|
 |
 |
 |
 |
[一覧] << 前の日記 |
次の日記 >>
|
2016 春の交流発表会を終えて♪(ふしぎの国のアリス) |
06月06日 (月) |
|
2016 地区交流発表会を終えて(ふしぎの国のアリス)
今年も、春の地区交流発表会を無事に終えることが出来ました。本当にありがとうございました。自分達が発表するだけではなく、他パーティの発表も観る事が出来る「交流発表会」、子ども達を大きく成長させてくれるものだなとあらためて感じます。
ひとりひとりがそれぞれの達成感を感じ、またさらに一歩前進、成長してくれることでしょう。
ラボの発表会で大切にしているのは、発表までの過程の中で「表現」をみんなで話し合い、意見を出し合いながら決めていく取り組みです。
ライブラリーから聴いた「ことば」をもとに、自分なりにイメージし、それをみんなに紹介し、お互いに意見を聞いたり話し合ったりしながら前に進んでいきます。違う意見に出合った時に、どう対応していくかが大切なところです。自分と違う意見を、はね返すのではなく、お互いに少しずつ受け入れ認め合いながら納得できるものを探していくのです。この過程は、「異なるもの」を受け入れ認め合う力を育て、異文化対応力を育み、国際交流にも大切な力となります。
幼稚園や小学校のお遊戯会や演劇のように、指導者によって決められた動きを動き、覚えるのではありません。 ひとりの演出家がいるわけではなく、ゼロからのスタートです。
与えられたことをこなすことが得意な子供たちは、この取り組みに初めは戸惑います。
今、子供たちは毎日、とても忙しく過ごしています。指示された事は出来るけれど、自分から自主的には何も出来ない、思いつかない子が多いように思います。 忙しすぎて、そういう「考える時間」「色々とイメージしてみる時間」が少ないので、仕方がないのかもしれません・・・・
だから、ラボでは、この時間を大切にしたいと思っています。
もちろん、 時には待っても待っても何も出てこない事もあります。 そんな時も、1人ではどうにもならない事が、人数が集まればどうにかなるからおもしろいのです。
ライブラリーを聴きながら自然に動いている姿を見て「その動き、おもしろかった。私もやりたい。」「ここは、このほうがおもしろいよ。」と言いながら、みんなでイメージを重ねあっていきます。
その中で、「ことば」で仲間に自分のイメージを紹介できない時には絵を描いてみたりする子もいます。
はじめはただそれぞれが物語を楽しんでいただけだったのが、だんだん、「発表」に向けて走り出します。
決められた動きではないので、毎回の活動の中で、「あ~それ、いいね~やっぱり、そっちに変えちゃおう!!」と表現が変わることもよくあります。
だから、毎回のラボの時間を大切に、なるべく出席して、その過程を楽しんで欲しいのです。
最後に形だけをなぞって「覚える」のではなく、そんな「テーマ活動」の取り組みの「過程」を本当に大切にしたいと思っています。
今回の「ふしぎの国のアリス」のテーマ活動取り組みでの様子はというと・・・・
まずは、お話を楽しみはじめた最初の頃・・・
実は、男の子の中には、女の子のお話だといって嫌な顔をする子もいました。やりたい役が無いと言う子もいました。また、女の子は、女王様なんて絶対にやりたくない、かわいいアリスになりたい~という子が多くいました。
が、中高生の男子の中には個性の強い女王様になりきることがとても気持ち良いと感じたり、男子が実生活では絶対になることが出来ない女の子アリスをやることがおもしろくなったり、物語としてアリスの世界を楽しむ子が増えてきました。 また、女の子も気の強い女王様をやってみたくなったり、気持ちが変わってきました。
アリスのイメージは、やはりディズニーの映画のイメージが強く、その他の登場人物もディズニーのイメージから離れられない子が多く、それでは安永パーティの「ふしぎの国のアリス」が楽しめないと少し苦労しました。
アリスについて多くの画家がたくさんのバラエティーに富んだ絵を残しています。まずは、その様々な絵をたくさん見せて、色々なアリスがいても良い事を理解してもらい、自分なりのアリスの世界を描いてほしいと思いました。 ラボ・ライブラリーの絵本も何年か前に画家が変わり絵本がリニューアルされていますので、2種類の絵本を持っている子も多くいました。
ラボ・ライブラリーの中のことばを聴きながら自分なりに自由に想像することを楽しみ、素晴らしい想像力を養ってくれればと思います。
ことばについては・・・
今まで「聞き込み回数」の多い子は積み重ねた土台があるから、やはり早い段階でセリフがポンポンと出てきました。 簡単に言えているように見えますが、今までの「聞き込み」の土台に甘んじることなく、それなりの努力をして、今回もしっかりと家でも取り組んでくれているからです。本当に心から褒めてあげたいと思います。
そして、何年もの聴き込みがしっかりと力になっていること、嬉しく思います。
また、今回、比較的ラボ歴の短い小学生たちも200回、300回と聴いてくれ素晴らしいことばを獲得してくれました。
ラボの発表会は「暗記大会」ではありません。覚えさせよう、覚えようとして身についたことばは、すぐに忘れてしまいます。自然に体の中に入り、楽しんでいく中で染み込んだことばは定着します。
何よりも大切なのは、「聞き込み」です。「聞き込み」なくしてラボのことばの習得はありません。
ひとりひとり、ライブラリーへの向き合い方、ラボへの向き合い方は違います。それぞれに合ったやり方を見極めつつ、みんなとのバランスを見ながら声をかけていったつもりです。
誉めたり、注意したり、押したり、ひいたり・・・・子ども達との一言一言、言葉のやりとりも私にとっては苦しい時もありますが楽しい幸せな時間です。
自分だけが出来ていればそれでOK、「俺は、私はやっているよ」という態度の子にには、「学校のテストじゃないんだから、自分さえ出来て100点だったらそれでいい・・・ではないんだ」と何度も言い続けました。他の子がセリフが言えないことを連帯責任だと言っているのではなく、セリフの個人暗唱大会では無いということを分かってほしくて・・・。 みんなが、物語の中で生き生きと言葉を交わし合うことを楽しんでほしいのです。生きた言葉は、体の中にしみこみます。ずっと使えることばとして・・・
こうして、足りないところ、困ったこと、状況をみんなで補い合いながら、力を合わせて毎回取り組みました。みんなで取り組むことで得られるもの、大切さを感じてくれたのではないでしょうか?
安永パーティもラボをはじめて間もない子から15年近くまでの幅がありますし、年齢の幅も17歳。
みんなが同じペースでラボに向かうことが難しいけれど、お互いの立場を思いやり、補い合い、刺激し合い、高めあっていければと思います。
いつも嬉しく思う事ですが、発表後に「楽しかった~」と言いにくる子が何人もいます。今年も言いにきてくれました~本当に嬉しく思います。
発表会後の「英語のみ」のアリスのテーマ活動ではことばを言いたくて言いたくて仕方がない様子の子供達に涙が出ました。
セリフのかるた取りも「待っていました!」という顔で楽しんでくれていて、汗をかきながら札をとる子供達の姿をみてとても幸せな気分になりました。
中高生は、ほとんど分かるので争奪戦が激しく「先生が英語言ったら答案用紙に日本語訳を書くっていうのはどう?日本語を言ったら英語訳を・・・どうかな?」と言ったら、「そんなのラボじゃなーーーい!!」と大反対されました。みんなでわいわいことばを楽しむところだと子供達が感じてくれているのですね。今、私は安永パーティの子供達との時間が楽しくて仕方ありません。安永パーティでのラボの時間は本当に幸せな時間です。
ご家族の皆様のサポートにも心より感謝します。 ラボ゙の活動は、どうしても家でのライブラリーの聞き込みが欠かせません。ご家族の方の大きなお力添えがあること、ラボに対するご理解があることに支えられているラボの活動です。
今回も100回以上聴いてきた子がたくさんいます。200回以上の子も何人かいます。これだけの量の英語を耳から入れる事の出来る英語教室は他にはないと思います。これは、みんなで取り組むことで刺激を受けるから、そして物語という聴けば聴くほど違った受け取り方が出来るものなので飽きないことで、何度も聴き続ける事が出来るのです。これは、かけがえのない財産になります。決して、無駄なことはありません。自信を持って英語にかかわっていく力強い根っことなり、幹となることでしょう。
もちろん、それぞれ、やり残した課題もあることだと思いますが、それも、前向きにとらえて、新しい目標にしてほしいと思います。
苦しいことにぶつかって、それを乗り越えた子供達は、たくましく成長してくれます。
幼稚園、小学生の時には決められた事を、難なくこなして壁にぶつからずに過ごすも多いと思いますが、思春期・大人になって初めて大きな壁にぶつかり、その壁を打ち破ることが出来ず、前に進めなくなってしまうよりは、小さい頃から、少しずつ、壁にぶつかりながらも、それを超え、前に進んでいく力をつけて欲しいと思います。
苦しい時も、仲間がいたから、みんなで力を合わせて、前に進みました。
子供達の「頑張り」に、心から拍手を送り、そして、また、一緒に歩いていきたいと思います。本当に、ありがとうございました。、、
やすながパーティ異年齢での合同練習にて~(アリスに出てくるクローケー遊びや、皿なげを楽しみました。)
|
|
|
<< 前の日記 |
次の日記 >>
|
|
|
|