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いよいよ西遊記に取り組みます! |
01月12日 (土) |
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今年初めてのクラスで、どのクラスもみんな元気そうに集まりました。
冬休みに楽しみに「西遊記」を聞いて来た子もいれば、クリスマス会で大きい子の「ヘルガの持参金」がすっかり気に入ってそれを聞いていた子、まだ「ワフ家」が忘れられない子、いろいろいました。
でもみんな、これから「西遊記」の世界を思い切り楽しみましょう!
火曜日クラスでⅠ話を聞いて、後で話し合ったらみんなよくお話を捉えているので驚きました。大きい子のクラスに負けていませんでしたよ。
悟空の術は?
「72種類に化けられる変化の術」「10万8千里のきんとん雲の術」
悟空がした悪行は?
「竜王から如意棒をとった」「9000年に一度しかならない桃を食べた」「天上界の偉い人たちを招いた宴会のごちそうを食べた、お酒を飲んだ」「金丹を食べた」
幼児のクラス
絵本を見せながら、Ⅰ話のお話を私がかいつまんでお話しました。みんな興味を持ってよく聞いていましたよ。きらきらした目で食い入るように悟空の絵をみていました。小さい頃って何にでもこんなに興味がもてるのだと羨ましくなりました。そしてお話もちゃんとわかっていました。感心です。たいちゃんが悟空でなくて「おれは、銀閣か金閣になる」と言っていたのが意外でした。
金曜日の大きい子のクラスでⅠ話を聞いて感想を話し合いました。
「音楽がいい。」「悟空がこれから空に飛び出していくぞ!っていう感じがする。」「悟空は子どもっぽい。精神年齢が低くて、やはり猿だなって感じ。」「闘いの場面が多い。」等々。
「西遊記」について
7世紀に実在した玄奘というお坊さんが、世の中の乱れを憂えてインドに大乗仏教の原典をいただきに旅をした話が西遊記のモデルになったといわれています。玄奘が長安から天山北路をとりパミール高原を越えてインドのガンダーラまで行った道のりを地図で確かめました。時代は日本の聖徳太子と同じくらい昔。中国の唐の時代で629年国禁を犯しての出国。645年、17年の歳月を費やし古代インド語の仏教経典を持ち帰ったといわれています。
その間、猛獣に襲われ、強盗に所持品を奪われ、死の危険にさらされながらの壮絶な取経の旅だったとのことです。この旅が何百年もたつうちに伝説となり、たくさんの民話や伝説、民間信仰をとりこんでどんどん話がふくれ、口から口へと語り継がれて練られてきたものと思われます。ですから、語り継がれてきた人々の考え方やものの見方が盛り込まれているのはもちろん、書かれた当時の社会や生活も興味深く描かれています。
三蔵法師とは、経・律・論の三蔵(仏教の教典)に通じている学僧への尊称として、名前の後に三蔵を付けるようになった。特に、インドから中国へ大量の経典を持参した人や、経典を大量に訳した訳経僧に付けた。
経 (sutra) - 釈迦の説いたとされる教えをまとめたもの
律 (vinaya) - 規則・道徳・生活様相などをまとめたもの
論 (abhidharma) - 上記の注釈、解釈
玄奘も三蔵法師となったのである。
福音館の「西遊記」上中下3冊、中国の文学「西遊記」上下、平凡社の「西遊記」上下があるので興味がある人は読んでみるように薦めました。さすがに厚い本なので、みんな怯んだのか誰も借りていきませんでした(がっかり)。私もこの機会に古書である平凡社の「西遊記」を読んでみたいと思います。これは原作のままで、さし絵が内閣文庫蔵の李卓吾批評本からとったものだそうなので楽しみです。
角くんからの質問
「金丹」とは?
この薬を飲むと、不老不死の仙人になることが出来ると言う。
飲んだだけで人間の究極の夢の一つをかなえてくれると言う素晴らしい薬である。
角くんが如意棒だと言って、ポッキーの細長いビニール風船を持ってきた意気込みには、みんなでにんまり。おもしろいですね、角くんは。いつも何かお話にまつわるものを持ってきて、みんなを和やかな気持ちにさせてくれます。
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