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絵本フォーラム 片山健氏 講演会 |
12月15日 (日) |
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12月14日絵本フォーラム2013 片山健 「私のおなかの中の小さい人
あるいはマグレ様の思し召し」に日本女子大学へ行ってきた。
今回の講演は、質問に答える形でお話を進めていくという。
申し込みをするときに片山さんへの質問という欄があって、私は次のように書いた。
図書館で読み聞かせボランティアをしていて出会った「タンゲくん」。絵の迫力があって、すっかりタンゲくんのファンになってしまいました。
絵本の講座で出会った「あかずきん」(樋口 淳・文 片山 健・絵 ほるぷ出版)昔話の力強さを感じて好きです。片山健さんの絵は、力強くて、それでいて温かくてたまらなく魅力を感じます。
それが大学の時、テキストだった「長靴をはいた猫」(シャルル・ペロー 渋澤龍彦訳 片山 健・絵 大和書房)の絵を描いていた片山健さんだったとは! 昨年初めて結びつきました。あの猫も悪そうでいいですよね!
そこで質問1 なぜ長靴をはいた猫に眼帯をさせたのか?
質問2 森でオオカミに出会うあかずきんちゃんをなぜ裸で描いているのか?
なんと!!片山健さんがその質問に答えてくれたのです!
質問1の答え 宮沢賢治の「どんぐりと山猫」を読んだ時、山猫のイメージを絵に描いたことがある。山猫は眼帯をしていて、ふろしきのマントにふんどし。ぼうきれの刀をふんどしにさしている。眼帯をさせたのはそこからきている。
質問2の答え いちいち服をぬがせなくてもいいからです。これには
その頃アンアンの編集長をしていた堀内誠一さんからも「正解」と言われたそうです。
私は片山健氏の絵が大好きなのです。「タンゲくん」の表紙の絵も背景の色がはっとするほど美しいし、「きつねにょうぼう」の椿の絵も、人間の女に化けていたきつねがそれに見とれてしっぽを出してしまうほど美しい。それなのに若い頃は鉛筆画ばかり描いていて、色をつけるのが苦手、今でも苦しいと告白していた。確かに、自費出版したという「マッチのとり」という鉛筆画はすごく美しかった。
こんなに美しい絵の描ける人が苦しんで絵を描いているなんて信じられないと思った。ダイナミックであっけらかんとしていて、それでいて温かいぬくもりを感じる彼の絵になぜか心惹かれるのです。
片山さん自身がきっと温かい人なのだろうなと感じてお目にかかれたこと、お話を伺えたことに満足して、心を温かくして帰ってきました。
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