幻燈会、雪わたり。 |
07月30日 (日) |
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夏になると宮沢賢治のお話会があちこちで開かれるように
感じます。
埼玉伝統工芸館という和紙漉き体験ができる施設が
地元から40分のところにあり、外国の人に紹介することもたびたび
あります。
「幻燈会、おはなしきかせて」こころ座によるお話会に
行ってきました。
お話は宮沢賢治の雪わたりです。1時間ほどの内容で、
80席ほどのこじんまりとした部屋に語りの方1人、シンセサイザー
1人、琴1人で全員女性です。
大きな布をはり雪わたりの絵を写しながらの語りですが、
四郎はシンセサイザーの担当でかんこは琴の方の担当と
それぞれが受け持ち、キックトントンの唄は3人です。
こころ座の想いは、シンプルな舞台を通してゆったりとした
心温まる時間と空間を届けたいとのこと、また幻燈の絵は
小林三男さんの墨画です。
小林さんはTVの日本昔話のディレクターだった方で現在は
画家です。まさに幻燈画という優しいタッチきつねたちが
飛び出しそうな絵でした。
ラボライブラリーの雪わたりとは一味違った雪渡りですが、
一緒にいった大学生は小学生のときに聞いた物語を今また
聞くと気づきがあり、最後の紺三郎の閉会の辞の言葉には
胸にグッときたといってました。
物語の力、語りの力が伝わったのでしょう。
一人語りと違って音楽も加えての部屋全体の空間舞台
で楽しめました。
また、工芸館では小林三男さんの墨絵が沢山展示されて
います。墨絵でなく風墨(ふうぼく)というそうです。
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