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小澤俊夫先生の講演会 |
03月07日 (木) |
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「昔ばなしが語る子どもの成長」3/5 千代田区四番町図書館
久しぶりに小澤先生の講演を聴きました。
昔話の特徴
昔話は、耳で聞くので、シンプルでクリア・単純明快である。
ことばで聞いた物語を頭の中で絵にかえる、ことばから絵への変換する力=想像力を養う。
昔話は登場人物を孤立的に語る。一人で出てきた方がイメージしやすい。
実態をぬいて語る。リアルには語らない。
昔話は、話の結末における主人公の幸せで子供をひきつけようとする。
それでは昔話の幸せとは?主人公の身の安全・富の獲得・結婚
同じ場面は同じことばで語る。
同じことが三回くりかえされる。人間の身体のリズムに合って心地よい。
昔話のメッセージ
1.子供の成長する姿を語る2.人間と自然との関係3.命のあり方
「わらしべ長者」で昔の人がおしえていること
子供は、自分が獲得しているものとちょうど合致するものと出会ったとき、次の段階に有効に進むことができる。
「シンデレラ」はなぜ3回もお城へ行ったか?
若者はふだんはdirtyな姿で暮らしている。しかし、自分の本当の美しい姿になってだれかに認められたいと思う。一番認めてほしいのは親。認められるとまたdirtyな姿にもどってしまう。その繰り返し。
子供は親から離れたくない。でも離れなければならないことを本能的にわかっている。だから反抗する。子供は自立しようとして苦しんでいる。子供はみんなそれぞれ形式意志を持っている。その形式意志を尊重してやりたい。
昔話を読んでいてわからなかったことが、少しわかって納得して帰ってきました。
たとえばヘンゼルとグレーテルにでてくる白い鳥。白い鳥は死者の霊の化身である。そういえば「ギルガメシュ王のたたかい」で鳥になって黄泉の国からシャマトはエンキドゥを迎えに来ていたな。なるほど!
飢え死にしそうなヘンゼルとグレーテルのところへ来てきれいな声で歌をうたいながら、お菓子の家へ案内していったのは美しい白い鳥だった。とすると白い鳥は、ヘンゼルとグレーテルの亡くなっている本当のお母さんなのか?
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