幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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 九重の花々
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 2004年クリスマス会
 ’05合同合宿
 鈴木孝夫氏講演会
 【’05ラボサマーキャンプ(in湯坪)】
 【’05富永P個人&ファミリー発表会】
 大学生キャラバン隊がやって来た~
 ラボ教育公開シンポジウム
 パネル討論『なぜ英語教育が人間教育なのか?』
Tommy's Garden
かめおかゆみこさんのドラマ教育で育つ心


「心」という表現は、とても抽象的に感じられるかもしれません。
この「心」とは、「からだ」とひとつながりの意味で使っています。
それは、「言葉を『記号』ではなく、からだ感覚としてとらえてほしい」
「やっておきなさいって言ったでしょう。何度言ったらわかるの」
「…」
日常のなかで、こんなやりとりは、しばしばあるのではないでしょうか。
たしかに、「○○をやりなさい」という「音」は、発していたかもしれません。
そして、その「音」は、相手の耳にも「到達」していたかもしれません。
でも、どちら(の心)も、何も動かなかったのです。
「○○をやりなさい」という言葉を発したとき、
発したがわは、相手のからだの反応をきちんと見ていたでしょうか。
「うん」と返事をしたかもしれないけれども、からだは、ひとつも動いていない、
つまり、記号にたいして、反射的に記号が返ってきたに過ぎない。
そのことを受け止めていれば、上記の言葉は出てこないはずなのです。
言われたがわも、本当には受け止めていない。
言葉は、ただ、床にころがってしまっています。
何も動いていないのに、そのことがまるで問題にされていない。
これが、「心」をもつ人間としての、豊かな関係とはとうてい思えません。

舞台でも、まったく同じことが起きていると思うのです。
相手に本当に投げかけ、受け止められたせりふや行動は、
観客のがわにも、いのちある、生き生きした表現として受け取られます。

観客は、舞台の「完成度」を見に来るわけではないのです。
そうであれば、
訓練した、プロの舞台を見たほうが、だんぜんうまいに決まっています。
そこに、生きた人間がいて、誰か(何か)と必至に関わろうとしている。
その姿に、その関係に、立ち会いたくて来るのです。
(もちろん、プロだって、本質的には同じだと思っています)
企業研修と、演劇(ドラマ)教育。
…一体何のつながりが? と思われるかもしれません。
もちろん、ビジネスには「表現」力も「コミュニケーション」能力も必要です。
私の演劇関係の友人でも、そういう研修をやっている人がいます。

ただ、私自身は、今回、ワークショップの終わりに、
参加者のみなさんの、とてもすっきりとした笑顔を見せてもらったとき、
あらためて、「すべての根っこは一つだ」と思ったのです。
日記にも書きましたが、「自分をひらく」ということです。

他者を(自分のエリアに)受け入れるためには、その前に、
自分という存在を、自分自身が受け入れている必要があります。
この安定感、いわば「自己充足感」「自己肯定感」というものが
しっかり育ったとき、ひとは、他者と、本当に豊かなつながりをもっていける
のではないか、と思うのです。
表現のレッスンは、基本的にポジティブなものです。
一人ひとりの輝きに着目しながら、お互いがお互いの輝きで、
さらに輝くことができるような関わりこそが、大切なのだと思います。

今回の企業研修で、すてきな笑顔を見せてくださったかたがたが、
帰宅されて、その笑顔を家族にも見せてあげるなら、その笑顔が家族に伝染します。
笑顔は笑顔を生んで、コミュニケーションが深まるきっかけにもなります。
コミュニケーションのある家庭は、(あるいは友人関係でも)
居心地がいいので、元気が出ます。
元気が出ると、仕事でも日常生活でも、前向きに取り組めるようになります。
前向きに取り組めるようになると、ますます楽しさが倍増します。
楽しさが倍増すると、ますます笑顔になります。

なんだか、わらしべ長者みたいな話ですが。(笑)
でも、そんな自分、「いいなあ」「すてきだなあ」と思いませんか?
その気持ちが、「自己肯定感」「自己充足感」なんだと思うんですね。
そんな心の循環をつくりだしていくために、
演劇(ドラマ)教育の手法は、さまざまなかたちで活用できるはずです。
企業も、個人も、根っこの部分ではみんな一つだと思っています。


私たちは、どんな他愛のない、ささやかな場面からでも、
学びの局面を切りひらくことができます。
「これを追求していくと、何が見えてくるんだろう」
「これを支える根っこはどこにあるんだろう」
「自分はなぜ、この問題に興味をひかれるのだろう」
そんなことを糸口にしながら、ひとつのこと・ものを探っていくと、
不思議と、世界は奥行きを見せ始めます。

でも、最初から「これはこう」と決めつけてしまったときには、
ひらかれる世界も、ひらかれずに終わってしまうのですね。
その奥にあるものを求めて、わくわくしながら突き進んでいく心。
この心は、まさに「遊び心」にほかなりません。
「心を遊ばせる」という言葉がありますが、
「遊ぶ」=「ゆれ動く」という、前回の定義から見てみると、
あらゆる制約や前提をはずして、
心の赴くままに動いてみることで、思いがけない発見があるかもしれません。

「かくあるべき」と決めつけてしまったところには、
もう、わくわくも、遊びも存在しなくなってしまうでしょう。
そうなると、創造の営みが生まれる可能性も、なくなってしまいますね。
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