Re:Re:★“ことばの苑”であそぼうよ、平成「ものはづけ」に挑戦を(11月10日) [ 関連の日記 ]
|
|
|
がのさん (2005年11月13日 00時55分)
ドロシーさん 【その1】
>清少納言は、見捨てられわびしくなっていく中宮定子のサロンを、少
しでも楽しげにしようと一人踏ん張った女性です。そのため、さがった
あとは発狂し、かなりつらい最晩年だったようです。人間は豊かであれ
ば「あわれ」を説き、わびしいからこそ「をかし」を説くのだな、と思
ったものでした。
----------------------------
そうそう、『源氏物語』が「あはれ」の文学といわれるのに対して、
『枕草子』は「をかし」の文学といわれます。万華鏡のように多彩で、
明るく奔放な世界を描いていますね。「をかし」ですから、いま皆さん
が課題にしているところなんですけどね。
藤原道隆の長女に生まれ、一条天皇に入内していた中宮定子。その後宮
には、才媛が集まっていました。そのなかでとび抜けた才(ざい)を発揮
したのが清少納言。“香炉峯の雪”のエピソードが有名ですよね。とい
うわけで、ドロシーさんを清少納言に似ていると云おうかと口の先まで
出かかっていましたが、ドロシーさんはどうやら清少納言ではなく、紫
式部ビイキのご様子。はい、それならディベートです。わたしは清少納
言の側に立ちましょうか。
清少納言の後宮への出仕は28歳のとき。中宮定子は17歳でした。中宮定
子のおぼえめでたく、彼女はこのサロンの花形として、華やかな女房生
活をし、後宮全体をまとめつつ中心的に活躍していたようです。
隠微な嫉妬と対抗心もあって、紫式部からは「したり顔にいみじう侍り
ける人」と評され、好印象を与えていなかった模様。
陰謀と策略の渦巻く、煩わしく複雑な当時の政治世界と対人関係のなか
をじょうずに泳ぐ術を知っていた紫式部とは違い、本質的に政治性のな
い人。物事にあまり拘泥しない、陰湿ではない、底抜けにお人よしな、
気性の美しい人。高度にリアルな人生観照をもつ紫式部のような大人の
知恵を持ち合わせなかった女性でした。「したり顔」なんて云われる筋
合いはなく、すてきじゃないですか、こんな女性。そっくりそのまま紫
式部にお返しすればよかったのに、そのきたないことば。
995年4月、道隆が死亡します。その際、権力は道隆の子の伊周には移ら
ず、仕掛けられた策謀により、定子の叔父(道隆の弟)にあたる藤原道長
に渡ります。これにともない、中宮定子も禁中を追われる身となり、苦
境におちいります。【つづく】
|
|
|
Re:Re:抜けば玉散る・・・
|
|
|
dorothyさん (2005年11月12日 08時40分)
がのちこさん
【夢】
⇒そりゃあ、云うほうはそれですっきりするでしょうが、忙しいのに、
他愛ない、荒唐無稽な話を聞かされるほうはたまりませんよ。
あっ、これおもしろい、と思ってメモをとろうとするころには、ケロ
リ! 夢を一つひとつ細かに憶えていられたら、わたしも今ごろは天才
と呼ばれていたのかも。しかしまあ、ものは考えよう、天才でなかった
おかげで、どうにか丈夫で長持ちしています。
そういえば、舅は目覚めると、姑をつかまえて長々と
自分の見た夢を話すのだそうです。そして、
「飯はまだか?」と聞くのだそうです。いつも
笑いながら、「じいちゃんの夢の話は、聞くのが
大変だ。」と姑は言います。
⇒すでに廃棄してしまってわたしの手元にはないのですが、「ゴロヒゲ
平左衛門…」にこの口上がなかったでしたかねぇ。がまのあぶらの口上
で使われるおなじみのセリフ。「吹けばフケ散るおやじのあたま」「脱
げばこぼれる白玉の乳房…」なんて云っているどこかのバカがいて、…
おっとと、いけない、いけない。
「吹けば乱れるバーコードヘア」というのは聞いたことがあります。
「脱げばこぼれる・・・」のほう、どこかで聞いたことがあります。
----------------------------
|
|
|
Re:★“ことばの苑”であそぼうよ、平成「ものはづけ」に挑戦を(11月10日) [ 関連の日記 ]
|
|
|
dorothyさん (2005年11月12日 08時33分)
【とりもどしたいもの】
いらない、と思って捨てたキッチンタイマー。
99時間99分まで対応してくれていたことの
ありがたさを、捨ててから気づいた。
目覚まし時計代わりに、何時間寝よう、などと
設定できていたのが懐かしい。
最近のは、秒単位で設定できる代わりに、
99分99秒までしか設定できないものが
多い。これじゃ、昼寝にしか使えない。
他にも思いついたら、また書き込みに来ます。
清少納言は、見捨てられわびしくなっていく
中宮定子のサロンを、少しでも楽しげにしようと
一人踏ん張った女性です。そのため、さがったあとは
発狂し、かなりつらい最晩年だったようです。
日記にも、「白い紙のその白さに心打たれる」と
言った様なことを記していますが、白い紙さえも
手元になかなか入らないほど没落していたのです。
ですから、聞こえよがしに笑う彰子たちのサロンの
男性陣に負けまいとして、不慣れな漢詩を諳んじたり。
人間は豊かであれば「あわれ」を説き、わびしいから
こそ「をかし」を説くのだな、と思ったものでした。
|
|
|
Re:横浜より、横浜北辺の丘の町へ
|
|
|
がのさん (2005年11月10日 00時01分)
Basshiさん
>ひょんな事で手にいれた「白熊の王バレモン」から、色々な情報を知
る事ができ、ライブラリーの素晴らしさも実感し、それが改めて「新人
Tutorがキャンペーンでお勧めする自信」へとつながったこと、ここにご
報告します。
----------------------------
ありがとうございます。最近はあまりラボ活動のなかで取り上げられる
ことはないようですが、「太陽の東 月の西」とあわせ、この『北欧の
妖精ばなし 白熊の王バレモン』に関する記述をまとめて「物語寸景
⑤」のほうに再録し整理いたしました。トロルや妖精についてなど、多
少とも参考にしていただけましたら幸いです。
|
|
|
Re:抜けば玉散る・・・
|
|
|
がのさん (2005年11月07日 14時08分)
ドロちこたん
【夢】
何度も繰り返す夢、とても心に残っている夢というのは何か自分にメッ
セージを伝えられたような気がします。単に夢、と片付けづらいので
す。人に言うと、「たかが夢」と笑われてしまうかもしれませんが。
◎ 鬼のごと 苦しき夢魔に追はれたら 安達が原を 逃げよどこまで
☆ 夢だとて ゆめゆめ油断 めされるな
◎ 歯ぎしりと 鼻ちょうちんの ちこ母さん
★ 聞いたわよ その女(ひと)どんな お知り合い?
◎ あぶないな 夢の通い路 とうせんぼ
★子の寝言 兄弟げんかか 授業中
◎ ある時期にゃ 夢を英語で 見たけどなぁ
◎ 手を挙げよ ダジャレを夢で いふおんな
◎ 地震なの? 知らぬ男のお幸せ 寝言いびきと 夜はにぎやか
私も、目覚めた時にだれかに語っておかないと、すぐに忘れてしまいま
す。何かを見たんだけど何だっけ? ってモヤモヤして、気持ち悪いで
す。
⇒そりゃあ、云うほうはそれですっきりするでしょうが、忙しいのに、
他愛ない、荒唐無稽な話を聞かされるほうはたまりませんよ。
あっ、これおもしろい、と思ってメモをとろうとするころには、ケロ
リ! 夢を一つひとつ細かに憶えていられたら、わたしも今ごろは天才
と呼ばれていたのかも。しかしまあ、ものは考えよう、天才でなかった
おかげで、どうにか丈夫で長持ちしています。
ヘルガに出てくる「抜けば玉散るこの斧」はもともとは、「抜けば玉散
る氷の刃(やいば)」です。
⇒すでに廃棄してしまってわたしの手元にはないのですが、「ゴロヒゲ
平左衛門…」にこの口上がなかったでしたかねぇ。がまのあぶらの口上
で使われるおなじみのセリフ。「吹けばフケ散るおやじのあたま」「脱
げばこぼれる白玉の乳房…」なんて云っているどこかのバカがいて、…
おっとと、いけない、いけない。
|
|
|
抜けば玉散る・・・
|
|
|
dorothyさん (2005年11月07日 05時50分)
がのちこさん
ヘルガに出てくる「抜けば玉散るこの斧」は
もともとは、「抜けば玉散る氷の刃(やいば)」です。
人を切っても血のりが刀につかない妖刀のことを
指して言うのがもともとですが、今では
「がまの油売り」の口上にその名残があります。
謡曲や芝居などでも、刀を抜くときに出てくる
きめ台詞としてしばしば使われています。
【夢】
何度も繰り返す夢、とても心に残っている夢、というのは
何か自分にメッセージを伝えられたような気がします。
単に夢、と片付けづらいのです。人に言うと、「たかが夢」と
笑われてしまうかもしれませんが。
★寝言いい 頭の中を 整理した
★聞いたわよ その女(ひと)どんな お知り合い?
★子の寝言 兄弟げんかか 授業中
・・・面白いもので、うちの子の寝言はだいたいこの
2パターンです。一度は国語の教科書を延々朗読して
いました。起きているときも、これくらい上手に
読めるといいのに・・・。
|
|
|
Re:Re:狂歌です: がのちこさん ドロちこたんに がのドロさん これぞまさしく トライアングル
|
|
|
ちこらんたんさん (2005年11月07日 00時33分)
がのさん
ドロシーさん
あら~、昨日のもがのドロさん宛てだったのに、がのさんのお名前が抜
けてるわ~。失礼!
がのさんの夢もふしぎですね。
夢判断してもらいたいぐらい。
私も何度も見る夢・・・あったような気もしますが、思い出せません。
ここ数年、いろんな夢を見すぎて。。。
それにしても「夢」って、日本語でも英語でも、寝ている時に見るもの
と、将来こうなりたい・こうしたいって思うものと、両方の意味がある
のが面白いです。
どちらも自分の心ってことでしょうか?
私も、目覚めた時にだれかに語っておかないと、すぐに忘れてしまいま
す。何かを見たんだけど何だっけ?ってモヤモヤして、気持ち悪いで
す。
☆夢だとて ゆめゆめ油断なされるな
|
|
|
Re:横浜より「白熊の王バレモン」をめぐり
|
|
|
がのさん (2005年11月06日 12時49分)
Basshiさん
>ひょんなことで手にいれた「白熊の王バレモン」から、色々な情報を
知る事ができ、ライブラリーの素晴らしさも実感し、自信へとつながっ
たこと、…
----------------------------
目立つこともない、こうしたつつましい本に注目くださいましたこと、
たいへんうれしく、感謝申し上げます。初版はわずかな部数にとどめ、
様子を見ながら再版を、と考えていて、いまもわたしの手元には表紙に
「編集用」と赤マジックでしるし、中には修正用の「朱」がいっぱい入
った1冊があります。次へ次へという企業の経済原則のなかで、残念な
がら埋没してしまい、忘れ去られ、今となっては再販は無理かも知れま
せんね。
Basshiさんが書いてくださった紹介文と併せ、それに「掲示板」で書き
込んだわたしのものを少し加筆修正して、いささかなりとみなさんの参
考になればと願って整理し、「物語寸景〔5〕」のほうに転載させてい
ただきました。ご一読のうえ、ご承知おきくださいませ。考えれば考え
るほど、山室先生の存在とあの本がラボ・ライブリー制作第二期の濫觴
であったことを思います。
なお、山室先生のたくさんの著訳書を挙げていただきましたが、ほかに
忘れてならない業績があります。アンデルセンの作品をたくさん翻訳し
紹介していること、アンデルセン研究に秀抜な視点を入れていること
で、とりわけ「アンデルセンの生涯」は名著で、毎日出版文化賞を受け
ていますね。さらには、シュティフターの宝石のように美しい文章をは
じめて日本に紹介しているし、タゴールの詩の紹介も。もうひとつ付け
加えると、「新編世界昔ばなし集」全10巻(教養文庫)の編・訳もたいへ
んな業績とされていますね。
|
|
|
Re:狂歌です: がのちこさん ドロちこたんに がのドロさん これぞまさしく トライアングル
|
|
|
ちこらんたんさん (2005年11月06日 00時30分)
ドロシーさん
>お勤めをしていたころ、1年後輩の女の子と、いつも
冗談を言い合ってはじゃれて遊んでいました。
彼女の決め台詞は、「私の神経を逆撫でする!」という
ものでした。「ほら、また鳥肌が立ったじゃない!」とも。
決め台詞があるとは、テレビシリーズみたいですねぇ。
>以来、彼女の決め台詞が出るたびに私も負けずに
「逆撫で、魚手。魚におててはないのよね。」を
繰り返しました。
そんな言葉遊びができるとは、貴重なペア(ライバル?)だったんです
ね。
>★牡蠣くって トイレ駆け込み 大騒ぎ(失礼しました!)
となりの客はよく牡蠣食う客・・・?
>★豚バラも 鶏ガラスープも なにもかも
ぶち込み煮込みゃ うまい鍋なり
お得意の鍋ですね~。
>【ヘルガ】
◎ めでたさよ 緑は富と 平和の印
★なるほどね 緑の花嫁 この意味か!?
ところで、ヘルガに出てくる「抜けば玉散るこの斧(元は刀?)」っ
て、こういう口上があるんでしょうか?
この間の研修で話題になりました。
>◎ 鮫どんも 招待したわ 宴席に
◎ 新婚の スウィートホームは ガジュマルよ
がじゅまるの木は大好きです。
ほんと、スウィートホームにしたいくらい。
子どもの頃、一時期浜松(静岡県)に住んでいたのですが、近くに「根あ
がり松」というところ があって、そこを隠れ家にしていたことを思い出
しました。
|
|
|
横浜より感謝を込めて。
|
|
|
Basshiさん (2005年11月05日 23時31分)
掲示板への書き込みありがとうございました。
ひょんな事で手にいれた「白熊の王バレモン」から、色々な情報を知る事ができ、
ライブラリーの素晴らしさも実感し、それが改めて「新人Tutorがキャンペーンでお
勧めする自信」へとつながったこと、ここにご報告します。
また貴重なお話を拝見しに、こちらに訪問させていただきます。
ありがとうございました。
|
|
|