|
 |
 |
 |
 |
[一覧] << 前の日記 |
次の日記 >>
|
佐賀弁と英語 |
08月21日 (火) |
|
生の佐賀弁に浸りっぱなしの夏のお盆休み。
夫の佐賀の実家に1週間過ごす間に耳にする佐賀弁の量はたいしたもの。
お盆休みは、ご近所の(といってもお向かいの家との間には田んぼをはさんで
数十メートルあったり)初盆参りや親戚のご先祖様参り、
また本家に親族が集まり宴会をしたり、とにかく人が何かと集まります。
そして男衆はビールに始まり「芋焼酎」のお湯割りを楽しむのが定番。
女衆は子供たちと別のテーブル。 一応「お嫁さん」の私は台所と座敷の往復をかいがいしくもするのです。
普段やりもしないような仕事もこの時ばかりは頑張ります(笑)。
そこで交わされるのはもちろん佐賀弁で、特に年配の方同士の会話は
バリバリの佐賀弁。 結婚したばかりのころの私にとってこの
佐賀での1週間は、外国にいるような感覚だったなあ。
今ではかなり聞き取りも上手になりました。 が、今回もひとつ新しいことばを知りました。
義母が余ったおかずを前に、容器を手にして「これじゃあばからん」
そういえば、良く耳にするこの「あばからん」は、服にも使うそうで
「子供が大きくなってこの服はもうあばからんばい」
といった具合。 「形容詞?」 「副詞?」な~んてやり取りしてたら、とにかくこんな状況でつかうんだ、と例をあげてくれました。
そのうち、何度か義母や夫、義兄などが「これであばかろ?」
な~んて言うのをその状況の中で耳にするうち、何となく使い方が解ってきて自分でもうまいタイミングで言えるような気がして。。。して1週間の終わりころには、なんだか自分の標準語(だと思っている)の
イントネーションがおかしくなってきて、我が子に注意されたりします。
中途半端で気持ちが悪いと。
そして今年、帰省最後の夜に見た夢の中で、ついに自分も佐賀弁でしゃべっていました。。。
ふ~ん、ことばって理屈じゃないんだな。 何度も何度も耳にする、丸ごとその中に浸る、しかも人と人との実際のやり取りの中で、
また生活のある状況の中で。。。の繰り返しでいつの間にかしゃべるようになるもの。
国際交流のシャペロンでひと月アメリカにホームステイした時に感じたのと同じ。 英語だろうが佐賀弁だろうが違いはないのですね。
ラボのライブラリーをラボっ子が頭の中でその物語を動かしながら、
イメージを持ちながら、自分を物語の誰かに重ねながら、何度も何度も聴く、
まさにこれって「ことば」が自然にからだの中に入っていくことに近いことをしているんだな、とあらためて感心しました。
この抜けるような真夏の空、いいですね~。
実家を一歩出れば灼熱の太陽、南の国の「ことば」は横浜生まれの横浜育ちの私にはまだまだ遠いけれど、心は通い合います、同じものを見て感動します。
この悠々と広がる風景はとてもスナップ写真じゃあばから~ん!!
|
|
|
さっちゃんさん (2012年08月21日 21時41分)
すてきな写真ですね。
私は、福岡に引越したとき、博多弁を聞き、
何だかなつかしいと感じました。父が博多の人、
私も博多生まれ。でも東京育ちの私は、五年近く
いたのに、とってつけたような博多弁でした。。
子どもたちは、すぐとけこんで、バリバリの
博多弁でしたが。。
|
|
|
<< 前の日記 |
次の日記 >>
|
|
|
|