生き方の問題 |
07月04日 (日) |
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事務局から紹介された本で「豚の死なない日」ロバート・N・ペック作を読んでみた。これはヤングアダルトの分野の作品で中学生年代の子供たちにと推薦してくれたのですが大人が読んで十分だと思います。ペック自身の自伝的内容だそうですが、「シェーカー教徒」の家族の生き方で特に父親と息子の物語で貧しく学校にも行けない生活のなかで父親の豚を殺す職業を通して息子が成長してく過程の話です。
息子がたった一度だけ「町で売っているコート」が欲しいとねだるのですが父親がそれに答えて「欲しいというのは弱い言葉だ。欲しいと思ったからといって何がどうなるものでもない、大切なのは自分がどうするか、自分の手で何をするかということだ」。
貧しさの中でも父親は家族のために自分の土地を手に入れるために「質実の民」としても生き方を通すせざるを得ないことを息子に語り、そのご父親は亡くなり、13才にして大人として生きていくことを強いられる息子。父親の生き方、仕事を尊敬しそれらを守りながら生きていくことの厳しさを続編と2冊で語られています。
今の子供たちの生活とはかなりかけ離れている状況でしょうが、生きていくことの強さ、厳しさを是非、この本を読んで感じて欲しいと思いました。
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