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*いま、いちばん大切なこと*
ポンキッキーズの101メッセージより
『ポンキッキーズの101メッセージ―一分間パパ・ママ学 』
<愛を込めた語りかけが、言葉の花を咲かせる>(小田 晋)
学問、芸術、ビジネス、何を学ぶにしても、一番基礎的な能力は、日本語の能力なのです。
外国語を学ぶにしても、母国語がちゃんと身についていなければ、豊かな表現はでてきません。そして、日本語の一番いい先生は、身近にいるお母さんなのです。赤ちゃんが生まれた直後から、美しい、愛を込めた、きれいな日本語をたくさんお母さんが話しかけていれば、その言葉はお母さんを通じて、子どもの頭に刷り込まれ、いつか一気に言葉の花を咲かせるのです。
<自由時間で体験することが、将来、人間としてのスケールを決める>(藤原 正彦)
子どもたちに最も重要なことは、自由時間をたっぷり与えることだと思います。自由時間を与えないと、頭が働きません。いくら塾で勉強させても、問題を解かせても、頭はほとんど働いていません。それはただ機械的に回転しているだけなのです。頭を本当に働かせるには、自由時間が必要です。
自由時間に色々することを通して、子どもは遊ぶエネルギーや生きるエネルギーを蓄えます。それと同時に、“情緒力”というものを蓄えていくのではないかと思うのです。
このようなエネルギーや情緒力が、大きくなってから独創力や想像力、あるいは人間としてのスケールを大きくする一番のものなのです。ですから、大学を出てから輝く人間を作りたいと思っているなら、子どものうちに十分自由時間を与えて遊ばせる事が必要だと思っています。
<子どもを大人の尺度で計らない。大人の世界に引き上げない>(保坂 展人)
子どもと出会うというのは、大人になった私たちが、もう一回子どもになれる、人生のすてきなチャンス。
「脳の発達は三歳まで。それまでにやらないと手遅れ」などという声が、最近お母さんたちを脅かしていく気がします。
もっと早く、無駄を省いて、余計なことはしないで、寄り道せずに、テキパキと早く、先へ先へ・・・・大人がこんな風に考えてしまうことで、子どもとの楽しい生活をこわしていませんか?
子どもは子どもなのです。無理に大人の世界に引き上げないでください。たった一回しかない、キラキラと光る子供時代。楽しくやさしく包み込んで、子どもと一緒に楽しんでください。
<STEP運動のすすめ>(多湖 輝)
STEP
Sは(Smile) 人にほほえみを!
Tは(Thank you) ありがとうと言える。
Eは(Excuse me) ごめんなさいと素直に言える。
Pは(Please) どうぞお先にと言える。つまり人にゆずる気持ちです。
この4つが人間の道徳の基礎というか、人間の心のいちばんの基礎だと思うのです。お母さんが是非その気になって、“ステップバイステップ=一歩一歩”の毎日の積み重ねで、一番の心の基礎になる温かい気持ちを、子どもに育ててあげてください。
<子どもの短所には目をつぶり、世界一いい子だと思ってやる>(深谷 和子)
親というのは、あんまり賢い親になろうとしないで、むしろ肩の力を抜いて「おろかでいい、だめな親でいいんだ」ぐらいに思って育てた方が、いい子が育つように思います。
ただし、自分の子どもを「世界一いい子」だと思ってやること。子どもには色々な欠点がありますし、親の理想もあります。ですから不満をもつのは当たり前かもしれませんが、そういう欠点にはいっさい目をつぶって、
「こんなにいい子が自分の手元で育っていくれるのは、本当に親として幸せ」
という気持ちを持って子どもを見つめてください。そうすれば、子どもはその気持ちを感じ取って、自分の中にある力で、健やかに成長していくだろうと思います。
<絵本を通じて、生きる喜びを知ることができる>(まつい のりこ)
子供は絵本が大好きです。
絵本の描き手というのは、絵本の美しい世界を通して「生きるってすてきよ」ということを凝縮して子どもに渡しているのです。
絵本の中からは、生きるために大事なしずくがでているのです。でも一冊から出てくるしずくは、一滴だけです。一滴だと干上がってしまうことがあります。
だから子どもは毎日「読んで」と言うのです。毎日読んでもらって、しずくをためて、生きるための大事な心の地下水にしたいのです。
ですから、絵本は毎日読んであげてください。それから大人も、心のしずくがほしいのです。生きるために大事なものは、だれでもいつもほしいのです。
「こどものために」だけでなく、お父さんお母さん、子どもとともに絵本のすてきな喜びの世界に入ってください。
<子どもは親を見て育つ>(猿谷 要)
子どもは結局、親の姿をみて育つ。
親の言うことに従おうと、あるいは反抗しようと、結局は、親の姿を見て、影響されて、育っていくのです。だから、その親がどういう生活をするかということが大切です。
たとえば、お母さんたちのおしゃべりの話題が、子どものこと、夫のこと、それから夫が勤めている会社のことだけしかできないと、子どもも、そういう精神的に狭い環境で育ってしまうのです。ですから、お母さんたちは、もっと広く、外の世界に目を向けて話題を豊富にしていると、子どもは親の話題を通じて、目が段々外の世界に広がっていくものです。
物の国際化から、心の国際化へと転換していきましょう。
<ずぼらな子育てのすすめ>(毛利 子来)
*愛情をかけすぎると、子供は息苦しい
子育てには、いろいろと理想をお持ちだろうけれども、なかなか思い通りにいかないのが子育てというものです。あまり理想どおりに育てようとなさらない方がいいと思います。
むしろ、あまり一生懸命、とくにマニュアルどおりにやろうとすると、親がつらいし、子供のほうもその通りに行きませんからイライラして、親子げんかになったりします。
もっとのんきに楽しく、ご自分のしたいこともして、子供に対してものんきに構える。少々ずぼらくらいにやられる方が良いのではないかと思います。
このごろは、母親の愛情が大事だと言われますが、あまり愛情をかけすぎてしまうと、子供のほうは苦しいものですしね。どちらかといえば、のんきに、少々つきはなすくらいで子育てなさったほうが、良いと思っています。
<対人関係を豊かに、ふれあいを大切に>(斎藤 茂太)
昔、5~6人兄弟は普通でした。しかし、現在は段々子供の数が減ってきて、とうとう二人を切ってしまいました。これは大問題で、諸悪の根源は子供の数が減ったことにあると思っているのです。
そこで、世のお母さん方に、たくさん生んだつもりで育ててほしいと思うのです。たくさん生むということは、いろいろな子供たちと、あるいは大人と十分なふれあいを持ってほしいということです。
同時に、子供に色々な経験をさせてください。これは、学校の勉強ばかりではできないことです。「あれはだめ」「これはだめ」ということなしに、色々な経験をさせて下さい。
つまり、子供を信じてほしいということです。これが一番大事なことではないでしょうか? |
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