|
 |
 |
 |
 |
勘違い日本語塾
◎出すもの
格:いいか、嫁にくれなんて、まだ噯(おくび)にも出しちゃあ
なんねぇど。
助:お首じゃなくって、どこを出すべぇ。まさかチ○ボ出すわけには
いくめえし。
◎道でのマナー
格:「道」っつう漢字くらい書けねえで、どうすんだ。いいか、
首を書いたら“しんにょう”だ。おぼえとけ。
助:首を掻いたら尿が出るんけ。病気じゃしょうがねえけど、
道ばたで立ちションはまずいんじゃねえけ。
◎少女とおじさん
日曜日、お父さんの会社の、お父さんの上司から電話が。(リストラ宣告かな?)
小学1年生のミヨちゃんが電話をとって…。
上司「もしもし、お父さん、いる?」
ミヨ「いらない」
上司「お昼寝かな。(電話に)出してくれる?」
ミヨ「出て行った」
◎檄(げき)を飛ばす
「このごろのあいつは、すっかり年寄りぶって家の中ばかりにいるようなので、イッパツ檄を飛ばしてきたよ」。気力の萎えた元気のない人に刺激を与え活気づけることとして使っていませんか。それ、まちがい。「檄」とはもともと、古代中国の戦争のときに出した布告文のこと。政治的・戦略的に人を召集することをしるした木の札で、官府から出された。人びとに決起を促す内容だったりする場合が多い。ここから、自分の考えや主張を広く知らしめ、それに急ぎ同意して行動をともにするように促すことをいう。檄文。軍檄。
◎憮然(ぶぜん)
「試合に負けて、男は憮然たる表情であらわれた」。ブスッと不機嫌そうに、という使われ方をしていませんか。「憮」は失意を形容することばで、何かに失望したか不満に思っているかして、虚しい気持ち、ぼんやりしているさまをあらわす。意外な出来事でぼんやりしているさま。
◎姑息(こそく)
「相手は姑息な手段を弄して対抗してきたぜ」「姑息にも、シッポを巻いて逃げおった」。ズルい、コスッからい、キタない、卑怯な、といった意味で使っていませんか。それ、まちがい。「姑」はしばらく、「息」はやむ、やすむの意。しばらく休むということになり、その場しのぎといったほどの意味になる。根本的な解決には遠いが、一時の間に合わせにすること。その場逃れに物事をいい加減にごまかすこと。
◎道さまざま
「蛇(じゃ)の道はヘビだって!? じゃあ、そうジャ(蛇)ない道は……ふ、ふ、ふ、男の秘密基地へ」
◎視力減退
「君子危うきに近寄らず、ツーけどよぉ、キンシ(近視)のおれにゃぁ、近寄らなけりゃ見えねぇしよぉ」
◎海千山千
「たくっ! このごろの職場のハイミスときたら、海千山千よォ~」
「いいことじゃないか。愛嬌だけで世の中を渡っていけると思ってるばかなヤツに比べりゃあ」
「ちがうんだよ。ほら、産みゃ~せんし、辞めもせんじゃないか。これじゃあ、少子化対策、意味ないよな~」
◎奈良の大仏さま
「有名な奈良・東大寺の大仏さま、あれは正しくは盧舎那佛といいます。
さて、あれがたったのはいつかな…?」
「先生、知らないのかぁ、あれは昔から坐ったまま、まだ立ったことないじゃん」
(※奈良時代の天平後期、752年に開眼供養されています。)
◎踊りと舞い
踊る平家は久しからず。なれど、静御前も鎌倉で舞ふたぞな、しずやしず、しずのおだまきくりかへし…。踊るも舞ふも、またバカずらさげてそれを見るも、ともに久しからざる戦国の世や。
◎“かける”のカケちがい
「麗子さんは美人を鼻にかけるからスカン」というけどな、おまえは女にしては色気にかけるから、まあ、どっこいどっこいってとこじゃないか。
◎美人薄命
「美人ははくめ~、って。そんなことあるめ~、ちゃんとはいていると思うけどなあ。はかなけりゃ、スースーして寒かろうじゃないか」
◎大慌て おっとりがたな おっとりと
「おっとりがたな」というのは、大慌てで刀を取る、という意味ですが、「おっとり」に加え言葉のように「がたな」を付ける場面に出くわしました。上品で立ち居振る舞いが優雅な女性の話をしているときに、「あの方はいつも〔おっとりがたな〕だわね」と。その女性が急にどたばたとする様子を思わず想像してしまいました。(ドロシー)
☆…おもしろいですねぇ、「刀」がつくとつかないとでまったく逆の意味になる例。「押っ取り刀」では、ばたばた、バタバタあわてている様子で、「地震だ!」となって何ももたずにとび出していくあわてもの、というか、まあだいたいそんなものでしょうか。一方「おっとり」は、わたしなんぞよく言われますよ。トロイ、にぶいというに近いでしょうか。本来はそれとはちょっとちがって、育ちのよい、優雅で気品に満ちた、落ち着いた風情。和服をしゃなりと着たすてきな女性が想われます。
◎しかめっ面 鹿爪らしく 書き込んで
あるサイトで、どう考えても「しかめっ面」と書くはずだな、というページを見かけました。「車を運転していたら、前の車に乗っている小さな女の子がこちらを見て、鹿爪らしい顔をした」といったような内容だったような記憶です。「真面目くさったもっともらし顔」をされても別段気にならない場面、わざわざ書き込んだ、ということは、顔をしかめた、または(私もときどき前の車の子供にされますが)アッカンベーなどをされたのではないか…?と。(ドロシー)
☆…鹿の爪って、どんなだったでしょうか。しっか(鹿)り見たことないなあ。もっともらしい、もったいぶった、道理のかなった、といったほどの意味ですから、動物の鹿やその爪とは関係なさそう。多分「然り」「しかあり」からの転用じゃないでしょうか。「ふんふん、その通り、その通り」なんて偉そうぶっていうあの口ぶりとか表情。一方「しかめっ面」となると、これは能面の顰(しかみ)と関係ありそう。怖いですよ、あの顔は。鬼とか妖怪ですよね。ぎょろりとむき出した目玉、吊り上った眉毛、大きな口には牙が光り、ぞっとさせられます。子どものアッカンベーなんぞ、可愛い、可愛い。
◎挽回を しちゃいけないよ 汚名など
名誉は挽回する、汚名はすすぐ。ああ、それなのにこの混同の多いこと!
☆…おめえ(汚名)さん、それもちと違うんじゃござんせんか。「汚名」はそそぐ、でござんして、すすいでもらっちゃあいけませんて。いんや、そそくさい(そそっかしい)ことでした、すすぐ、漱ぐ…、ああ、いいんだ、これで。むずかしいもんでござんすね、「すすぐ」と「そそぐ」も。そそぐは「注ぐ」ではなく、「雪ぐ」「濯ぐ」、つまり清めて洗いおとすこと。な~んだ、「すすぐ」も同じだったのか。 |
|