Re:★生命の歴史の流れのなかで(02月16日) [ 関連の日記 ]
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Hiromi~さん (2007年02月18日 20時25分)
小夜ちゃんとがの父さんのお話久しぶりですね。世界の人間の話から、
人の細胞までなんだか難しいお話になったしまいましたね。
たくさんの細胞からなるひと、ひと。命を大切にしなければなりませ
んね。
おばさんは単純明快ですが細胞の数は変わらないんですね。不思議な
気がします。
赤ちゃんも同じ。そういえばあかねちゃんところのあかちゃん(あお
いちゃんといいます)今日タッチして第一歩を踏み出したと電話で行っ
てました。まだ10ヵ月半です。おんなじ命です。
赤ちゃんを見ているとほんとに不思議だなと思います。誰も教えない
のに、おなかがすけばなくし、ことばもまだいえないけれども、ママに
はなにを言っているのか全部解るのですから。とてもいとおしいです。
小夜ちゃんもそういう時あったのよね!!
がの父さんとのお話難しいけど時どきおやじギャグがはいりますね~
~(^0^)でもいろいろ教えていただきうれしいです。
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Re:巖谷小波、日本児童文学の始祖
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がのさん (2007年02月03日 11時47分)
おがちゃんさん
【その2】 「こがね丸」が発表されたのが明治24年。今ではさまざま
な批判がされていますが、何といってもこれが日本児童文学の草分け
で、この作品があって今があるわけですよね。児童文学不毛の時代にポ
ーンと生まれた一編で、これが巻き起こした反響と歴史的な意味は大き
く、まさにこれがわが国の児童文学の夜明けをつげる第一声でした。一
大お伽噺ブームを招来したほか、そうしたことばかりでなく、今日につ
ながる国語表記のうえで多大な貢献をしたり、川上音二郎一座と組んで
おこなったお伽芝居の上演は小学校の学芸会へつながって活かされた
り、晩年には「お伽おじさん」として日本各地をくまなく歩き、物語を
語って聞かせました。これがいま皆さんもやっておられる「読み聞か
せ」(語り聞かせ)の原型にほかなりません。さまざまな形でわたしたち
もその業績の恩恵にあずかっているわけで、わたしも、夏休み、春休み
ごとに小学生に語り聞かせをちょっとばかりやり、とても「お伽おじさ
ん」にはおよびもつきませんが、それを楽しみにしております。
わたしがこんなことをいうと、旧いものがいいのか、と早合点してい
う人がおられます。そうではありません。新しくて、命のみなぎってい
るもの、格調高いものがいいに決まっています。ところが、どうでしょ
う、新しいものが薄っぺらでちっとも新しくなく、古典にピカリとする
新しさを見ることが多いこのごろです。
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Re:巖谷小波、日本児童文学の夜明けをつげる
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がのさん (2007年02月03日 11時43分)
おがちゃんさん
【その1】
> ご質問の件ですが、確かに巖谷國士氏のおじい様が、巖谷小波氏で
す。日本に初めて児童文学を紹介した。そういった関係かわかりません
が、ペローの完訳もしています。大学でもそういう講義もあって興味深
かったです。
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やはりそうでしたか。こんなふうに血脈がつながっていることに、ふ
しぎな感動を覚えます。あとになって思い出しましたが、國士氏につい
ては、シュールレアリスム方面の作品の翻訳のほか、美術関係の著作で
もちょっと触れたことがあるような…。幅広い知性と見識をお持ちの方
のようですね。どうぞこの人から多くを学び取ってください。
巖谷小波のことは、日本の児童文学を考えるうえで忘れてはならない
存在と思いますので、この「ひろば@」でも以前にご紹介したことがあり
ます。左の「ページ一覧」のうち、「物語寸景〔2-3〕」なかの「3-3」
に、千葉のむるっちさんのところに書いたものを転載しておりますの
で、ぜひお目通しおきいただきたく思います。
おがちゃんは、巌谷小波とか小川未明のあたりをお読みになっておら
れますか。乱暴にも「ラボで“ものがたり”をやっているのに、この人
を知らないとすればモグリだ」とまでそこで書いたものです。
節操のない言い方を今となっては恥じておりますが、かく申すわたし
も、じつのところ、数年前まではほとんど不案内でした。古臭い! と
いうものがあり、なんとなく避けていたような。で、数年前、地域で開
かれている市民講座で「日本児童文学の源流」といったあたりを口演し
なければならないことになり、こりゃまずい! と、巌谷小波、小川未
明をはじめとする部分の、ありったけの作品を大慌てで読んだもので
す。そのあと、某出版社が刊行する百科辞典づくりにたずさわり、日本
と世界の児童文学、絵本についての300余の項目を任されて書くなかで、
また改めて読み直したような次第。
【つづく】
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巖谷小波氏について
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おがちゃんさん (2007年02月02日 23時00分)
F先生の35周年でお目にかかっていたのですね。大変失礼いたしまし
た。長野のどらみさんもいらしていたのには、びっくり!ホームページ
でよく遊びにいかせてもらっているので、ご挨拶したかったです。
ご質問の件ですが、確かに巖谷國士氏のおじい様が、巖谷小波氏です。
日本に初めて児童文学を紹介した。そういった関係かわかりませんが、
ペローの完訳もしています。大学でもそういう講義もあって興味深かっ
たです。
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Re:Re:近松門左衛門に見る日本の情死のすがた
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がのさん (2007年02月02日 22時09分)
dorothyさん
西鶴が生まれたのが1642年、少しおくれて近松が1653年に生まれてい
ます。高校で使った歴史年表を取り出して見てみると、この人たちが活
躍したのは、徳川五代将軍綱吉(1646~1709年)、あの“おイヌさま”で
有名な、評判よろしくない将軍が治めていたころですね(大のイヌ嫌いの
わたしとしては、とんでもなく迷惑な令だと思うのですが)。この「生類
哀れみの令」にかぎらず、タガの弛んだ綱紀を徹底的に粛正しようとし
た時代でした。どうも、“美しい(属)国”をいう今の内閣がやろうとし
ている教育改革に一脈似ているような…。「勘定吟味役」という怖い権
力が置かれ、人びとは日夜それに脅かされていたようです。
人びとは古臭い儒教道徳できびしく抑圧され、封建的な身分制度、家
庭制度を押しつけられて、窮屈でたまらなかったはず。自由恋愛なんて
とんでもありません。なかんづく、不義密通となれば、市中ひきまわし
のうえ、ハリツケのさらしものです。しかしね~、人びとはそんなには
禁欲生活に耐えられるものではありません。ナマの人間ですから。近松
の作品はいずれも実際にあった悲劇的な事件にもとづいて書かれている
そうですが、命を賭けて恋にわが身を投げて燃やした男と女、そして恋
を成就し、果かなく消えていった、自分のこころにウソいつわりなく生
きぬいた男と女を描きました。パッと生きパッと消えた男女を描くこと
によって、西鶴も近松も、命がけでその非人間的な社会制度と時代状況
に抗議したんですね。そこがまたスゴイ!
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Re:Re:近松門左衛門に見る日本の情死のすがた
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がのさん (2007年02月02日 21時58分)
dorothyさん
【その1】
>「つれづれ塾 その5」、拝読しました。
近松ものは、国立劇場で歌舞伎鑑賞会の企画の中で取り上げられたもの
を見たことがあるだけです。「女殺油地獄」では、舞台の上じゅうにも
れた油のなかをすべっては転び、転んでは追いかけ、の、本当におどろ
おどろしい演出でした。
----------------------------
はは~、dorothyさんがご覧になったのは、原作とはかなりちがうもの
になっていたかもしれませんね、喜劇的要素をたっぷりと盛り込んで。
これは晩年の傑作とされる作品で、他にはないリアルな殺人の場面があ
り、酸鼻なまでの残酷さを感じさせられるものでした。もっとも近松は
歌舞伎狂言として書いたものもいくつかあり、そうした味付けで舞台を
つくったのかもしれません。
井原西鶴、近松門左衛門——。こんなことをここに書いて、意外に大き
な反響を外部から得ましたが、残念ながら、ラボに取り組んでいる方が
たには縁(艶!)のうすいはなしでしたね。響き美しいことば、日本の伝
統芸能、古典文学のシンのところにあるものを、ちょっとだけご紹介し
たつもりでしたが。ただ、こうして改めて考えてみると、その強靭な創
作力に驚かされるんですね。これは皆さんも知っておいていいことでは
ないでしょうか。
【つづく】
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Re:近松門左衛門に見る日本の情死のすがた
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dorothyさん (2007年02月02日 14時30分)
がのさん
つれづれ塾5、拝読しました。
近松ものは、国立劇場で歌舞伎鑑賞会の企画の
中で取り上げられたものを見たことがあるだけです。
人形浄瑠璃と違い、人が演ずるので、かえって
その情念をひしひしと感じたのを覚えています。
油の地獄では、舞台の上中にもれた油のなかを
すべっては転び、転んでは追いかけ、の
本当におどろおどろしい演出でした。
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Re:ホームページに遊びに来て/A.ランボー
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がのさん (2007年02月01日 21時13分)
おがちゃんさん
【その2】
>私は、1997年開設なのでちょうど入れ違いで、がのさんを存じ上げま
せんで残念です。制作にかかわったラボCDがどれもうちのパーティの
子ども達が好きなものなので驚きました。「鮫どんとキジムナー」「ふ
しぎの国のアリス」「トム・ティット・トット」「さんびきのやぎのが
らがらどん」「ガンピーさんのふなあそび」「かぶ」は発表会で発表し
ました。私は「おどりとら」が好きです。いいCDはいつまでも子ども
達そして私達の心に残ります。
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お若いんですね。うらやましいです。入れ違い、すれ違いながら、わ
たしはおがちゃんを存知あげているんですよ、チラリ…、ではあります
が。もうすぐ1年になりますか、五反田・荏原でFさんの35周年のつど
いが開かれたとき、おいでになっていましたよね。わたしのほうは、こ
れまでのおつきあいもあって、花粉症に悩まされ、大きなマスクをし
て、ふらふらしながらうかがったときでした。馴染み深いヴェテラン・
テューターたちのほか、若い世代のなかでは、長野のどらみさんたちに
会う機会にも。Fさんとは、テューター通信編集委員会、全国ライブラ
リー委員会、全国教務委員会などでいっしょさせてもらったほか、お能
をめぐってずいぶん教えていただきました。日本古典文学の方面にも明
るい人でしたから。
ラボ・ライブリーの制作については、各方面の個性的なすばらしい協
力者を得て一所懸命に仕事ができましたこと、幸せに思っております。
とくには、絵本作品というとき、それまでは福音館書店との関係に限ら
れていましたが、「がらがらどん」などをきっかけに、いろいろな出版
社とのあいだに道を拓くことができたのは、子どもたちへの何よりのプ
レゼントになったかな、と思っています。
東京のドまん中、原宿で活動なさっているご様子、さまざまに特殊な
事情もあることでしょうね。ますますパワフルにご精励くださいますこ
と、期待しております。
〔訂正〕「その1」のうち、朝日歌壇は「NHK短歌」の間違いでした
ね。ごめんなさい。
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Re:ホームページに遊びに来て下さって
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がのさん (2007年02月01日 11時31分)
おがちゃんさん
【その1】
>がのさんは、国文科なのにフランス詩をずいぶん読まれたのですね。
ランボー詩集は前期の詩が美しく開放感へ向かうエネルギーに心惹かれ
ました。今また読んだら違う見方感じ方ができるのだろうなと思い、4
月から私の教授だった巖谷國士先生のゼミに聴講しに行こうと思ってい
ます。
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じつを申せば、「朝日歌壇」というところに目がいき、お訪ねしまし
たところ、すぐ下にランボーのことを書いておられましたので、つい、
そちらのほうへ。
わたしたちの学生生活は、学生運動に挫折したあと、指標の喪われた
ものたちの行き場として、書くこと、読むこと、ひたすらそればかりで
した。中には麻雀にのめりこむ者も少なくありませんでしたが。巖谷國
士氏もちょうど同じ世代かと思います。何でもかんでもヤミクモに読ん
だ時期でした。国文学専攻といいながら、実存主義文学のもっとも輝き
ある時代だったので、その方面とその周辺、そしてロシア文学ですね。
日本の古典文学については、情けないことに、今ごろになってそのおも
しろさ、日本語の美しさにはまっているところ。
ロシア文学では、ラボでもお世話になった水野忠夫さんや中里さん(中
里介山の息子さん。のちに自殺)たちと必死に勉強しあいましたし、フラ
ンス文学では、窪田般弥さんと近づく機会があって、ずいぶん広く教え
ていただきました。巖谷國士さんについては、ほとんど存知あげません
が、窪田さんとのおつきあいのなかで、シュールレアリスムをめぐって
その名に記憶があります。ランボーやボードレールというよりは、アン
ドレ・ブルトンの「ナジャ」「シールレアリズム宣言」を訳しておられ
たのが巖谷さんだったでしょうか。それと、お尋ねしますが、この人、
ひょっとして、日本児童文学の祖とされる巖谷小波とは関係ありません
でしょうか。違いますか。
【つづく】
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ホームページに遊びに来て下さってありがとうございました
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おがちゃんさん (2007年02月01日 09時42分)
がのさんは、国文科なのにフランス詩をずいぶん読まれたのですね。ボ
ードレールは授業で取り上げましたが、難しくてその頃の私には理解不
能でした。ランボー詩集は前期の詩が美しく開放感へ向かうエネルギー
に心惹かれました。卒論を書くとき、「地獄の一季節」「イルミナショ
ン」が難解で困りました。今また読んだら違う見方感じ方ができるのだ
ろうなと思い、4月から私の教授だった巖谷國士先生のゼミに聴講しに
行こうと思っています。
私は、1997年開設なのでちょうど入れ違いで、がのさんを存じ上げ
ませんで残念です。制作にかかわったラボCDがどれもうちのパーティ
の子ども達が好きなものなので驚きました。「鮫どんとキジムナー」
「ふしぎの国のアリス」「トム・ティット・トット」「さんびきのやぎ
のがらがらどん」「ガンピーさんのふなあそび」「かぶ」は発表会で発
表しました。私は「おどりとら」が好きです。いいCDはいつまでも子
ども達そして私達の心に残ります。感謝しています。
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