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C.W.ニコルさんの講演会 |
05月15日 (月) |
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昨日は、アクロス福岡で待ちに待ったC.W.ニコルさんの講演会があった。
今回は、ラボのライブラリーとして「裸のダルシン」「サケ、はるかな旅の詩」「妖精のめ牛」の3編を書き下ろし、製作にも精力的に関わり、録音演出や語りを努めてくださっている。
初めに、一番思い入れが深い「サケ、はるかな旅の詩」が会場に流され、
ニコルさんの語りと共に、その詩にぴったりの音楽が心地よく、カナダ先住民ハイダ族の祈りの歌が心に響き、早くライブラリーを手にしてじっくり聴いてみたくなった。
その後、ニコルさんとラボとの関係(古い友人ですと紹介された)や17歳で北極探検に参加したこと、1962年に空手修行のために初来日。英会話の講師として働いていたが、いわゆるパターンプラクティスでとても退屈で、これで英語ができるわけがないと断言されていた。
再度北極での鯨やアザラシなどの研究後、アフリカのエチオピアで国立公園の初代園長になり、自然保護活動に携わったが、その時すばらしい経験と恐ろしい経験を同時に体験したという話が印象に残った。それから再度日本へ。
でも英会話の講師?と思っていたところに、
ラボというところが「子ども達に物語を通して“生きている英語”を教えている」と聞いて、ラボに惹かれたこと。そこで谷川雁さんに出会い、作家として初めて出版された本が「たぬき」だったこと。
その時に、本を書くだけでなく、ライブラリー製作にたくさんの人が協力し、絵や音楽、キャストの声をどうするかなど話し合いながら作っていったのが面白かったと話された。個人だけで仕事をするのではなく、コミュニケーションしながらすることが好きだったと言われていた。
ニコルさんにとって一番思い入れが深いのが「サケ、はるかな旅の詩」
日本人にウェールズとその文化や、何があっても約束を守ることの大切さを知ってほしい。
このライブラリーの録音をしたカナダで、
カナダの子供たちにも、是非伝えたい詩だと高い評価を受けていると誇らしく話されていた。
今回のテーマ「自然と人間との共生」について、森は日本の未来であるとして、目に見えない世界の大切さや、大いなる自然を取り戻すためにできることなど、森の再生に私費を注ぎ込まれて、黒姫の里山に“アファンの森”を設立し、実際の行っている活動など映像と共に熱く語ってくださった。
依然図書館で借りてきた絵本に「森へいこうよ」というのがあるが、それを見るとアファンの森での生き物や森の様子がよくわかると思う。
できれば、「裸のダルシン」の話をたくさん聞きたいと思っていたが、今回の話を聞いて、
自然との共生を子供たちとライブラリーをきっかけにして話ができたら良いなという思いが強くなった。
もっとニコルさんの話が知りたいと思う人は、NHK人間講座のテキストになっている「森から未来を見る」というのを読むと良いかもしれない。
昨日は、朝から頭が痛くて、薬を飲んでいたがぜんぜん効かなくて、
ちょっとつらい一日でしたが、午後のスクランブル研修も無事に済んでホッとしました。しっかりサポートしてくださった事務局のMさんと大分のKさんに感謝です。
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