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たまがわのヨッシーさんのHPからの転載です。
私達が長年国際交流のパートナーである4H を紹介しましょう。
JEFFさんは、ラボっ子を毎年100人以上受け入れてくださっている、オハイオ州の4Hのトップです。オハイオ4Hのオフィスはオハイオ州立大学の中にあります。「4Hとは,リーダーシップ、社会性、生きていくためのスキルを学ぶ、青少年のコミュニティです。オハイオ州立大学に属するこの4Hプログラムでは、青少年にとってのあらゆるニーズを把握し、そして彼らやその家族、コミュニティが持つ強みとかねあわせ、どのような育成プログラムが最適なのかを日々研究しています。」と自己紹介されました。 つまり、JEFFさんは4Hのリーダーであるだけではなく、大学教授でもあり、青少年のリーダーシップを如何に育成していくかという今日のテーマは、彼の学術的な研究と実践の賜物なのだということです。
私達の交流相手の団体がこのように社会的にも学術的にも一流の相手であることを今回、確認することができたのは嬉しいことでした。
JEFFさんの11歳のお嬢さんが今年はじめてのラボっ子の受け入れを予定していると聞いたことはさらに嬉しいことでした。
さて、日本における、リーダーシップというものの考え方、日本の現実を紹介した後、「現代社会において、青少年がリーダーシップをとるようになる前に必要な4つのニーズがあると考えているいうことを言われました。
4ニーズとは
①、Belonging;つまり自分がどこかのグループに属していて、そこに自分の居場所があると感じていること、そこには大人のケアがあり、安全な環境があり、自分を受け入れてくれていると感じられる環境があること。
②Independence;つまり自分の気持ちを打ち明けても、尊敬される状態。そしてじぶんで決まりを作って自律しそれが周りにもいい影響を与えるような人になること。
③Generosity(包容力); 自分の周りの人を助け、何か自分にできることを他者に向かってできること=Giving something to neighbors。そういう力を持つこと。
④Mastery;(達成感)自分自身で何かすることによって、成し遂げたという気持ちを経験すること。
どうでしょうか?私達はこのようなニーズを満たした青少年を育てているでしょうか?
①や②を保証していないのに,達成感を味わうことばかり強要してはいないでしょうか?反省しました。
また、キャンプのシニアに出す前に、パーティ内で養成すべき課題が見つけれら気がしました。つまり、何かを自分の責任でやらせてみて、上手く行くという経験をパーティ内で何回かやらせてみて、自分で自分のやり方を見つけさせることが必要。そしてそうやるなかで、周りのみんなから、その存在意義を認められること。そしてテーマ活動や合宿などで自分から頑張ろうと思って自分なりに努力して、自分が満足する。このような経験をさせることが欠かせないんだなぁ、と感じました。今まで漠然と意識していたことがクリアに示されたような気がします。
最後に、「アメリカで、リーダーシップというと以下のような力を意味します」と彼の研究結果を示されました。
① 自分のことがわかっている人
② コミュニケーションが取れる人・・話せるだけでなく、よく聴ける人
③ 人付き合いができる人・・何かをひといっしょにできる人
④ 学ぶ人 いくつになってもKEEP LEARNING できる人
⑤ 決断できる人・・いろんなアイデアを集めて1つの目標に向けて取捨選択できる 人
⑥ 管理できる人・・Who can manage people and time
⑦ グループ活動ができる人
どうでしょう?日本人は⑤から⑦をリーダーと考えてるかな?と思いませんか?その前の4項目が欠けていては本当のリーダーとはいえないんだなぁ。アメリカみたいないろんな考えの人がいる社会では、ほんとうのリーダーになる為にはより厳しい力が必要だと考えられているのでしょうね。
そのほかにも、考えさせられることがありました。とても有意義な時間でした。
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