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「子どもの頃に聞いた物語は心に残る」 |
02月22日 (火) |
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この言葉は、先日、入会された小学生のお祖母様のことばです。いろいろな英語教室を検討され、最後にラボに行き着いて下さいました。そのさい、お母様に、なぜラボに決められたかを尋ねてみました。
語学の勉強に熱心なお祖母様が、「子どもの頃に聞いた物語は心に残る。勉強なんて、その気になればいつでもできる」とおっしゃったそうです。またお母様も、物語がどれほど子どもの心に印象強くのこっているかを、ラボ体験後、お子さんの様子をよく観られ、感じ取ってくださいました。
今、私たちのまわりには、たくさんの情報が氾濫しており、幼児から小学校低学年の子どもたちへの英語教室の勧誘もたくさんあるかと思います。私自身、その昔、家で子どもに、英語で指示を出してみたり、単語を書かせてみたりと、あれこれ試みてきました。
しかし、結局、こうしたうわべだけの英語は、何も残らなかったというのが、今の感想です。ただ、そんな息子も、“What a beatiful day!”「空はすっかり晴れているし」(この日本語訳にも中学生になった時に感動)など、数多くの、フレーズだけは、自然に湧いてくるようです。しかも、イメージがぱぁっと広がる言葉が、忘れることのない言葉として入っているようです。
ラボという英語教室は、よく説明しにくいと言われます。先日の保護者会で、「英語を体験するところ」と伝えたところ、納得できましたというお母様がいらっしゃいました。「物語を体験しながら、英語や日本語、言葉を体得するところ」といった方が正確かもしれません。
私も経験したことがありますが、テレビの英会話講座などで、その時はなるほどと覚えた英語でも、今となってはそれがどんなフレーズだったか、全く覚えていません。しかし、様々な場面で、体験したことや、外国人の方との言葉のやりとりで気づいたことや、ラボ・ライブラリーの中に出てきた印象深い言葉は、覚えています。しかも、どの登場人物がどんなイントネーションで話していたかなど、鮮明に覚えているのです。
まして子どもたちであれば、どれほど深く心に残っていることでしょうか。お祖母様が、多々ある英語教室の中から、ラボを勧めて下さったことは、これまでの人生の中で、どんなことが大切かを深く感じてこられて、おっしゃって下さった深い言葉だと思います。
今年、ラボは、45周年を迎えます。日本の英語教室としては、一番古いのではないでしょうか?丁度、東京オリンピックの頃、鈴木孝夫(言語学者)氏ら、多くの著名な学者達が、日本人はいかに外国語を習得すべきか、真剣に考えるためにつくられた研究所が、東京言語研究所です。アメリカからは、MIT教授のチョムスキーを招き、話を聞くなど、様々な研究がなされました。Language Laboratory、まさしく言語実験室でした。すぐに結果はでない現場からのスタート、これがラボの由来です。
私事で恐縮ですが、大学時代、モンテッソーリ教育にどっぷりつかっておりました。イタリア初の女医であるマリア・モンテッソーリが、子どもの様子をみていて、気づいた「子どもの発見」から生まれた教育理論です。
ラボも同じように、子どもたち自身が、物語のごっこ遊びを始め、そこで自然に英語を話し始めたところから、今日にラボ・メソッドが生まれています。どちらも「子どもたちの心の自然にかなっている教育」として、個人的に共通するものを感じています。私がラボの教育に惹かれる理由の一つでもあります。
自然にかなっていないものは、どうしても無理、軋轢を生じさせるように感じます。大人が様々なものを提供しても、子どもたちは、好きなこと、嫌いなことをはっきりと、表情で示します。本物をよく知っている子どもたちの目は、決して嘘をつきません。
楽しいこと、心がわくわくすることに出会ったとき、どんなに子どもたちの内面が成長しているか。その時の子どもたちの吸収力は、大人にも負けないものすごい力を発揮していると日々、実感しています。こうした自然な力や意欲を、大切にしたいと心から感じています。
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