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2015/09/02の日記 |
09月02日 (水) |
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《 ラボ鍋島パーティ通信 2015年9月初旬号 》
①海の合宿、御礼
今年も元気良く、楽しくできました。ご協力ありがとう!!積み重ねてきた経験とラボッ子の頑張りでの成功です。
何故このような活動を続けているのか?今回久しぶりに学者の論文を添付します。3つの論文から抜粋しています。
是非お読み下さい。こうした理念のもとでラボ活動が続いているのです。
②ビッグニュースです。
来年3月21日(祝)日比谷公会堂で開催される『国際交流の集い』以前は結団式と言われていたものですが、
その年に国際交流(夏の1ヶ月のアメリカ、カナダへのホームステイ)に参加するラボッ子を激励する集いです。
関東地方全部から参加ラボッ子を舞台にのせて、決意表明をさせるのです。
その集いで激励の“テーマ活動”の発表が関東地区代表として選ばれるのですが………。なんと、鍋島が選ばれました。
もちろん、エントリーはしていました。テーマは『西遊記 4話』です。
実は、1988年に選ばれて『トムソーヤ 3話』を発表しています。2回目です。すごいです。嬉しいです。
2学期から、その発表に向けて練習していきます。
12月23日(祝日)にクリスマス発表会(PM3:00~6:50)としてアリーナ大会議室を予約してありますから、
そのプログラムもこの流れに即して考えていきます。
③その国際交流は、今月本部から各自宅に届いている、積立申し込み用紙を使って本部に申し込まないと参加できません。
最低丸2年間の積立が必要です。参加しなかったとしても、積立金は戻ります。権利確保の為の積立です。
ご検討下さい。歴史ある国際交流です。ラボッ子の真の自立のための一歩です。
④なるべく早く夏の聴き込み表、お出し下さい。
カレンダーの絵、描いてくれた人、出して下さい。毎年本部からクリスマスプレゼントとして鍋島が買ってます。
だれか、入選するとうれしいです。
自発的に喜んで<ことばの宇宙>へ
鈴木孝夫(慶応大学名誉教授 言語社会学)
私は、ラボが創立された頃(35年以上前)は、時々渋谷の本部に顔を出していたのですが、その後はほとんど
関わりがないまま歳月が過ぎていました。ところが、5~6年さえに縁あってラボから「再発見」され、以後かなり
頻繁に出入りするようになっています。とくに昨年からはラボ独自のテーマ活動というものの発表を拝見する機会にも
結構恵まれています。このテーマ活動を何度か見ることを通して、正直いってラボを見直したといってもいいくらいです。
ラボの誕生時、私が渋谷の本部に出入りしていた当時のラボは、ことばにしか関心がないように見えました。
ところが今のラボは、ことばと生活、ことばと文化、ことばと身体、母語と外国語等々というように総合的・全体的
にことばを考えるようになってきていることがよくわかりました。これは大変な進化であり、発展ですよ。だから子ども
たちの英語も、むろん日本語も、そして身体表現もすべてが自己表現になっていた。
……一律に小学校への英語導入は百害あって一利なしたど考えているし、絶対反対だが、ラボのように本人の意思で
自発的に喜んで英語に触れていくのは大賛成です。小学校でも英語は選択制にすればいいんですよ。
<母語を大切にしているところがいい>
ラボのやり方で、もうひとつ感心するのは、母語である日本語をとても大事にしていることです。ラボの物語ライブラリ
ーはどれをとっても日本語と外国語の二言語対応方式になっているし、日本の子どもたちが、まず日本語で豊かにイメージ
できるように作られています。しかもその日本語がすこぶる上質だ。こういう響きのいい母語、口に出していいたくなる
美しい日本語やおもしろい日本語にたっぷりと親しむことが、感受性を豊かにするし、物を考える力や自己表現力を養うし
精神性の掻くを育むといってよい。母語をたいせつにしない英会話ごっこみたいな早期英語教育では、本質的な言語能力
や生きる力が身につくわけがありません。日本語の文化圏に精を享けた以上、私たちはもっともっと日本語の美しさや
日本文化のすばらしさに目を開き、心を開いて、それを世界に向けて発信できるようになる必要があります。そのうえでの
外国語学習であり、そのための外国語学習だ。ラボに「国生み」や〈平家物語〉、宮沢賢治や日本の昔話がたくさんある
ことには大いなる見識と志を感じます。国際共通語としての英語を学ぶためには、英米の素材ばかりでは話にならないし、
外国語を学ぶには、何よりもまず自国のCultural Identityをしっかりもつことが大前提だからです。
あわせてラボのいいところは、いわゆるネイティブ・スピーカーの外国人講師を使っていないことです。英語は今や英米
だけのものではありません。というより、いわゆる英語ネイティブといわれる国の人口よりも今やそうでない国で英語を
使っている人口のほうがはるかに多くなっているという世界の現実をみることがたいせつです。私は、そのことを30年
以上前から指摘し提唱してきています。英米の言語としての英語ではなく国際共通語としての英語という考え方を。
<一人ひとりが自分に根ざして輝いている!>
何がいいかといえば、まずことばをいうだけでなく、ことばと身体がひとつの表現になっているのがいい。小さい子たち
が大きなお兄さんやお姉さんたちと一緒に動きながら表現しているのも好ましい。表現を共にする子どもたち同士の間に
年齢や性別を越えて暗黙の了解と深い絆が形成されていることがよくわかります。一人っ子が多くなっている時代にこう
いう関係が成り立っているというのは、ものすごいことですよ。……見ていて心がなごむ点、生きた人間を感じられる点
ではテーマ活動のほうがはるかに上等だと思います。
~鈴木孝夫~
慶応義塾大学卒業後、ミシガン大学で言語学を学ぶ。帰国後、慶応義塾大学に勤務。言語社会学。
マギル大学イスラム研究所員、イリノイ大学客員教授、エール大学客員教授、ケンブリッジ大学
客員フェロー等を歴任。ラボが草創のころに刊行していた言語学の一般紙「ことばの宇宙」に
寄稿多数。おもな著書に『ことばと文化』『日本人はなぜ英語ができないか』『人にはどれだけ
の物が必要か』ほか。この10月上旬には「鈴木孝夫著作集」全八巻のうち第一巻『ことばと文化
私の言語学』が岩波書店から配本になった。 <2005>
【ラボパーティ教育のいいと思うところ】by 鍋島陽子
★人間形成の一環としてのプログラム
★現代社会に欠けている人間同士の交流、くさりの様につながる輪がある
★草の根の地域に根ざした運動、ネットワークがある
★教えるのではなく、わからせる
★言語は暗記が大切。熱中する、たたきこむ、口ずさむ
★物語は人間の知恵がいっぱい。人間を無意識にわからせる。物語のセンテンスの長さが
言語学習に良い長さ。
★英語でいってみる。筋肉が覚える発音。一番できるようになる。音に出す。
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