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想像力 |
08月10日 (水) |
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今日は娘のピアノのコンクールでした。
講評の先生のお言葉が大変心にしみました。
「全体的に言えることなのですが、最近の人たちは技量は確かに昔よりあがっているのですが、楽譜の譜面から音にするまでの距離がとても短い気がします。それは楽譜を通していかに何を感じているかを伝えることができていないように思います。その何を感じているのかが伝えられていない。例えばこの音は何となく悲しいとかこわいとか。。。
人が何を感じているのかというイメージを持たないことにはそれを伝えようがないのです。曲に対するイメージをどれだけ持っているかが大事なんです。」
前回別のコンクールを受けてみて、
「この音がいいとか素敵だとかこの音を表現してみたいとか、もっとこんな音を出そうとか、そういうものが何だか足りない気がする」
と思っていました。
しかし何をどうすればそれが表現に繋がるのかどんな声かけしたらいいのか専門的なことは言えないし・・・。
でも今回のこのことばでちょっとストンと落ちた気がしました。
平面の楽譜を見て、それを音にする、ただそれだけの作業だったらきっと平面的な音楽にしか聞こえない気がします。
しかし、そこにその人なりに感じたイメージを加えたら、きっといかようにでも膨らむのだろうと。
そしてそれはもちろんテーマ活動にも言えること。
ライブラリー自体は立体的だけれども、そこから何も感じなくてテーマ活動をしたとしたら、やっぱりテーマ活動の友を読んでいるだけになってしまう。
お話を聴いて何を感じ、そのイメージを仲間と共有し、時にはイメージは変形しながら、その共有したイメージを自分たちなりの表現として、観ている人に伝える。
ピアノの技術が上がることがいいことなのではないのと同様、言葉を上手に言えるだけがテーマ活動の成功ではないのです。
を感じ、何を考えたかを伝えることができたらそれはきっと子どもたちにとって忘れられないテーマ活動となるのだと思います。
子どもたちの感性と想像力をめいっぱい働かせてあげられるような活動をしていきたい、と思った今日のコンクールでした。
どんなことからも学びってあるものですね。
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