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このページでは、「子どもの教育と音楽」について記していきたいと思っています。
まず、最初にお伝えするのは、カール・オルフ(Carl Orff)の『子どものための音楽(Musik fuer Kinder)』の理念とその方法についてです。
音楽は言葉から始まる。
これが、オルフが最初に掲げたテーマです。
私達はいろいろな音に囲まれて生活しています。
風の音、雨の音、鳥の声、焼き芋屋の声、あいさつ言葉…。
例えば、ある子どもが友達(ミキちゃん)を誘う時、窓越しになんと言うでしょう?
(今じゃ、こんなこともあまりなくなりましたけど…。)
「み~き~ちゃん、あ~そ~ぼ~。」
これを言う時のリズムを考えてみましょう。(音符が書ける人なら、これの楽譜が作れますよね!)
つまり、このことです、オルフが着目したのは。
オルフはドイツ人の作曲家であり、音楽教育家です。彼の生い立ちや作品などについては以下のサイトをご覧下さい。
<百科事典「ウィキペディア」のサイト>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%83%95
彼の原点になる作品「カルミナ・ブラーナ(Carmina Burana)」で多用されているのが「オスティナート(反復旋律)」と呼ばれるものです。これは、例えば、多くの民族音楽にも現れているもので、もちろん日本の民謡などでもよ~くみられます。
例えば、「会津磐梯山」では”チャンチャカ、チャンチャカ、チャンチャカチャンチャン”の旋律、「斎太郎節」では”エンヤートット”のかけ声が繰り返されますよね。(分かります?)
彼の作曲作品には、本当に頻繁にこのオスティナートが使われています。というよりも、オスティナートによってのみ、彼の曲は書かれていると言ってもいいぐらいです。そして、これが彼の音楽教育の原点ともなっていくのです。
このオスティナートの旋律は各言語によって、その特徴が違います。
オルフの母語・ドイツ語が持つ独自のリズム・アクセントに、まず彼は着目します。
そのスタートとなったのが、小さな子どもが最初に発する「クックー」というカッコウの鳴き声の物真似音。(日本で言うと、「いないいないバー」みたいな感じです。)
そして彼は、この「クックー」の音階となる「ソ」と「ミ」だけを使った2小節の楽譜を作りました。これが『子どものための音楽』の第1ページ目の最初に登場します。
そして、この2小節からいろいろなリズムパターンを生み出し、これを全部合わせることで一つの楽曲としています。(私も実際にやってみましたが、実に楽しい!し、美しいです。)
ここで大切なのは…、
<ポイント1>:『リズムパターンは無数にある!!』
オルフが示した様々なリズムパターンはあくまで「参考例」であって、実際には無限のパターンが存在するのだということ。それを生み出す自由が子ども達(教師)に与えられているということです。
<ポイント2>:『言語によって音階・パターンは異なる!!』
先ほども触れましたが、オスティナートの旋律は言語によって、その特色が違います。音階はドレミファソラシドの7度ばかりではありません。日本にはちゃんと和音階というものがありますし、沖縄にも琉球音階というのがありますね。だから、オルフの作った『子どものための音楽』はあくまでもドイツ人のためのものであって、日本人がそのまま真似しても効果的ではないということ。この点については、オルフ自身、くどく解説しています。
ただし、例えば<ポイント2>を逆手に使ってみることも、外国語を子どもに指導する時には有効性を発揮します。子どもの母語のパターンと、学習外国語のパターンの両方を経験させることによって、いろいろなリズム・音階経験を持つことで、それぞれの言語の持つ音声的法則を身につけるキーになるからです。
そんなわけで、ラボのナーサリーライムなんかは、たった2行詩、3行詩でも、その使い方によっては大変重要な意味を持ってくるわけです。
オルフの理念については、以下のサイトをご覧下さい。
http://www.bubukun.net/reiko/orff/orff3.html
また、興味のある方は、オルフの音楽教育を体験した人のちょっとした手記がありますので、そちらも覗いてみてください。
http://www.hyakuchomori.co.jp/benricho/report/pages/orff_1.html
具体的に楽譜を見たい方は、私・ひまわりに直接メールをください。入手可能な範囲でコピーを郵送いたします。
以上、かなり省略した形でオルフ教育について説明してみました。
この続きは、また次回…。 |
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