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コミュニケーション力が育つキャンプ |
08月08日 (日) |
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今年も楽しく充実したキャンプが各地で開催されています。私も子どもたちと黒姫ラボランド3班へ。緑に囲まれた中、好天に恵まれ、充実したロッジ活動やプログラムを存分に楽しみ、あらためてキャンプの意義を深く感じながら戻って参りました。
最近、キャンプや合宿というと、「~ちゃんと同じ部屋でないと」という声が子どもたちから聞かれることがあります。確かに仲良し同士で、同じ部屋やグループだと「楽しい」のは確かです。もちろん「楽しい」ことがいけない訳ではないのですが、ラボのキャンプには、もう一つ大きな意義があります。
キャンプ初日、ロッジに着くと、床には日本地図が描かれた紙があり、自分がどこから来たのか、書き込むようになっていました。ラボキャンプには、沖縄から北海道までの子どもたちが参加します。
また、自然体験ができる野外活動、自然の中で物語体験ができるプログラムが、しっかりと組まれており、楽しみながら、こうした全国から集まる仲間と自然に新しい友だちができるようになっています。ですから3泊4日は、必要最小限だと感じています。
キャンプでは、まずお互いに名前をしっかりと覚えることから始めます。名刺も役立ちます。初めて出会う子同士、協力し合い、話し合っていかなければ、様々なプログラムをこなしていけません。この中で、子どもたちは、自分の思いを、始めて出会う異年齢の仲間に一生懸命伝え、自分自身を見つめることができます。
仲良しや親であれば、「あ」「うん」の呼吸や、以心伝心で伝わることも、しっかりと文章で話さなければ伝わらないこともあります。
今回、同じロッジで、自分のパーティの小1の子ども達を遠目で見ていましたが、一生懸命に言葉を考えながら話していました。とても貴重なチャンスだなぁと感じました。
いろいろなご都合もあるかと思いますが、小2~4で、3泊4日以上のキャンプに参加できた小学生達は、「ひとりだちへの旅」の一歩を踏み出せたと感じています。
子育ての一つの大きな柱は、自立を促すこと。自分で社会とコミュニケーションをとりながら、仲間と歩んでもらうことだと思っています。小学生時代に、コミュニケーション力の土台をしっかりとつくりあげておくことが大切だと、最近痛感しています。中学生になって、その土台ができていないと、親でも救い出すことができない現状を見ています。
まさかと思われがちですが、大学生の就職活動で、一番重視されているのは、学歴でも語学力でもなく「コミュニケーション力」です。コミュニケーション力とは、単に自分のことが話せるだけではなく、「聞く力」が不可欠です。引きこもりの問題も、決して他人事ではない時代です。
さらに外国語も、こうしたコミュニケーション力の土台の上で学ぶ時に、初めて意味をもつのだと感じています。
夏休みは、ご家庭のご事情もあるかと思いますが、是非、キャンプへお子さんを出せるように、そっと背中を押してあげて下さい。「楽しい」「楽しくない」ではなくて、そこでお子さんが、「どう成長したか」を、親としてしっかり見極めてもらいたいと願っています。
来年は、より多くの子どもたちがキャンプに参加できますように!!
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