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橿原市昆虫館で見学&研修(^^) |
08月26日 (木) |
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夏休み前に、昆虫館にお願いしておいた「生物多様性」についての研修の日です!
昆虫館に朝9:30集合!
幼児から中学生まで15名、大学生1名、大人10名・・・残念団体割引の30人にはなりませんでした(~~;)
4人の中学生がクラブなどで都合がつかなくてちょっと残念でした!
まず、研修室に集合して、夏休みの特別プログラム、先着10名の昆虫クイズの用紙をいただきました。
そして、展示コーナーの昆虫の出勤の様子を見せていただきました(><)
夜行性のたがめや、カブトムシ・クワガタなどは、夜の間も同じ水槽に入れておくと小さな生き物をすべて食べてしまったり、喧嘩をして傷ついてしまうので、夜はそれぞれ個室で過ごし、朝9:30の開館にあわせて出勤するのだそうです(^^)
タガメの出勤、虹色クワガタの出勤を見せてくれました。
そして、じゃ~ん!!
みんなの目が釘付けなのは
↓
↓
↓
ヘラクレスオオカブトです!!!
大きい(><)
その後、11時までみんなはクイズの紙を持って館内をあっちへ行ったりこっちへ行ったり・・・
全員、全問正解カブトやクワガタの載った下敷きをいただきました。
そして、11時からは再び研修室に集まって「生物多様性」についてのお話です。
最初に、「みなさん、一人1つづつ、昆虫の名前を言っていってください」と言われ・・・みんなドキドキ!!
もちろん、お父さんお母さんも当たりました(~~;)
アゲハチョウ・アブラゼミ・テントウムシ・のこぎりクワガタ・バッタ・・・・等など
はい、全員ちゃんと答えられました(^^)
研修員さんに「皆さんとっても優秀です! ムカデとか、げじげじ等昆虫ではないものが出てくるかと思っていましたが、全員昆虫の名前を言ってくれました」とお褒めの言葉!
そして、テントウムシ・バッタなどはグループを表す属称で、種類を表すのはナミテントウ・ナナホシテントウなど、色々名前があるのは亜種。人もホモサピエンスと言う種類で、人種が亜種にあたるそうです。
その種類がたくさんあるのが生物多様性と言うことです。
そして、もう一度館内を学芸員さんが丁寧に紹介してくれました。
これは、地球上にいる生物を円グラフで表したものです。
地球上の生物の70%近くが昆虫。
人間が属している脊椎動物はたったの3%
まさに、地球は虫の惑星!
そして、食物連鎖のピラミッド
1羽の鷹が小鳥を780羽/年。その小鳥が芋虫を125,000匹/年。
と言うことは・・・1羽の鷹は芋虫を約1億/年食べている!!
その、1億匹の芋虫を育てる森の広さは400万平方メートル=2km×2km即ち藤原京4つ分!!(橿原市立らしい説明です)
我家の裏の雑木林が開発で宅地になってしまって雉が来なくなってしまったのはこういう理屈なのですね(><)
そして、温暖化などで奈良県の気温が50年前から平均1度上がっていること。ソメイヨシノの開花は平均6日早くなっているそうです。
その影響で、生物の分布に変化が見られ、長崎にしかいなかったナガサキアゲハや、ツマグロヒョウモンと言うスミレが好物の蝶などが、奈良でも見られるようになったことなど教えていただきました。

外来生物の影響も、トマトハウスの受粉に使うためにオランダから輸入して使っていたセイヨウオオマルハナバチが野生化して増えていることや、セアカゴケグモ・カミツキガメなど従来、日本にいなかったものが出てきている事も教えていただきました。
今まで、奈良県に生息していなかったものが増えることによって、その生物にえさをとられたり、食べられたりして全滅の危機にある生物が出てくるのです。(『エゾおおかみものがたり』が分かりやすい絵本でしたね)
と、言うことで小学生にはすこ~し難しいお話もありましたが、『ノアのはこぶね』のテーマ活動をしながらじわじわとみんなの心に動物達が人間を乗せるかどうか議論したことがしみこんでいくでしょう・・・
最後に「いきものみっけ手帳」を全員に戴きました。
その中に
「これは、あなたがいきものを見つけるためのいきものみっけ手帳です。あなたの周りのいきものは、あなたの命を支えてきた命のつながりの一部です。
動物、草や花、小さな菌や虫もふくめて、このたくさんの命の調和を私達は自然と呼んできました。このごろでは、生物多様性ともいいます。そこには、なくていい命、無駄な命はありません。その調和はとても微妙で繊細で見事なものだということがわかっています。
でも、どれがどれと、どう繋がっているかを、人間がすっかり知っているわけではありません。だからこそ、ありがたく思って尊重して、壊さないようにする事が大事です。
いきものみっけは、忙しい毎日の中で、見たこともないから知らな~い、とみんなが。自然の調和のありがたさを忘れてしまわないように、お互いを認め合えるように、自覚なくうっかり壊してしまわないように、「ほら、こんなところに、こんなものがいるよ」と、生き物を見つけて、教え合おうよと呼びかけています。それが「いきものみっけ」です。
・・・・・
とっても大事なことを気づかせてくれる手帳をいただきました。
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