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ラボの英語力 |
08月28日 (土) |
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新聞でもよく日本人の英語力について書かれていますね。この夏、ラボの英語力とは何かについて、様々な人に話を聞きながら考えてみました。
保護者の方々がよく分かるのは、中高生で学ぶ教科としての「英語」。個人的には、辞書がボロボロになるぐらい、単語に向き合い、自分で時間をかけて学ばなければ意味がない教科の一つだと思っています。しかし、ここでいくら点がとれたとしても、社会で通用する英語力かというと、それは別の話です。
英語力を、社会に出て使える英語力と定義できるならば、私は、やはり
何かずっと継続できる形で、英語を話す聴くことを続けていくべきだと感じています。
息子も含め、途中でやめてしまった子どもたちを多くみていますが、大学生になり、どうしても英語から離れてしまう子が多いようにみています。せっかく話せていたのに、ふだんの生活の中では本当に話すチャンスが少ない。結局、あらゆる方法で会話力をキープしようとするが、何か大きな目的意識がない限り、そうひとりで長続きできるものでもない。
夏休み最後のイベントに、キャラバン隊の大学生5名が来て、こちらのパーティのために1日を割いて、発表を見せてくれただけでなく、自分の育った環境、就職へ至るまでの道を語ってくれました。今や、ラボに出てくる英文は、全て理解できること。英語を臆することなく話せること。就職活動で、小さい頃から続けてきたラボの内容が高く評価されたこと。この子達は、社会で役立つ英語力を身につけているのだと、実感致しました。
年配の方が言っていました。「学校の英語は、点数をとるために、やらなければいけないことは、やらないといけない。ただこれは極端な話、一夜漬けでもできるような勉強。社会で役立つ英語、真の英語力、コミュニケーション力は、一夜漬けでは、身につかない。」「真の英語力を身につけるためには、この学校「英語」の下にある土台となるような部分の、ヒアリング力、理解力、想像力、国語力、コミュニケーション力...習得に時間のかかる要素が不可欠」。
さらにこうした英語力を身につけるためには、目的意識が、大切だと感じています。もう一度、ホストともっと話したい!前よりももっと会話ができるようになりたい!相手がいるからできる、こうした目的意識は、英語を学ぶにあたって、より大きな明るい原動力になると思います。
ラボは、人と人とのつながりを大切にするところです。単に英語の点数をあげるための塾とは異なります。人生の中で、本当に良かった思えるような人と人との交流があり、その人の力となって大きく支えてくれます。単なる「英語」ではなく、真の英語力を、人と人との出会い、物語との出会いと共に、あたたかく、離れずに、じっくりと習得していける、それがラボではないかと感じています。
大学生まで続けると、最後にラボセンターで終了式があります。卒業式のような形で、新たな出発へ向けて祝います。ラボをやめてしまうことは簡単ですが、できればどんな形であっても継続し、こうした英語力と人との出会いの中で、人生の底力のようなものを得てもらいたいと願っています。
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