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お母さん広場の続き |
04月25日 (月) |
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昨日のお母さん広場でのお話をご紹介。
まず最初は、ソングバーズでウォーミングアップしてから、N総局長のお話。
最初は、先月の結団式での大学生や高校生の取った行動が、「自分は後回しで、まずは小さい子達を救わなければというのが最優先だったこと。」その後の感想文をいくつか紹介された中で、小学5年生の感想文のすばらしい文章力に驚かされた。きっと小さい頃から物語に親しみ、たくさんの言葉に出逢い積み重ねてきたからこそだと思った。そして本当に感動する出来事に出会うと、心からの言葉として溢れるように出てくるものだとN総局長が言われた。
LABOは、Tokyo English Centerとして1962年当初外国人講師を使っていたが、なかなか英語が身に付かなかった。そこで出会ったのが物語。
福音館書店の松居直さんが「絵本とは、言葉の湧き出てくる世界。絵本は、子供に生きている歓びを感じさせ、生きる力を与えます。同時に大人をも生き返らせてくれる言葉の泉です。
人間の生存に絶対に欠くことのできぬもの、それは空気と水、そして言葉です。『あなたは言葉を誰からもらったのですか?』
言葉は、母親か母親にかわる人からもらったのです。教えられるというのではなく、話し掛けられるその口の言葉を耳にしているうちに、ごく自然に口移しに覚えたのです。」と絵本の講座の中で話しています。
言語学者のN.チョムスキーも、英語を教えようとしないで、ことばを獲得するのを待つことが大事。
早稲田大学教授の子安美知子さんの本「ミュンヘンで学んだこと」の『生命力を育てよ』で言われていること。3歳の子供に「あいうえお」と10までの計算と単語を50個ぐらい教え込んだ場合と
これを全く止めて、絵本は絵だけを見せながら、母親の肉声で読み聞かせ、その絵の世界に出てくることを、できれば現実の世界でも体験させる。というような育て方をした場合。単純に考えれば、前者の方が、一時的には単純蓄積が可能だし、また目に見える変化だからつい「早教育」は正しかったと思いがちですが、それは実に表面的な即断です。後者の方が、情操や人間性が豊かになるというだけでなく、「学力」すらも最終的には前者よりも上にいってしまう。3歳4歳という時期には、文字や計算などを教えないで、子供の心身の健康と、感覚器官の発達を最優先しておくことが、形を変えて、のちの能力・学力になっていくのです。
そういうものを全部やってしまっているのが、ラボのテーマ活動。ラボのライブラリーは言葉だけが入っているのではなく、すべてのライブラリーに音楽が入っている。音楽のないCDは長く聞いていられない。けれど、ラボで育った子どもたちは、音楽を聞くとその物語とともに、そこで過ごした仲間たちとの時間も一緒に思い出すことができる。たくさんの感動する物語を体験していけば、必ず言葉が残っていき、自分の言葉として蓄積される。
言葉は何かを習ったからできるのではなく、心を開いたからできるようになるものだ。
その他にも、鈴木孝夫さんがラボの良さとして、母語である日本語を大切にしている所。日本の子供たちが、まず日本語で豊かにイメージできるように作られていること。しかもその日本語がすこぶる上質。外国語を学ぶには、何よりもまず自国のCultural Identityをしっかり持つことが大前提。英語を勉強するならまず日本語からと言われている。
左のページにも紹介している筑波女子大学学長である門脇厚司さんが言われている「社会力のある人は、あとになって頭が良くなる」という話。詳しくは左のページを見てください。
1時間半の予定が話したいことが多すぎて、時間オーバーになりながら、たくさんの事例と共に、ラボで育つ子どもたち、ラボの魅力をたっぷり話してもらいました。
1~2年しても英語が出てこなかったり、目に見えて変化が表れてくれないと、英語が身に付かないとラボを止めていく人たちがいるけれど、しっかりとラボの良さを伝えられないままでいることが多いけれど、たった2年くらいで英語が身に付くわけがない。自信を持ってラボの良さを伝える努力をしなくてはと思います。
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