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世界史の先生 |
10月29日 (金) |
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私には世界史の先生が3人いる。2人は現在身近にいる人で一人はもう
他界している。そのひとは まだ若くして自殺してしまったのですが。私の高校時代の先生でした。その先生は本当に教科書というものを一切使わない人でした。一応受験校だったので生徒には多分大変不評だったのだろと思われます。その先生に関するエピソードはたくさんあるのですが、そのうちの少し。
「みなさんは桐の花を見たことがありますか?桐の花はたいてい高いところにさくので気がつかないと思いますよ。」といわれた。今まで桐rの花なんて見たこともなかったが。なぜかたいてい学校に植えられていた。教室の窓から桐の花をてっぺんから見ていた。あまりきれいじゃないなと思った。そのときは中野重治が柳田国男に草もちを持っていった話を聞いたたような気がする。あるときは「みなさん今日は音楽がいいですか?それとも美術がいいですか?」ときかれ、「音楽!」と答えると、その日はドボルザークの”新世界”を聞いていた。そして,キンコンカンコンと鳴ると突然「今日はこれで終わります。」といって授業を終わりにした。試験はなかった。でも、期末試験のとき、「試験をしないと校長にしかられるのでしけんをします。」といって試験をした。何でも持ち込み可だった。でも、成績は全校生徒の半分(200人位い)のうち、たった5人の”3”以外は全員”2”だった。先生は多分また校長叱られたと思う。こんなのが私の高校時代の世界史の先生でした。
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