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物語 |
11月09日 (水) |
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先日小学校で6年生の読み聞かせに
アイザック・B・シンガー作
モーリス・センダック 絵
の「やぎと少年」から
「やぎのズラテー」を読んだ。
15分もする長いお話だったがみんなじっと聞いてくれた。
この本の前書きの文章が素晴らしくてご紹介。
「過ぎ去っていく時間、その正体はなんなのだろう。そう思って首をかしげるのは、子どももおとなも同じです。いちにちが、過ぎてしまったあと、その日はどうなるのか。私たちの昨日という日、楽しかったこと、悲しかったことをふくめて、その日はどこにあるのか。過去とそれにまつわるさまざまな気持ちを思い出すうえに役だってくれるもの、それが文学です。物語をする人にとって、きのうという日は、いつも身近にあります。それは過ぎ去った年月、何十年という時間にしても同じです。
物語のなかでは、時間は消えない。人間たちも、動物たちも消えない。書く人にとっても、読む人にとっても、物語のなかのいきものは、いつまでも生き続ける。遠い昔におこったことは、いまもほんとうに存在する。
そんな気持ちから私はこの本のお話を書き綴りました。実生活のなかでは、ここにかかれた人々の多くは、もうこの世にいません、でもわたくしにとっては今も生き続けている、そこで、わたくしの願いは、この人たちの知恵、奇妙な考え方、また時には、そのとんまぶりが読者の笑い声を誘うことです。」
物語というものが子どもたちがこれから生きていくうえでどれだけ大切か、何十年、何百年前の物語だって、それは子どもたちにとって昔でもあり、いまでもある。
それを耳だけでなく体で感じられるラボっ子たちはなんて豊かな体験をしているのだろうと思う。
ラボっ子たちの心の中に豊かな感情とともに生き続ける物語が1つでも残ってくれたらうれしい。
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