今日、大学生達と、シェイクスピアの演劇が上演された「グローブ座」の模型のある早稲田大学内の演劇博物館へ行って参りました。来年3月31日(木)発表予定の『ジュリアス・シーザー』へ向けて、今、古代ローマ時代、シェイクスピアについてなど、中高大生達で取り組み始めたところです。大きな山を子ども達が、これからどう登るのか、見守っています。パーティの早大のラボっこの企画で見て参りました。
この博物館の建物自体が、グルーブ座と同時期に建てられたフォーチュン座の建物を模してつくられていて、正面にラテン語で"Totus Mundus Agit Histrionem"(この世はすべて舞台)というシェイクスピア劇の台詞が書かれています。これは、グローブ座(地球座)の元となったことばです。
All the world's a stage,
And all the men and women merely players;
They have their exits and their entrances,
And one man in his time plays many parts,・・・ from“As You Like It”(1599年推定)
・・・この世界はすべて舞台、男も女もみな役者に過ぎぬ。退場があって、登場があって、一人が自分の出番にいろいろな役を演じる。・・・(『お気に召すまま』より)
この博物館が、なぜグローブ座の建物を模さなかったかといいますと、グローブ座は、何度も焼失し、正確な建物の資料が残っていなかったが、当時、フォーチュン座の建物については資料があり分かったからだそうです。(館内を案内してくれた方のお話)

この博物館は、坪内逍遙が「シェイクスピア全集」全40巻の翻訳を記念して設立されたそうです。
以前は、館内に「シェイクスピア・ルーム」があったそうですが、現在では西洋演劇の一室の奥のスペースで、シェイクスピアについて紹介されています。
狭いスペースですが、『ハムレット』の王の亡霊が出てくるシーンは、床に穴があくようになっており、下からせり上がって出てくる仕組みになっている様子も分かり、様々、興味深く、勉強になりました。
常に皆さんも感じていらっしゃることとは思いますが、グローブ座の決して広くはない舞台で、戦争から恋愛物語、全てを限られた役者が「ことば」を大切に表現していたことは、ラボのテーマ活動ととても共通します。
この博物館には、歌舞伎、能、世界の演劇に関する貴重な資料がたくさんおさめられており、本当に驚きました。
金・土・日13~16:30は、予約無しで展示解説もしてもらえます。入場無料。
是非、お近くの方は、ネットでお調べいただき、行かれてはと思います。
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