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高校留学2001<LNPアメリカ留学体験記 川口奈菜恵その3> |
11月09日 (水) |
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10月 ホームシックになった。
風邪気味で、ちょっと落ち込んでいた。 それなのに、誰も気遣ってくれない。2日続けて学校を休めば仮病じゃないかと疑われる。 おかゆを作ってくれる人などもちろん居ない。 マカロニ&チーズ(チーズの味がとても濃いインスタントの食べもの)を自分で作って食べた。
その時は「優しい心遣いができない人達なんだろうか」と思ったが、 その時対応してくれたホストファミリーにはそれが普通だったのである。 自分の子供が熱を出した時も同じだった。 学校の保健室の先生の対応も日本の方がだいぶ優しいと感じた。 どんなに気分が悪くて休ませてもらっていても、30分経つと必ず追い出される。 頭では日本に居る時からそんな事分かっているつもりだった。 日本人とアメリカ人との国民性の違いである。 でもやっぱり頭で分かっているのと、肌で感じるのとは違う。 まさにその時、異文化を感じていたんだなぁと後から気付いた。
学校で「ホームシックかもしれない」と友達に言うと、その子が周りの子にそれを広めた。 周りのみんなが「大丈夫?」とか、 「私だって他の州から引っ越して来た時ホームシックになったことあるから ナナエの気持ちわかるよ」など色々いろいろ言ってくれた。とても有難かった。
やっぱり言葉で言わないと相手には伝わらない。 そうはっきり感じた。私がそう打ち明けるまでは、 落ち込んで静かになっている私をみても、『まだ知りあって1ヶ月程しか経っていないのだから』とか 『もともと静かな子なのだ』と思った人もいたかもしれない。 『機嫌が悪くてコミュニケーションするのを嫌がっているのだ』と勘違いした人もいたかもしれない。
しかしホームシックだったことを知った友達は、 私をハロウイーンのTrick of Treatに誘ってくれた。

ハロウイーンの日、なぜかわからないけど吹っ切れて、 「楽しまなきゃ損じゃ―ん!」って気持ちになってきた。 魔女の魔法かもしれない。その時は本当にそう思った。 友達のリンジーとその弟と一緒に夜の道を歩きながら、 何軒もの家を訪ね、お菓子をもらう。 「これ超アメリカっぽい!」などと言って、 リンジーの弟(小学生)と一緒になってはしゃいでいた。 その子と私で、どっちが多くお菓子をもらえるかという競争もした。

(その4へ続く)
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