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7月3日 山口島根地区国際交流参加者壮行会で国際交流参加者激励のために発表
山口南総合センターにて、
6回の取り組み。音楽CDで動いたのは昨日と、今日の午前と舞台リハーサル。
参加者が5名いるので、そちらのスピーチやききみみずきんの発表もやりつつで、子供たちは頭がいっぱいいっぱいだっただろうに良くやりきりました。お疲れ様。
地区壮行会激励発表「グリーシュ」取り組み報告
「地区壮行会激励発表、出るところがないんだけど。すみだp高学年有志ででる?」高校生へのこの投げかけから始まった今回の取り組み。高校生4名のうち2人は留学生。留学の宿題や準備もある。しかも壮行会は試験真っ只中になる可能性大。出ない方がいいのではという気持ちが私の中にも高校生の中にも。でも、この二人が留学に出るからこそ、今のメンバーでできるのは今しかない。そして、国際交流のつどいで見た森岡Pの「国生み」 広林pの「ドンキホーテ」 標葉pのファミキャンなども刺激になって、「見ている人が引き込まれるテーマ活動をしたい」という気持ちが中高生の中に。
4月の上旬に取り組みテーマを「グリーシュ」と、そして日程も自分たちで決めた上で、小5以上のラボっ子にやりませんか、とご案内。6回の取り組みで発表。
この物語は、アイルランドが舞台。ローマ人に押されて、ヨーロッパからイギリスへ、そしてアイルランドへと押し込められたケルト人の物語。どこをとっても絵になるといわれるほど美しい自然をもち、今でも 妖精の存在が信じられている地。一方、ジャガイモしかできないやせた土地。貧しさからアイルランドを出た移民はアイリッシュピープルと呼ばれ、世界中に。ケネディ大統領やビートルズ。マクドナルドもアイルランドの苗字だそう。強風が吹きすさぶその地に、人々は風除けの石囲いを作り、海草を腐らせて土を作るそう。
グリーシュに出てくる妖精は、まさにその風のよう。子供たちは、そこに気づき、妖精の登場の場面を何度も何度も。「これって、風なん?」「音だけなの?」「妖精の姿は見えてるん?」1時間以上この場面に費やしたことも。
「妖精って、グリーシュの 味方? それとも敵?」 子供たちは最初のころから、グリーシュの成長を手助けしてくれる存在と捉えていました。
取り組んでいく中で、グリーシュが妖精との出会い、アイルランドの自分の住む世界とは正反対のフランスの宮殿に行き、姫と出会い、成長していくことに気づく。「これって異文化交流 !」「ラボの国際交流みたい」
おゆき、グリーシュをやる中で、「グリーシュの気持ちが良くわかんないのよね」 私「グリーシュ、何回か勇気を出して、壁を越えるところがあるよね」
子供たちの捉え方。
まず第1のチャレンジ 妖精の誘いに「行きます! 行きます」と未知の世界についていく決心をする。
第2は、姫を助けるために十字を切る。このとき大音響が起きる。グリーシュの決心で世界が一変する。
そして第3。 一年後 妖精たちがまたやってきて、薬草で姫が口をきけるようになると話しているのを聞き、自分の命のことは顧みず、それを自分で飲んでみる。このようにグリーシュは、チャレンジを重ね、立派な青年へと成長していく。
途中で真子ちゃんが「これって、高2くらいのさえない男の子が夏休みに暴走族に出会って、かっこいいなーと思って、暴走族の中に入って、そこでかわいい女の子とであって、その女の子をさらって暴走族を抜け出すって感じよねえ」と。みんなで、「たしかに!」と。そして、教会ならぬ学校の先生のところか警察に逃げ込む。
この意見が出たのは、まさに光高校での事件があった日。
テーマ活動に取り組むとき、子供たちはその物語の中に身をおき、それぞれの「今」で物語を感じています。ただ単に英語を覚えるのではなく、自分たちで物語の中に入り、みんなで感じたこと、思っていることを出し合って作り上げていきます。時には学校のことを抱え涙が出ることも。 「もういや!!」ということも。
発表で見ている人に伝わるものは、そのうちのどれくらいかは分かりませんが、取り組んだ一人一人にとってはその過程が大きな宝物だと思います。 |
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