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東京子ども図書館に行ってきました~! |
06月27日 (金) |
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かねてから行こうと思いながら、なかなかチャンスを逃していた図書館行きが叶いました。
都営浅草線「泉岳寺」→大江戸線「新江古田」の経路で2時間弱かけて。
「新江古田」からは徒歩15分ほど。 閑静な住宅街にこじんまりとした
赤レンガ造りの建物が、
まるで一般住宅と見違えるばかりに風景になじんでいます。

取り立てて大きな看板を掲げてもいないので、最初は通り過ぎるところでした。

最初に目についた入口が、児童館(子どもの本の部屋)だったので中にはいってみると。。。
ひっそり照明も落ちていて人の気配がありません。
正面の入り口から入りなおして、事務室とかいてある部屋に行くと親切に図書館員の方が、
付きっきりでまずはB1フロアの資料館(一般図書館)の案内をしてくれました。
前身は50年まえに石井桃子さんが、杉並区荻窪の自宅で始めた
家庭文庫であること、子どもと本を結びつけることに熱い情熱を
傾け続けた彼女の意思を継いで、
松岡享子さんらが中心となり、国から財団法人としての認定を受け
少しずつおおきくなった文庫を図書館設立へと導いたのです。

日本の昔話だけでもこの面の本棚いっぱいに詰まっています。 東北の昔話、沖縄、北海道など地域によって分かれています。
山形、新潟などさらに狭い地域の民話も分類されていて、とても内容豊富!
今パーティでやっている「ききみみずきん」はないかなぁ。。。
右手前コーナーは石井桃子さんと交友関係だったアイリーン・コンウェル女史から寄贈された本が
納められ、サイン入りのものも。

午後一時になると児童館オープン。 雨のなかポツリポツリと園児とママがカッパ&長靴姿で自転車で。
ママ同士は児童館外のホールの椅子で歓談、その間子どもたちは図書館員の方たちと、
本の貸し借りを通して社会のルールを学びます。
どの本にもはさんであるカードに自分で名前(名前の書けない子は自分のマーク)を書き込み。
子どものカードには、何歳から通っているか、いつ本を借りたか、などが一目でわかるように
気持ちがほっこりするよな図書館員さんの手作りハンコとともに。
図書館員さんは子どもの話にも耳を傾け、マナーを教え、読み聞かせをし、この小部屋がおうちの次にくつろげる居場所になっているんだなあ。
杉並の「かつら文庫」は復元された形で今も健在で、そこに訪れた子どもが本をお絵かきで
紹介しているものが展示されていました。 交流があるんですね。

石井桃子さんが日本語訳に関わった「ドリトル先生」シリーズが紹介されていました。
3時半になると「おはなしのへや」まで希望する子と図書館員の方が
列になっておっ行儀よく歩いていきます、出発のベルの音まで?
「今日は何の本?」 「ろうそくは誰がやる?」
など常連の子は(この日は園~小低の女の子5人)待ちきれないという風に、問いかけてきます。
ひとりづつ小さな座布団を取って床に座り、読み手の図書館員さんが
小さな暖炉を背に赤い椅子に腰かけ、
ゆっくり傍らのろうそくに火をともすとおはなしの始まり。
この日は「あかずきん」の語りでした。
途中大人を試すかのように「おふざけ言葉」をかける子も。
読みおわってから「おはなしはちゃんと静かに聞こうね」とやんわり諭す図書館員さん。

マザーグース関連だけでも全部借りたくなってしまうようなものたちが。。。貸出は1か月間、この図書館まで返しに来なくてはなりません。
資料館には公立の図書館とは一味違う本のそろえ方をしていて、とても
興味深くひとり静かな午後を堪能。。。だって本当に私ひとりだけ
だったのですから。
エレナ・ファージョンの古い原書など、独特のなつかしい香りが。。。
訪問者のリストには、大阪や北海道からの方もいました。
本と子どもが大好きな人が引き寄せられる場なんですね。
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