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[共感する」ということ |
02月05日 (土) |
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ラボっ子のお父様であり、大学では脳と心の発達を専門に研究している先生が、お子さんの通っている小学校で出前授業をするというので声をかけてくださり、夫と共に出かけてきた。
普段は大学生にむけてする話を小学生向けにまとめられており、とてもわかりやすく、またラボの考え方とも共通する部分もあって勇気づけられるお話だった。
私なりの受け止め方かもしれないが、まとめるとこんなお話だった。
心とは脳の働きであり、心の成長は脳がどのように使われてきたかで変わってくる。脳の中を情報が伝わる道としては、2つの道があり、ひとつは刺激情報を受けたらすばやく反応する道(びっくりしたら体がとびあがったり、あぶないと思ったらよけたり)、もうひとつは刺激情報をうけてもじっくりゆっくり反応する道(これは何かと考えたりする)である。両方の道をバランスよく刺激し、育て、お互いを協力させていくことで、心の健全な発達となる。
ひとつの歌をあじわうとき、写真や絵をみたとき、最初にくる反応は、「楽しい」とか「きれい」とか「こわい、きもちわるい」といった単純なものだが、歌詞の意味を考えたり、背景や事情を考えたりしていくと最初とは違う反応が出てくる。大事なことは、この2つの反応が互いに影響しあうことである。こういう過程を経て、いろいろな世の中のできごとなどに、自分の気持ちを重ねていくことができる。それを「共感する」という。たとえば単純な反応だけでは、「きたないからいや」とか「きれいだからすばらしい」などの短絡的な判断をすることになってしまい、また知識だでからの反応では、「頭だけで分かっている」状態になってしまう。脳の中にはこの2つをまとめる役割をする部分があり、ここを育てるには、仲間と外で遊んだり、自然に触れたり、スポーツ、読書、表現活動などが考えられる。(TVゲームは×)
お話を聞きながら、ラボ活動におきかえてみると、テーマ活動を作っていく過程は、脳のいろいろな部分を刺激していて、科学的にみても
「テーマ活動でラボッ子は成長する」ことが証明されたようで、ひとりでうなづいていた。もちろんしっかりとテーマ活動をしたらの話だけど。
単純な反応の方も、原体験が豊かであれば、反応の数が変わってくるという。
先生は、ご父母としていつもなにか行事のあとは、感想をFAXしてくださったり、キャンプに積極的に出してくださったりラボに対して温かい目を向けてくださっている。そう思うとテューターの責任はますます重大とあらためて思いながら、帰途についた私だった。
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