英語が離れない! |
03月21日 (月) |
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3月31日オリセン小ホール夕方6時~の大学生卒業発表へ向けて、中高大生達が“Julius Caesar”に取り組んでいます。連休中日の今日、2時間だけでしたが、15名ぐらい集まることができ、"We will be satisfied;let us be satisfied"の後の「市民」について、あらためて話し合いをしていました。神奈川の大学生達の表活に比べれば、足元にも及びませんが、PartⅠの最初とPartⅡ全部を英語のみ発表(一部cut)へ向けて、小6以上20名で頑張っています。
今日は、まだまだ市民の声が伝わらないと大学生達が中学生達に投げかけていました。
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大学生:ブルータスのどういう台詞で市民は変わったと思う?
中2S:市民はシーザーのことが好き。「私もシーザーが好きだった」ということばがあったからよかった(聞く耳をもった)けれど、最初から野心を抱いたと言ったら、えーってなるけれど....
中2M:私は「シーザーを愛したが、もっとローマを愛した」と言ったからだと思う
中3H:一貫している。シーザーを肯定している。市民は一つ気づかされた。
大学生:アントニーが出てくる時、市民はどう思ったかな?市民はどういう気持ち?
中3H:市民1は、ブルータスにすっごく寄っている~省略~アントニーの話を聞いて、筋が通っていると感じている。アントニーの話を聞き、納得した上で、まだブルータスを支持する心が残っている。
中3S:市民2は、アントニーの話の後、シーザーが不当な目にあったのでは?とアントニーのことを心配し始めている。泣いているアントニーを見て...
中2S:市民3は、まわりの意見にのっかている。アントニー、結構良いこと言うじゃん。シーザーの後、不当なやつがなる。それはブルータスじゃん!って。
高3M:同じ市民にも影響されている!
大学生:一番きついことばを言っていた市民がいたよね
中3A:市民4は、心が変わりやすい。「ブルータスの何だって?」とアントニーに対して嫌みをいっているけれど、一気に変わる。
大学生:(市民の)心境が変わっていっているよね。家でもう少し変わっていくところ考えられる?市民の気持ちに近づけるように。来週はアントニーのこの台詞のあたりで、こう変わったというところを発表してもらうね。
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あまりふだん意見を多くは語らない中学生の子も、自分の考えをしっかり述べていることに感じ入りました!
市民の気持ちが大きく変わる、肝心な場面です。私も初めて『ジュリアス・シーザー』を読んだときに、一番、面白いと感じたのは、この演説の影響力が、この市民の言動に鏡のように表れるところです。
この市民の声なき声について、どんな「野次」を飛ばしているのだろう?と以前、ある大学生が想像して、ホワイトボードに一気に書き出したことがありました。今回も、各自、想像して自由に言葉を発しよう!ということになりました。

英語のみのため、まだまだ小6~中1ぐらいには、難しいシーンですが、大学生達の後ろ姿を見ながら一緒に舞台に立てるだけでも、後々、大きな意味をもつと感じています。
どの言葉で気持ちが変わっていくのか?
“But I loved Rome more.","...as he was ambitious, I slew him", "for him have I offended."などのブルータスの言葉、そしてアントニーの言葉に、どう反応するのか?と自然に英語に集中できている様子でした。
仲間と文学作品を深く味わいながら、英語を、学習するのではなく、こうした話し合いを通して、より物語の中の英文が身近になり、さらに自然に英語の音が耳に残り、離れない体験をしている子ども達を、今日も見つめることができました。
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