Re:Re:Re:上代国語音韻学でした。【2】
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がのさん (2005年08月20日 17時43分)
ドロシーさん【承前】
もっともわたしの萬葉の読み方は不良のそれ、不埒せんばんなそれでし
て、みやびな王朝期の恋のすがたをヘラヘラしながらひそかに愉しむと
いう程度のもの。それでも、東歌や防人の歌のあたりは、ある時期、け
っこう丁寧に読み、ひょっとするとわたしは萬葉学者!? とバカな勘違
いしそうになるほど。
それで、余談。この7月末に尾瀬のあたりを歩きました。そのあと、温
泉をハシゴしたりして遊んだあと、子持山(標高1300メートル前後)へ行
きました。車ですけどね。赤城山のとなりというか、裏というか、あの
あたりにある山(その名の由縁は省略)。覚えておいででしょうか、こん
な相聞歌(3500番くらいかな?)。
子持山若鶏冠木(わかかへるで)の黄葉(もみ)つまで
寝もと吾は思ふ汝は何どか思ふ
わたし流の勝手な解釈によれば、若いカエデの葉っぱが紅く色づくころ
までずうっとこうして共寝していたいなあ、どうかね、お前はどう思
う? となりますでしょうか。18歳未満には見せたくない歌。うろ覚え
でしたので、帰宅してテキストにあたってみました。ついでに萬葉仮名
でどう書かれているのかと右ページを見てみました。(こんな文字、ワー
プロで出てくるかな?)
児毛知夜麻 和可加敞流弖能 毛美都麻弖……(略)
こんなやっかいな表記をだれがいったい上のような文にしてくれたのか
と感心したものでした。だれかがやってくれていなければ、萬葉集な
ど、わたしたちには愉しみようもなかったわけですから。そう、ありが
たいことです。
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Re:Re:Re:上代国語音韻学でした。【1】
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がのさん (2005年08月20日 17時40分)
ドロシーさん≪1≫
例えば万葉集を例に挙げると、「校本万葉集」というのが、一首一首、
どの文字をどの本は選択しているか、など、写本の系列がわかるように
まとめられていて、そこから難訓歌に取り組んで行きます。学生時代
に、同期の友人に誘われ、上代国語音韻学の自主的サークル「迷宮会」
を立ち上げました。今考えるととてもレベルの高いことを目標に掲げて
いたのだ、と若いうちのパワーを懐かしく感じます。
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は~…。大きな声では言いにくいですが、ドロシーさんという人は、ラ
ボなどというわけのわからぬ「迷宮」でうろうろしている場合じゃない
でしょうに! 日本のもっとも美しい原質を将来につないでいくたいへ
んな課題に乗り上げて、乗り上げかけたまま捨ておいては、もったいな
いじゃないですか。おおきなお世話…ですか? はあ、すみません。
萬葉集についてですが、ふだんわたしが読むのは、岩波書店刊の日本古
典文学大系の「萬葉集」一、二、三、四で、高木市之助・五味智英・大
野晋が校註しているもの。右ページが萬葉仮名、左ページが読み下し文
になっています。会社を辞めたあと、わが家の近くにある國學院大學で
夏季ごとに開かれている2週間にわたる特別講座に数年出て、お勉強を
しました。折口信夫の一番弟子だ、いや二番弟子だと自称する教授たち
による集中講義でして、なかなか充実しているのですが、ここで使うテ
キストがわたしの持っているものと違って、ちょっと戸惑うことがあり
ました。ま、別にプリントが配られますので困るほどのことはないので
すが、読みのいろいろな違いがあることを知りました。【つづく】
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Re:南京大虐殺のことを・・・
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がのさん (2005年08月20日 12時12分)
candyさん
>私15日に奈良の薬師寺に行ったのですが、玄奘三蔵の頭のお骨(頂
骨)が昭和17年12月23日に、南京で日本兵によって発見され、その分骨
を全日本仏教会が受け、戦後に埼玉県岩槻市の慈恩寺~そして薬師寺と
分骨され玄奘三蔵院伽藍が建立されたと説明を受けました。戦時中に南
京で…、と聞いたとたん略奪という言葉が頭をよぎりました。
南京でのこと、私も直視しなくてはと思う終戦記念日でした。
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1931年9月、奉天(いまの瀋陽)郊外の柳条湖で日本軍がおこした南満州鉄
道の爆破事件と、そのでっちあげによる全面攻撃、そしてついに全満州
を占拠して傀儡政権「満州国」をつくったあたりからの歴史をたどり、
盧溝橋事件、そして1937年の南京大虐殺までを、いくつかの資料で見て
きました。恥ずかしいながら、知らないことばかり。この部分は日本の
恥として目隠しされてきたんですね。
そうですか、南京で三蔵さまの頭骨が出てきたのですか。これまで見て
きた資料にはその紹介はなく、はじめて知ることになりました。ちょっ
とうそっぽい感じもしますが、このあと機会がありましたら、注意して
見ておきます。ありがとうございました。
明日香の里の夏はいかがですか。みやびにしてすずしい太古の風が通っ
ておりますか。
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Re:Re:★すぐとなりで、不幸な幼児虐待(08月19日) [ 関連の日記 ]
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がのさん (2005年08月20日 11時39分)
Hiromi~さん
> 戦後60年を向え、改めていろいろ教えられます。アウシュビッツの
問題など、映画で見たに過ぎませんが、目を覆いたくなるシーンばかり
でした。「戦場のピアニスト」同じでしたね。
★…NHKで深夜にアウシュビッツを特集していたようですね。わたしはと
うとう一度も見ずに終わってしまいましたが。ただこの夏は、遠いむこ
うの話ではなく、日本にあったアウシュビッツ、中国・旧満州と南京で
おこなわれた日本軍による惨殺行為と向かい合う夏となりました。残さ
れた多くの写真を見、生き残った人たちの数かずの証言に出会いまし
た。数で戦争を語るのはナンセンスなことではありますが、日中戦争に
始まり太平洋戦争の終結までの15年戦争のなかで失われた人命は、日本
人が320万人といわれます。たいへんな数です。一方、日本の帝国主義的
侵略によって命を奪われたアジア諸国の犠牲者は約2000万人とされてい
ます。とりわけ中国人の犠牲者は1000万人以上という。ヒロシマ・ナガ
サキのことを語ることも大事、沖縄戦のこと、東京大空襲について語る
のも大事ですが、狂気に満ちたわが国の犯した侵略行為とその信じられ
ないような大量虐殺に目を瞑って安穏をかこつのは、どこかフェアじゃ
ないように思いますね。中国の人びとの反日感情の根を見た夏でした。
今もTaku から電話がかかってきて、突然ママとあかねちゃん赤ちゃん
の時どっちがいっぱいないた~~??・当然ママかなって言ったら、や
っぱりい~~。どうして急にこんな事を聞いてきたのか解りません。こ
んなやり取りをしたばかりです。
★…たくさんのやさしい目に見守られて、いっしょに笑ったりケンカを
したり、ときにはほめられ、ときには叱られたり…。Takuくんのような
幸せな子がいるかと思えば、一片の愛情のことばもかけられることな
く、逃げる手段もなく、惨い虐待を受ける幼児もいる。そこを分けるも
のはいったい何なんでしょうか。貧富の差でしょうか、親の育ってきた
環境でしょうか、教育でしょうか、…いまの政治が悪いからでしょう
か。人間が自分の快楽しか考えず、ひとの痛みを知ろうとしない醜悪な
機械に。人間が人間に関心をもたなくなっていくすがたから、あしたの
世界は見えてこないです。どうしましょうか。
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Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:「あちらがわ」と「こちらがわ」
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ちこらんたんさん (2005年08月20日 11時15分)
がのさん
私のヘソクリは限りなくゼロに近いから、お出しできません。
太鼓たたいて踊るにも、まだ修行不足ですしね。
がのさん、清廉潔白、謹厳実直(!)のシャバラバラー・・・かなぁ?!
なるほど、小夜ちゃんは、そういうことですか。
なんとなく分かりましたが、あまりに存在感があるので、お孫さんか
と。
え?がのさんはそんな年じゃない?失礼しました。
戦争の絵本、ひとつ思い出しました。
丸木俊さんの「ヒロシマのピカ」。
もう出ていましたか?
幼児虐待・・・本当に、許せないことですね。
子どもがほしくても恵まれない方もいるというのに・・・
戦時でもないのに、大切な命をもてあそばないでと願わずにいられませ
ん。
事件を起こす3~40代の男性は、小さな子と触れ合う機会がなかった人た
ちでしょうか。
勉強さえすればいい、とか、お金さえあればいいという考えで育ってき
た?
キャンプなどでがんばっているシニアメイトの姿を見るにつけ、
ラボのような場が、ますます必要だと痛感します。
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Re:Re:上代国語音韻学でした。
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dorothyさん (2005年08月20日 07時36分)
がのさん
例えば万葉集を例に挙げると、「校本万葉集」というのが、
一首一首、どの文字をどの本は選択しているか、など、
写本の系列がわかるようにまとめられていて、そこから
難訓歌に取り組んで行きます。万葉集は比較的研究が
進み、判断材料も多いのですが、風土記は真贋の判定も
ままならず、逆に言うと調査・研究の余地の多いものです。
学生時代に、同期の友人に誘われ、上代国語音韻学の
自主的サークル「迷宮会」を立ち上げました。命名の
由来は、「先人がどんなに研究しても解読できなかった
課題に取り組むからには、ナゾが迷宮入りしても当然」
という気持ちからでした。発足メンバー五人のうち、
アドバイザーだった先生は退官され、同期友人のうち
二人は国語学の大学教授になりました。今考えると
とてもレベルの高いことを目標に掲げていたのだ、と
若いうちのパワーを懐かしく感じます。教授になった
友人二人は、現在も難訓歌に取り組み、本を出版したり
などもして活躍しています。本の中に、私たちが口角
泡を飛ばして激論を繰り返したものの新解釈もあり、
あの日の情熱が今も脈々と流れているのを感じます。
本居宣長が読み解き、解決したものとされている中に、
現在でも私が納得のいかない読み方もあります。が、本当に
不勉強のため、迷宮会でも門前払いでした。その疑問が
すっきり解ければ、私の中で迷宮会卒業です。
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Re:Re:★すぐとなりで、不幸な幼児虐待(08月19日) [ 関連の日記 ]
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がのさん (2005年08月19日 23時06分)
スミティさん
>本当になんともやるせない。どうしてこんなことになったのか、他人
のことではなく、自分自身の問題としてどう受け止めるか。
★…すみません、明るい話題でなくて。でも、ラボのまわりでは幸いこ
うした悲劇は見られないことでしょうね。わたしの場合は、地域の福祉
活動に少しばかり噛んでいるものですから、子どもの虐待よりは認知症
(痴呆症)の老人に対する虐待と家庭内暴力に出会うこともあります。当
事者の苛立ちや怒りをわからないではないですが、何考えてるの、ちが
うでしょう! と情けなくなることも…。どうしたというのか、このご
ろは、ほんとうにモラルの箍(たが)が外れてしまっていますので。
>先日朝日新聞に小さく、石井部隊の資料をアメリカが引き取りその見返
りを渡していたという資料が見つかったという記事が出ていましたね。
歴史学では50年たつと、当事者やその他への影響が小さくなり資料が出
てくるといわれています。戦中戦後の得られなかった資料がこれから表
に出てくる。見直しの時期きていると。アンテナを出していないと見過
ごしてしまいますが。
★…なるほど、50年以上経ったからなのですね。旧満州の七三一石井部
隊の資料がここにきてぼろぼろ出てきていますね。「この上ない貴重な
データ」とフェル博士(細菌兵器研究の専門家)に言わしめた生体実験の
データを提供する見返りに戦犯の訴追を免れたことまではよく知られて
いましたが、どうやらGHQからいまの価値にして2000万円以上もの現金が
渡されていたことも明らかになったようですし。
ここまで隠されてきた七三一細菌研究部隊のこと、南京大虐殺のこと、
武漢作戦で使用された毒ガスのこと、…すくなくともこの三点について
はもっともっと明らかにして、両国でその歴史を共有し、二度とそんな
悲劇を招かぬようにしなければなりませんね。
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Re:★すぐとなりで、不幸な幼児虐待(08月19日) [ 関連の日記 ]
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Hiromi~さん (2005年08月19日 22時37分)
戦後60年を向え、改めていろいろ教えられます。アウシュビッツの問題な
ど、映画で見たに過ぎませんが、目を覆いたくなるシーンばかりでした。
「戦場のピアニスト」同じでしたね。
子どもの虐待のニュースを見るたび、聞く度に本当に日本の大人はどうしち
ゃったんだろうと思います。4つの記事は私も読みました。考えられないこと
ばかりです。赤ちゃんが泣いたから殺したなんて信じられないニュースです。
赤ちゃんは泣いて当たり前、泣かなかった不思議です。むしろ異状です。
今もTaku から電話がかかってきて、突然ママとあかねちゃん赤ちゃんの時
どっちがいっぱいないた~~??・当然ママかなって言ったら、やっぱりい~
~。どうして急にこんな事を聞いてきたのか解りませんが。”Taku だってい
っぱい泣いたよ”って云うとふう~~ん。そのときばあばどうした???
こんなやり取りをしたばかりです。「今日はね、パパとママにしかられたん
だ!保育園でたたんであるお昼寝ようの布団を、ぐちゃぐちゃにしたから叱ら
れたの」それはたーが悪いね。ちゃんとごめんなさい出来たの??というと、
ばあばもう云わないで。本人は悪い事をしたと反省していました。日々電話で
のやりとりですが、こういう愛情が大切だとつくずく思います。こんなにいと
しい子どもを虐待する神経は理解しがたいです。そういう若者に育てた、その
親が悪いのでしょうね。そして気がついていても、知らん顔をしている周りの
人間も責任があるとおもいます。子どもは絶対にサインを出しているのですか
ら。
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Re:Re:Re:Re:Re:Re:「あちらがわ」と「こちらがわ」
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がのさん (2005年08月19日 22時19分)
ちこらんたんさん
小夜ちゃんって、お孫さんですか?
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ちがいますよ。大事な秘密でして、ちこちゃんのヘソクリをそっくり積
まれても、お教えできませんね。
え? 脱いで踊って見せるからって? ちこちゃんはすぐそういう下品
なことを云う! だめですよ、まだバレリーナへの道をあきらめたわけ
ではないとして、劇団四季に入れこんでいるそうですけれど、天の岩戸
じゃあるまいし、いくら太鼓たたいて踊って見せても。
ただ、ほら、がのさんて、清廉潔白、謹厳実直(!)のシャバラバラーじ
ゃないですか。児童文学作品や絵本について語ろうというのに、どうし
ても、しゃちこばって堅くなっちゃうんですね。ですから、表現を和ら
げるクッションとして登場してもらっています。でもね、このところ、
おかあさんの嫉妬なのか、「女の子はあまり出しゃばるのではありませ
ん!」といわれており、ちょっとしょげぎみなんですよ。せっかくPlay
with meさんやHiromi~さんに親しくしていただいているのに、かわいそ
うなんですよ。ルノワールの絵にイレーヌ・カン・ダンベールの肖像が
あるでしょ? あの女の子にそっくりな、端正で気品に満ちたかわいい
子なんですよ。ちょいとおとなびていますけれどね。
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Re:★すぐとなりで、不幸な幼児虐待(08月19日) [ 関連の日記 ]
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スミティさん (2005年08月19日 22時00分)
本当になんともやるせない。
どうしてこんなことになったのか、
「人間になれない子どもたち」清川輝基著 という本があります。2003
年出版 枻出版社 子供は大人に、親になるわけで・・
他にもいろいろな本が出ていますが、これが結構おかあさんお父さん方
にわかりやすいかなとパーティのおかあさんがたに紹介しています。
人のことではなく、自分自身の問題としてどう受け止めるか。
マスコミも、もっといいニュースを。悪い事例はもう見たくない。まね
したくなるいい事例を見つけてくる取材力をお願いしたいと。
先日朝日新聞に小さく、石井部隊の資料をアメリカが引き取りその見返
りを渡していたという資料が見つかったという記事が出ていましたね。
歴史学では50年たつと、当事者やその他への影響が小さくなり資料が出
てくるといわれています。戦中戦後の得られなかった資料がこれから表
に出てくる。見直しの時期きていると。アンテナを出していないと見過
ごしてしまいますが。
そこを教育を含め日本社会がすっ飛ばしてきたことも「人間」になれな
くなってきた遠因のひとつかも。
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