、こども達や新任の先生をお茶にお誘いされる時間はどんなに楽しか
ったのでしょうね。
それを受け入れているブルックフィールド校のみんなの温かさも感じま
す。それはチップス先生のお人柄なんでしょうね。
それにしても愛する奥様やお子様をなくされた事はどんなに悲しい寂し
いことだったでしょうね。
それをさらりと過ごしているこの物語にその悲しみを深く感じます。
「チップス先生さようなら」とリンフォードが最後に言った時はハッと
しました。
やはり静かな最後でしたね。
素晴らしい人生だったと想います。
なんと深い味のあるチップス先生なんだろうと読み終わってふ~~と息
をしました。
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Re:Re:Re:Re:Re:Re:★チューリップの甘い幻想(04月17日) [ 関連の日記 ]
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がのさん (2006年05月05日 14時37分)
ドロシーさん 【その2】
きょう(5月5日)になってようやく脚のツッパリがなくなったところで
す。体力の衰えって、徐々に、知らぬ間におだやかにやって来るのでは
なく、ガクッと来るような気がしています。悲しいことです。そんなわ
けで、このゴールデンウィークはどこにも出ることなく終わりそうです
人出の少なくなったころを見はからい、ゆっくりと上野へ行ってみよ
うかナ、と思っています。芸大美術館のバルラッハ展。近くの国立西洋
美術館ではロダンとその恋人カリエールの作品が来ているそうですが、
今回見るなら、そちらではなく、断然、エルンスト・バルラッハでしょ
う。
日本ではほとんど知られることのない彫刻家。わたしは、ドイツへ行
ってきた知人に見せてもらったバルラッハ美術館の図録で、初めてこの
人を知りました。すべて初めて見る作品でしたが、なんだか、震えるよ
うな感動をもって見せてもらったような記憶があります。ですから、そ
んなに詳しく知っているわけではありませんが。
乞食がいます、魔女がいます、娼婦らしい貧しい女がいます、農夫
が、羊飼いが、祈りを捧げている人が、疲れた兵士が…。いわば、社会
の底辺で生きている人ばかりを表現している木彫りの彫刻です。それを
見ると、孤独で、内面的な生活に徹して生きた人だろうと想像されまし
た。良寛さんや西行にも似て…。そこには、なにやら底知れぬ深さの宗
教的なものがあって、卑しいものがカケラほどにもない。ムダなものを
徹底的に取り除いて単純化した線と面は、人間の尊さを湛えて凛として
います。その、シンプルでアルカイックな表現の中には、日本のすぐれ
た仏像彫刻にも通ずるものがあるように思いました。
代表的な作品とされる“Der Asket”(「禁欲者」といったような意味
でしょうか)、これを複写したものをもっていますので、どこかで……、
「ページ一覧」のうちの「ことばの旅路 その②」で、期間限定でご紹
介しましょう。そういえばどこかで見たことがある…、とたいがいの人
がお思いのことでしょうけれど。
滝桜からバルラッハへ。はっはっは…、ずいぶん話が飛躍しました
ね。わたしはこのごろ、分裂症になったかな?
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Re:Re:Re:Re:Re:Re:★チューリップの甘い幻想(04月17日) [ 関連の日記 ]
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がのさん (2006年05月05日 14時32分)
ドロシーさん 【その1】
>滝桜の写真、ご紹介できなくて心苦しいです。ただただ、見とれて堪
能してきました。
⇒三春の滝桜、ご紹介のホームページで見せていただきました。でも、
ま、こういうのは自分で行って、その土地の風の中で見なけりゃダメ、
という感じですね。
数日前、朝食をしているとき、NHK の番組をたまたま見ました。福
島のサクラを追って、名所各地をめぐるというもので、地元のアナウン
サーを案内役に、ジュディ・オングさんが出演していましたよ。お食事
どころも紹介していましたので、猪苗代の日本そばのお店、「しおやぐ
ら」も出るかな、と思っていましたが、それはありませんでした。裏磐
梯、会津若松の鶴ケ城公園、…そして最後が三春。ところが、今年のサ
クラの開花はふだんより遅いらしく、どこへ行ってもまだツボミばか
り。パアーッとしたあの風景は見られませんでした。しかし、滝桜の桜
守の人と、人柄のいいその奥さんも登場するなど、このサクラがどれほ
どみんなに大事にされ、広く愛されているか、それを改めて知ることに
なりました。
>可憐な花の白さに心を打たれるがのさん。SMAPの歌ではないけれ
ど、「がんばって咲いた花はどれもきれい」だとしみじみ思います。
⇒SMAP…SNAP? 白い花の妖精のような女の子がわたしのイメ
ージする小さな白い花をけなげに歌ってくれたら、すてきかもしれませ
ん。でも、花はあまりがんばらないでもいい。自然のまま、よごれを知
らない風を吸って咲いた山かげの孤独な花こそ、きれいですよ。
百花繚乱の春。五月の透き通った風が心地よいですね。その後、体調
はいかがですか。体調をもどしてくれたら、井村君江さんの「妖精美術
館」レポートをお願いしたいと思っているのですが。ケルトをやるんで
したら、井村さんの世界と、奥会津のここを通らないことにはモグリで
すからね。
わたしの場合、さあ、花粉の季節が去ったゾ、と、浮かれて飛び出し
た丹沢山登り。いやいや、足が上がらない、前へ進まない、なんとも体
が重い…。そのうち、太腿からふくらはぎにかけて痙攣がおこり、ほう
ほうのていで下山。こんなハズじゃなかったのに、とがっくりして帰っ
てきました。これでは、夏に予定している登山にも自信が持てない。
【つづく】
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Re:Re:Re:Re:Re:★チューリップの甘い幻想(04月17日) [ 関連の日記 ]
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dorothyさん (2006年05月05日 09時54分)
がのさん
滝桜の写真、ご紹介できなくて心苦しいです。
ただただ、見とれて堪能してきました。
お詫び、というわけではないけれど、
下記に滝桜の現況の写真が公開されています。
http://www.takizakura.com/
花の時期には、ライブカメラで花の様子や
混雑具合も見られるページがありますが、
期間限定で、現在は公開されていないようです。
滝桜の後ろのソメイヨシノは現在
みごろのようです。
可憐な花の白さに心を打たれるがのさん。
SMAPの歌ではないけれど、
「がんばって咲いた花はどれもきれい」
だとしみじみ思います。
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Re:芍薬がボタンにへんしん!!
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がのさん (2006年05月03日 20時59分)
Play with meさん
>芍薬が今年はボタンに変身しています。ピンクの可愛いボタンが二つ
も咲きました。友人によると、芍薬は接木なんだそうです。元のボタン
が咲いたのですね。
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芍薬からボタンの大輪の花が咲く!? そんなことって、できるんです
か! 「接木」ということを知らないわけではありませんが、その語か
らいまフッとアタマをよぎったことがあります。美しい花の話題にはあ
まりふさわしくないのですが、先日、高校生の息子さんを病気で亡くし
た知人がいます。白血病だったとか。子どもを亡くした母親ならよく口
にすることですが、「代われるものなら私が代わりたかった、まだまだ
これからの人生だったのに」という悲しいことば。人間も接木のように
生命をつなぐことができたら、いいのに…、いや、いいのかなあ、とい
うこと。良くも悪くも両親の遺伝子を受け継いで新しい命を生きること
自体が“接木”なのかなぁ、と。老病苦死、人間のみならず命あるすべ
てが負う宿命をどう生きるのが幸せか…。
大病院のマニュアルどおりにレディ・メードの死を死に、葬儀社の商
業的なマニュアルどおりに死の儀式を挙げて別れるというこのごろの習
わし。そんなことより、サクラの根元にでも埋めてくれ、土に帰してく
れ、そしたら、春ごとにりっぱな花を咲かせてやるから…。そんな去り
方をしたいと思うのですが。
あれっ、どうしてこんな話になっちゃったのかな。ちょっと疲れたか
な。ごめんなさい。
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芍薬がボタンにへんしん!!
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Play with meさん (2006年05月03日 00時47分)
myPCにGANOさんギャラリーを作っています。
昨年の5月には「すずらんの毒性」でした。
そう言えば庭のすずらんがつぼみをつけて来ました。
植物は時を違わずちゃんと咲くものですね。
当たり前のようでいて感動です。
ところで芍薬が今年はボタンに変身しています。
同じ株から芍薬ののつぼみもひとつ出ていますから変身は間違いありま
せん。
ピンクの可愛いボタンが二つも咲きました。
友人によると、芍薬は接木なんだそうです。
元のボタンが咲いたのですね。
一粒で二度おいしいあのキャラメルのキャッチコピーを思い出します。
本当に得した気分で携帯の壁紙にも使っています。
最近の携帯の壁紙は庭の花です。
時々の庭の花を愛でてやりたいと思います。
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Re:みたことないです!!
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がのさん (2006年05月02日 15時17分)
Play with meさん
>なんと見事なブルーのしゃくなげ! 見たことないですね~~。ハッと
するような、目の覚めるブルーですね。
⇒スカッ! としたコバルトブルー。わたしもこんな色のシャクナゲを
見るのは初めてでした。このごろ、どこかへ出かけるときの楽しみの一
つに、どんな花と出会えるだろうか、というものがあります。いい花に
出会えたときは幸せな気分に満たされますが、何も印象にとどまる植物
や花を見ないような日は、ソンをした気持ちになります。
5月1日、甲府で33.4℃の気温を記録した日、丹沢を登りました。大
山の山頂を目指したのですが、このごろの体力の衰退、日ごろの運動不
足、運動不足にともなう肥満傾向もあって、どうも苦しい。思いのほか
勾配のきつい登山道。岩と巨木の根を踏み越え、踏み登る道。ゆっくり
自分のペースで登っているつもりでも、そのうち、膝のうえあたり、大
腿部にピリリとこわばりが生じます。無理かな、ダメかな、と思いつつ
も、上を見て、あの樹のところまで、あの岩のところまで、とがんば
る。汗をふき、休憩をとると、いい風が千本杉をゆすって届くし、とり
どりの小鳥たちの歌も聞こえる。気持ちいい。しかし、あと30分ほど頑
張れば頂上に立てるはずでしたが、両足の大腿部にきた痙攣のことを思
い、無理はできない、と下山することにしました。
せっかくではありましたが、なぜかこのときは、あまり惜しいという
思いはしませんでした。それは、深山幽谷の趣きはあっても、もやって
いて眺望はきかず、加えて、そこに花を見ることがなかったから、のよ
うな気がします。もうすこしすると、大山寺の参道(女坂)にアジサイが
見られるとのことでしたが、いまはまだ白茶けた茎が無骨にむきだしに
なっているだけ。わずかに萌えでたばかりのカエデの新緑が目をなぐさ
め、渓流の音が熱した脳を洗ってくれてはいましたが。
棒のようにつっぱって感覚をなくした足をさすりながら思ったのは、
珍しい花が見られたら、あるいはもっと頑張れたのではないか、という
こと。あこがれのひとに逢いに行くような、わくわくした思いに急かさ
れて…。
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みたことないです!!
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Play with meさん (2006年05月01日 23時11分)
なんと見事なブルーのしゃくなげ!!
みたことないですね~~~。
新種なんですね?
ハッとするような、目の覚めるブルーですね。
GANOさんの周りには美しいお花が「写して!」って咲いているよう
ですね。
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Re:Re:Re:Re:★チューリップの甘い幻想(04月17日) [ 関連の日記 ]
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がのさん (2006年04月26日 10時58分)
ドロシーさん 【その2】
白い花、小さい花、どこにでも見られる質素な、つつましやかな花。
そういう花に惹かれるようになったのは、わたしの生命力が落ちてきた
からかも知れません。ちっぽけな、つまらない存在としての自分をそこ
に見るからかも知れません。それもあるでしょうが、そこに、生きもの
が本来もつ自然さ、健康な生命の横溢を見るから、とも感じるのです
が。一昨日のこと、あるご老人を紹介され、会いにいきました。70歳を
すぎたくらいでしょうか。リタイアして久しい、寡黙な、しかしやさし
い目をしたご老人。高山植物を集めて、庭先で栽培しているのです。売
るわけではなく、ただの趣味です。コマクサにせよ、サワギキョウにせ
よ、まだ花はつけていませんし、カタクリ、オダマキなどは、園芸店で
見るようなものではなく、ごくごく小さいもの。とても憶えきれないた
くさんの高山植物を見せてもらいましたが、中に八重咲き梅花唐松草と
いうまっ白な花を見ました。きれいです。シャツのボタンほどの小さな
花なのですが、その白さは、涙が出てくるほど純粋で、ことばを失いま
したね。帰途、よその家の垣でふと見たアネモネ・シルベストリスの白
さにも、不思議な感動をおぼえましたし、まっ白な花をつけるハナミズ
キの長い長い並木道を車でゆっくりと走るひとときは、ささやかなが
ら、幸せなものでした。
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