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『千の風になって』をたどる旅、観ましたか? |
11月07日 (火) |
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先週たまたま見かけたスーツを着てはつらつとして孫の見送りに行っているおじいちゃんの姿を見て、父の元気な頃の姿と孫を愛おしく思う姿と重なって、なんだか涙が出てきてしまった。その後図書館に行って、何かに導かれるように、目に留まった本『千の風になって』
以前読んで、心に残っていた本で、絵本になっているのを実際に持っているのだけど、この本は写真とCD付きで新井満さんが歌っているものや朗読とオーケストラなどが入っている。これも写真がすごく素敵で良いのだけど、その横にいわさきちひろさんの絵バージョンの『千の風になって』があった。ちひろさんの独特の絵が詩ととてもぴったりしていてじっくり絵を見ながら詩を味わうことができる。
そして昨日NHKハイビジョンの特集で「千の風になって」があっていた。これは女優の木村多江さんが、この詩が人々の心にしみこんでいった軌跡とそのルーツを自分の体験に重ねあわせてたどっていくもの。彼女は15年前に父親を亡くしているが、それは自分がストレスをたくさんかけたからと思い、自分は幸せになってはいけないと思いながら生きているという話を聞いて、なんて悲しい人だろう、誰か『そんなことはないよ。幸せになっていいんだよ』って言ってくれる人は居なかったのかな?と思った。きっと彼女にとってはとても大切な時間で、ずっと苦しんでいることに対してお父さんがこの詩をたどる旅をするように導いたんじゃないかなと思わずにはいられない。
人は一人では生きられない。きっと周りにあなたのことを思って支えてくれる人がきっといる。自分にとって大切な人が亡くなったときも、いつもあなたの傍に居てあなたのことを見守ってくれているのよ。いつもその人のことを思って話しかけなさい。泣くことは恥ずかしいことじゃないよと、それぞれの国で出会った人たちが語りかけ、時には同じ悲しみを抱えたものだけが分かる思いを重ねて抱きしめてくれていた。私も自分の父親のことも思い出しながら、番組の間、ずっと泣きながら見てしまった。これもきっと何かが導いてくれたことで、単なる偶然ではないんだろうと思う。
ある一編の英語の詩「A Thousand Winds」はこう語る。
“私のお墓の前で泣かないでください
そこに私はいません 眠ってなんかいません
千の風に 千の風になって
あの大きな空を吹きわたっています
秋には光りになって畑にふりそそぐ
冬にはダイヤのように きらめく雪になる
朝は鳥になって あなたを目覚めさせる
夜は星になって あなたを見守る
私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 死んでなんかいません
千の風に 千の風になって
あの大きな空を吹きわたっています
千の風に 千の風になって
あの大きな空を吹きわたっています
あの大きな空を吹きわたっています ”
以下はNHKのHPで紹介されていた文章を転載。
この詩は、ニューヨークの9.11の追悼セレモニーで朗読されるなど欧米で広く知られるほか、日本でも作家の新井満氏が「千の風になって」と訳し、曲をつけた。作者不詳とされ、静かに伝えられた一編のこの詩が、今 悲しみを抱えた人々の間で深く広がっているという。何故、この詩は人の心を癒すのか?愛する人を失った人々は、この詩から何を得るのだろうか?そしてこの詩はどこで生まれ、どう語り継がれて来たのだろうか?日本、イギリス、カナダ、アメリカ・・・一編の詩の誕生を探る旅の過程で出会う、死にゆくものたちと遺されたものたちの物語。
この詩をたくさんの国でいろんな人が、違った曲をつけて歌っているのも、この番組を通して聞くことができて興味深かった。是非もう一度再放送をしてもらいたいなあ!!とNHKに主人が問い合わせてくれたら返事が来ていました。
再放送は、11月27日(月) 16:00~17:50 【BSハイビジョン】だそうです。昨日見そびれた方は是非どうぞ!
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