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松本輝夫氏講演会(2004年4月29日 ラボ教育センター本部長)
『グループの中で育つ子どもたち
~ひとつしかない地球の上で ぼくらの笑顔が花になる~』
Ⅰ.希望が見えにくい21世紀に―――今、子どもたちは?
「日本の将来は暗い」「努力してもムダ」派の中学生・高校生75%
いっぽうで教育の「階層化」が進んでいる現状
1) 「学力低下」よりも困った問題とは?―――社会力の低下
2) 家庭、地域、学校等―――子どもは、主にどこで育つのか?
3) わが子は、親が育てるものか?
あるいは、子育てで、最も大切な親の役割とは?
4) 子ども同士が育ち合う教育環境とは?
5) こども本来の能力、可能性とは?
今、「子ども時代」があるか?
Ⅱ.ことばを学ぶ上で、なぜ異年齢グループがプラスなのか?
1) ことばとは何か?
ことばのやりとりは、気持ちの交換、イメージの共有、魂の共振、感動を伴うもの
◎単語だけを学んだ時 ◎交流を通して学んだ時
→気持ちが通じない →言葉の本当の意味を知る(体験しないと分からない。)
*ことば、物語、人などとの出会いが必要
物語を通して、疑似体験することでことばの本質(本当の意味)を知る
「ことばの<定義>は教えられるが、<意味>は教えられない」(鈴木孝夫さんの言葉)
*母語は、習得しようとして努力した人、身につけた人は一人もいない。
外国語となると、なぜ学習してしまうのか?
《ことばのやりとり》必要な時に必要なことばを獲得していく
遊びや暮らしの中で身に付けていくもの。
2) 交流=Exchangeが意味するものとは?
3) 異年齢グループの教育力とは?
気持ちの通った人間関係(グループ)勉強しない
4) ラボ・テーマ活動のめざすものとは?
・「心の母乳」=世界の絵本、物語との出会いを幼時から
・「声を出す」だけでも楽しいが、全身表現が加われば・・・・
・物語の表現活動と異年齢グループは相乗する。それはなぜか?
・自己表現力とコミュニケーション力
5) ラボは、Self-esteemを大きくはぐくむところ
― 自分の命と存在を肯定できる心 ― 自尊感情を育てることが大事
*物語というのは、生きることへの励まし、世界の広さ、その不思議と魅力、
人生の面白さを伝えてくれる宝庫である。
*語り継がれてきた物語は、全部Self-esteemを育ててくれる。
人生には、いろんな辛いことや悲しいことがあるけれども、この世界で生きているって
すごいことだよ。もっともっと広い世界を知ろうよというメッセージがある。
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