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以前、プレイルームのお母様からいただいたご質問「どうしてラボの物語のCDは英日なのでしょうか?」について、その時にお応えした内容です。私自身の考えです。ご参考までに。
お応えになるかどうかは分かりませんが、島国の日本人が第二言語を習得するのは、そう簡単なことではないということです。せっかく英語教室に通い始めたのに~と幻滅しないでくださいね。小さい子ども達は、自分が一番安心できる人が話している「ことば」を吸収しながら育っていきます。ですから週に1回しかも短い時間、英語だけの環境にいても、確かにその場の簡単なやりとりの英語(Here you are.,May I drink?これぐらいは、子ども達はすぐに覚えて使えます)を習得できても応用することができません。「ことば」の習得には、まずそれだけ時間がかかるということです。
次に帰国子女の例ですが、2~3歳まで海外にいらして現地の幼稚園で英語を話していたお子さんが、帰国して、最初、日本語と英語で混乱してしまうことがあります。「ことば」は、人格(アイデンティティの確立)形成にも大切な役割をもっていますから、お友達と「ことば」が通じないと人格形成にも良くない影響を及ぼしてしまいます。帰国子女のお子さんでも、幼児期に話していた英語をキープすることはたいへんです。私も母が仕事をしていたため幼児期、日本にあるCanadian Schoolの幼稚園へ通っていたことがあります。日本人はひとりでしたから、そこでは確かに友達と英語を自然に話していたそうです。ただ親も何を感じたのか、私は途中から日本の普通の幼稚園へ通うことになり、英語は歌以外、全て忘れました。ただいつも母が、“One more?”と聞いていたので、後になって、それが「おかわりは?」の英語だと知った記憶があります。
日常生活で英語を話し、幼稚園、小学校と全て英語をつかうところへ通うということであれば、確かに英語は第一言語として身に付くと思います。この場合は、英語で人格形成を行っていきます。ただ、今度は日本語を習得することに、苦労するのではないかと思います。漢字の学習も大きな負担となることでしょう。どちらを第一言語として子育てするかは、選択しなければいけないことだ思います。
もし日本人として第二言語の英語を少しでも楽に習得することを目指すのであれば、幼児期に、英語を楽しく聞ける環境をつくってあげることが大切だと思っています。日本語には無い英語の音を、幼児期から聴かせて絶対音感をきちんとつけさせてあげることで、日本人が一番苦労するヒアリング力を克服することができるそうです。科学者の話では、8歳ぐらいまでが、英語を聴ける脳をつくるチャンスだそうです。そしてなまりの無いきれいな英語を聴いて、きれいな発音をすることができるようになれば、英語を話すことがさらに楽しくなっていきます。もっと英語を話したいという意欲が、バイリンガルへと通じる道だと思っています。
あとは、どれだけしっかりとした言語力をお子さんにつけさせてあげるかが大切です。きついようですが、日本語もしっかりと話せない人が、英語をきちんと話せるわけがありません。今、このクラスの子ども達は、たくさんの「ことば」の意味を日々、ものすごい勢いで習得しています。この大切な時期に、大好きなお母さんやお父さんが、どれだけ楽しく話しかけてくれるかで、子ども達の言語力の発達に大きな影響を与えます。ご両親が、楽しく英語を聴くと、お子さんも楽しく聴くことができます。そういう意味でも、歌やナーサリーライム、物語というのは、とても適した材料だと思っています。
そして「ことば」はコミュニケーションの手段でもありますから、相手の気持ちを察することのできる人、思いやりのもてる人、人の話に耳を傾けることの出来る人となることが何よりも大切です。物語には、いろいろな登場人物が出てきます。それぞれが、いろいろなことを考え、行動していきます。お母さんやお父さんといっしょに、その人物の気持ちを読みとることができれば、言語力はさらに深まるかと思います。同時に、英語でその人物がどんな表現をしているか、自然に身に付いていきます。
本題に戻って、ラボでSentenceごとに英日であることは、翻訳しているというとらえ方ではなく、その英文のもつ意味全体を母国語で確認しているととらえていただければと思います。同時に、素敵な日本語も習得できると私は感じています。海外にしばらく滞在していると、英語で考えている自分を発見することがありますが、当然のことながら日本語でもニュアンスの分かる英語でしか考えることができません。翻訳はしていませんが、英文のもつ意味を日本語で分かる内容で考えているわけです。
文章で全てを説明することには限界がありますが、せっかく出会えたお子様達なので、素敵な英語と日本語を身につけて育ってもらいたいと願っています。 |
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