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2021/02/18富士山じゃなくて高尾山になりたい |
02月18日 (木) |
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ラボのこと、手前みそなので、はじめてこのブログをごらんになる皆様
おゆるしを。
ラボ言語教育のすごさの理由の根っこのところに
いつも鈴木孝夫先生の存在を感じていました。
::::::::::::::::::::::
ラボ関係だけでなく多くの教え子さん達をおもちで
90歳をすぎて なお講演活動をされていた
茶目っ気たっぷりの人気者だった言語社会学者
鈴木孝夫先生。
全国津々浦々のラボ・パーティをまわっての講演会、
とても楽しく、参加した者が自己肯定感でいっぱいになり
心が満たされる あんな講演会ってなかなかありませんでした。
先生、ほんとうにありがとうございました。
ある時先生が「富士山じゃなくて高尾山になる!!」
と話されました。
ご存じない方もいらっしゃるでしょうが
高尾山(たかおさん・たかおざん)には
私かせだまも昨年も登ってきましたが、
頂上にいけば都内やはるか神奈川まで見渡せる599メートルの高い山で、
いくつか登るコースもあり、小学校では遠足などで登山したという人も多い 大人気の山です。
「六根清浄 ろっこんしょうじょう」のからだを浄める山、
しかして 修験道の霊山でもあります。
(私かせだまは当然ケーブルカー利用!)
私の心に つよく響いた言葉でありました。
孝夫先生だけに 「たかおさん」 だなんてと
面白いなあ、と 愉快でほんとに笑ってしまったのですが
私の解釈した文脈としては
富士山のように輝かしい日本一の高さの
誰かすばらしい人になるという発想でなくて
高尾山のように 孝夫さんのように=自分
自分らしく生きたい。。。。と。
自分も誰かの弟子にはならないし、弟子もとらない。
先生がきっぱりお決めになっていたことでした。
ラボの教育の根幹に「自己肯定感」を感じるのは、
こういった鈴木孝夫先生の在り方のおかげではないかな、と思います。
外国語を学ぶのには、文化を知り、
しかも自分のまま日本人の感性を大切にもったまま、
外国の人と交流することの大切さをラボ発足当初から
話されていたのです。(文化については「ことばと文化」ロングセラーが有名です)
ラボの根源に鈴木孝夫先生の発想があったこと。
先生はどんな質問にもていねいに考え、その時々の実情やら
方法をふまえ、常に進化されていて、お答えくださっていました。
ちがう誰かになろうとすると苦しいのは
当たり前だけど、自分でいるのも迷いがあるもの。
先生のきっぱりと面白い名言は
いつも明るく 私を照らしてくれています。
先生の手袋は、コートの中を通ったに紐がついて
なくさないようされていた姿、手袋ひとつ鞄ひとつ
物を大事にされていたこと 肝に銘じたいです。
こうして先生のことを想う時
すぐそばにいらっしゃるような気がしています。
もしかしたら鳥となって空をかけめぐっていらっしゃるのかもしれませんね。
ちはやふる かみよふたたび つかわさん
たかおの峰は きよくたのしき
自分軸を大事にされエネルギッシュだった先生、
紙のまた使うリサイクルをはじめとして地球環境を大事にされていた先生、
神様、またお会いしたいです、
孝夫先生も高尾山も 浄くて
登山する楽しみとその山の存在は、楽しいのです。
和歌風 BY かせだま
先生たくさんの学び、楽しい時間をありがとうございました。
鈴木孝夫先生のご冥福をお祈りいたします。
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