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ぱたんぱたんの魅力 |
06月01日 (水) |
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福音館のメルマガで、「ぱたんぱたんの魅力」として村中李恵さんの話が面白いので紹介します。
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赤ちゃんといっしょに読むことで、絵本の魅力を再認識することがあります。 なんといっても、開くということのおもしろさ。赤ちゃんを膝に乗せて、表紙をながめたあと、「さあ、どんなお話が始まるのかなぁ」などと語りかけながらページを開くと、あらら、画面の大きさは、一気に表紙の倍になります。
赤ちゃんにとっては、これがもうちょっとした驚きのようです。一度に画面の全体を見渡せる大人と違って、赤ちゃんはまだ心もとない首まで右左に動かして、画面のひろがりを受けとめます。
そして、次のページがめくられると、また見たこともない新しい画面。次のページをめくると、またまた新しい画面。これは、ようやく自分のまわりのいろんなものに対して「そこにある」ことを視覚によって受け入れ始めた赤ちゃんにとって、 衝撃的なことだと思います。
よく、お母さん方から「うちの子はせっかく絵本を読んであげていても、勝手にページをつかんで、前の方へぱたんと戻しちゃうし、ひどい時は絵本をぱたんと閉じてしまうんです」というお話をききます。
この「ぱたん」には、赤ちゃんの驚きと、その驚きの源を確かめようとする好奇心がいっぱいつまっているような気がします。なぜ、ひらくと、違う絵が目の前に 広がるのか。どうして、ページを戻すと、もとの画面に戻るのか。確かめずにはい られないのでしょう。
ですから、読み手もがっかりせずに、ぱたんぱたんのページの後戻りにあわせて、ページに書かれていることばも後戻りさせて、その繰り返される音の響きを添えていくと、思いがけない立体的な絵本の世界が立ち上がることも、あります。赤ちゃんといっしょに絵本を楽しむ場合は、色や音やかたちを中心に、柔軟に絵本と 付きあったほうがよさそうです。
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ついでに、最近アマゾンで購入し今日手元に届いた絵本を紹介。
どちらもコルデコット賞を受賞した作品で英語の絵本です。日本版もあるのかな?どちらもお勧めです。
「Grandfather's Journey」Allen Say
自伝的3部作の中で、もっとも版を重ねている作品らしい。日本語版では、「おじいさんの旅」として出ていました。他の作品も一度読んでみたいな!
(ブックレビューより)
ぼくのおじいさんが世界を見ようと旅に出たとき、おじいさんはまだ若者だった…。アメリカへ渡った日本人男性の、2つの国への思いを、孫の視点から静かに描いた作品。コルデコット賞受賞作。
「Song and Dance Man」Karen Ackerman 絵 Stephen Gammell
昔、ステージで踊っていたおじいさん。もう引退してから長い年月がたつ。ある日、訪ねてきた3人の孫達を屋根裏部屋へと誘う。そこは昔、おじいさんが使っていた衣装や道具が眠っている場所。おじいさんは孫達の前で、得意のダンスや歌、楽器を披露する。そこにいるのは、いつものおじいさんではなく、歌って踊れる一級のエンターテナー。
読んだ後に、なんかとっておきの時間を見せてもらったような素敵な時間が持てました。
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