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45周年 その後 |
12月09日 (金) |
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こんにちは!
急に寒くなりましたね。
ついこの前までまったく12月らしくない
暖かさだったのが、うそのようです。
先月の門脇厚司先生講演会から1か月が経とうと
しています。この講演会はこども広場と同時開催でした。
「こどもの社会力を育てる」との表題で、保護者向けの
講演をして下さっている間、こども広場では、子どもたちが
グループに分かれて“ももたろう”のテーマ活動(英語と
日本語での劇表現活動)に取り組みました。
2つのグループでテーマ活動の発表を見せ合うときには、
その様子を保護者のみなさんと門脇先生に観ていただきました。
このグループは1グループ30名ほどの、幼児から高校生までの
縦長の年齢構成です。はじめて顔をあわすメンバーながら、
力を合わせて短い時間の中でテーマ活動をつくり、そのつくった
テーマ活動の発表や、そのなかでの中高生のリーダーシップなどを
ご覧になった門脇先生は、まず第一声“ラボっこはとても
人馴れしてますよね。”と。ちっちゃな子が高校生のひざの
上に乗っていたりするような姿からそう感じられたようです。
ラボではよく見られる光景ですが、今の日本では、珍しいのかも
しれません。こどもの数が減って、公園に行っても、小さい子から
大きい子までが一緒になって遊ぶ姿は見られなくなってしまいました。
40年前ならまだまだ見られた光景でした。
そのようにして遊ぶ中で、大きい子は小さい子のことまで考えて
ルールをつくったり、小さい子は大きい子をよく見てなんとなく
集団の中でのルールを知らず知らず学んでいたりしたものでした。
そうやって、小さいうちから出来るだけたくさんの子と
交わりあうことが≪社会力≫を育てることになるようです。
でも今は、それが難しい社会状況にあります。少子化に加えて
携帯電話、電子ゲーム機器、パソコン等の普及で、人と人が
直接コミュニケーションをとる機会が激減しています。
受験戦争でこどもの遊ぶ時間、自由な時間は少なくなり続け、
いつも時間に追い立てられて、いつも疲れている子が増えています。
そうした中で、人と接することが億劫だったり、人と接することに
ものすごくストレスを感じたりする子どもたちが増えているようです。
本当は、人と協力して何かを成し遂げることに喜びを感じられる子、
積極的に人の力になろうとする子、みんなの意見を聞いて一緒に
問題解決に取り組める子になってほしいと、みんな願っていると
思うのですが、そのような力が育ちにくい状況ですよね。
でも、そのような力があったら、英語を使う場面でも相手と
いい関係が築けるように思います。
そのような力というのが、門脇先生の言われる≪社会力≫なのですが、
これからの子どもたちに必要なのは、≪社会力≫とそれに裏打ちされた
≪英語力≫だと仰っていました。そして、ラボでは英語だけを
してるのではなくて、≪社会力≫が育つプログラムであると。
今回の講演会で、保護者のみなさんのラボへの信頼がより一層
高まって、嬉しく思います。国際交流の積み立て申し込みも
今年はペースが早い気がします。もしラボへの理解が深まって、
信頼が高まって、そうなってるのならこんなに嬉しいことは
ありません。
講演会は、愛媛の川之江で開催されましたが、鳴門から川之江までは
高速を使って、2時間近くかかります。決して近いとは言えない
距離ですが、パーティから保護者が参加して下さいました。
そして、“たくさんの子と交わり合うことで成長してほしいので、
交流会やキャンプに送り出したい。”とか、“毎日の生活に
精一杯で、門脇先生の言われる「20年先、30年先に我が子に
どうなっていてほしいか」なんて、考えてもみなかったけど、
これからは意識したい。”との感想をいただきました。
20年先…もちろん≪社会力≫を身に付けて、自分の属する
社会の中で、自分の力をみんなのために役立てることの
できる人になっていてほしいということですね。
≪社会力≫はすぐには身につかないし、点数にも表せないし、
受験で大きなウェイトを占めるものでもありませんが、
生きていく上では、ものすごく大事な力なので、外部の方にも
知っていただきたいし、ラボはそれが育つ教育プログラムだと
お伝えしていきたいです。
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