書体●2010/02/08の日記 |
02月08日 (月) |
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印刷物をデザインするには、書体の選択も重要だ。
書体にも、いろいろある。
デザイナーが使っている書体は、印刷に対応している書体。
これは、各パソコンにあとから買ってインストールする。金額も半端じゃない。
うちの事務所で使っている書体は、日本語で30書体くらい。40万円くらいする。
1台のマックに40万円だから、3台で120万円だ。
まあ、金額のことはさておいて。

文字の大きさは、いくつかタイプを選べる。
マックの初期設定では「ポイント」になってる。
10ポイントとか12ポイント等と指定する。
大きさをミリで指定することも出来る。
うちでは、「級数」だ。
10級とか12級と指定するんだ。
この級は、日本では歴史がある。
以前、パソコンになる前は書体は「写研」という会社が出していたものが主流だった。
写研の級数表があって、それが「級」で表されていた。
デザイナーは、フィルムで出来た写研の級数表をいつも持ち歩いていたものだ。
最低の級数が7級で、約1割くらいの幅で大きくなる。
その単位が、
7級
8級
9級
10級
11級
12級
13級
14級
15級
16級
18級
20級
24級
28級
32級
38級
44級
50級
56級
62級
70級
80級
90級
100級
になっていた。

今のソフト、イラストレーターやインデザインは、小数点まで指定できる。
10,236級とかおかしな数字も出来てしまう。
これは便利なようで不便。
きちんと基本が出来ないと、例えば、「以前の大きさで」とか言われたときデータを見ないとわからなくなる。
「以前より2割大きく」なんてことになったらお手上げに近い。
だから、小数点なんて使えない方がいい。
パソコンを買ったときにパソコンの中に入っている「モニター表示フォント」なんていう書体もある。
これは、基本的には印刷に対応していない。
そうすると、文字に「アウトライン」という処理を施して、画像化することがある。
これでも印刷はできる。
でも、データを印刷屋さんに回してから修正が入ると、どうにも出来ない。
印刷対応している書体は、いざというときには印刷屋さんが直してくれる。デザイナーが持っている書体は、印刷屋さんも持っているからだ。
去年の印刷物を、今年も年号を変えて印刷しよう。なんてことも時々ある。
そんなとき、印刷対応書体でないと、困ってしまうことになる。
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Re:書体●2010/02/08の日記(02月08日)
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dorothyさん (2010年02月14日 05時03分)
かなりさかのぼって記事を読みました。
とても勉強になりました。
今年度(昨年11月ころ)のイラストレーターの
講座は、別企業が担当し、私の出番のないままでした。
仕事にならないと腰があがらない私。ここの
ところ、この関連の勉強を怠りすぎていたな、
と反省しています。
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Re:Re:書体●2010/02/08の日記(02月08日)
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hitさん (2010年02月14日 10時42分)
dorothyさん
そういえば、去年イラストレーター8をやりましたね。
一昨年の9月にOSX(オーエステン)を導入して、いまは、イラストレーターCSもありま
す。
バージョンが上がって、使いやすくなったかと思ったら、機能は増えたけれど、複雑になっ
て、重くなって、いいとは思えないです。
それでも、使わないといけない仕事なので、忍の心で。いやだいやだ。
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